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柔道女性選手に対する暴力行為、パワハラ、いじめ等の嫌がらせ行為について問題となっている。柔道界については、15人の選手が問題ありとしているし、それ以外にも意思表明はしていないが不平不満のある者はいるのだろうと思う。だが、一部の監督の辞任により、トカゲの尻尾切り方式で全て闇に葬るようだ。これは日本のスポーツ業界が健全でない証拠である。公平でもないし、平等でもないし、国際ルールにも到達していない未熟、野蛮、原始的、旧態依然とした古臭い精神論のみで塗り固められた日本の現実を露呈している。日本がまだ鎖国状態にあり、他国との交流は一切ないということであれば、そういう天然記念物的、ガラパゴス文化も未開の野蛮な原始人社会では通用したかもしれない。それはそれで、非常に珍しい恐ろしいけれどもなんとも風変わりな文化であるということもできる。旧態依然とした男尊女被制度、女は男に黙って付いて来いという精神論は確かに過去にあった。女は男よりも未熟であり、劣る存在であり、絶対に男に歯向かってはならないという文化は、原始人社会では普通のことである。しかし、我々は進化しなければならない。いつまでも混紡を持って他者を奴隷状態に置くことはできないのである。確かに昔の男尊女卑社会、士農工商制度、参勤交代、武士の社会はある程度固定化されたものであり、歪んではいたがそれに従っていればよかった。えたひにん制度等の不当な差別も今もなお部落問題として残っている。だが、オリンピックは、世界中が参加する国際競技である。日本だけの独占支配物ではない。柔道は日本の国技とされてきたが、相撲と同じように、外国人の活躍が顕著である。それは技術も力も向上し、研究を重ね、相当の大変な苦労の末に獲得してきたものである。女子も日本国内だけで競争しているのではなく、常日頃から頻繁に国際舞台で競争をしている。そういう世界での活動から、残念ではあるが、旧態依然とした独りよがりの精神論だけではどうにもならなくなっているのだ。ほとんどレスリングに近いかもしれない。しかし、それは日本選手が弱くなったというよりも、外国選手が大変な研究を重ねて日々努力をしているからだ。むしろ、柔道が世界に広がることを喜ぶべきだ。とはいえやはり国技とされる柔道で負けるのは悔しいものだ。しかし、それを選手にぶつけて不当ないじめや嫌がらせをするべきではない。選手自身が一番悔しいはずだ。他国と違って、日本の場合には、オリンピック選手といえども、かなり厳しい生活が控えており、メダルを獲得しても、薔薇色ではない。いじめをするよりも、優遇政策をすることのほうが有効である。柔道以外の他の競技種目の選手にも同様の不当行為がないかどうかを調べたということであるが、これまた非常にお粗末なものである。まるで学校のいじめの調査やアンケートのようだ。いじめ加害者の当人にいじめをしているかどうかを質問しているのと同じだ。そんないい加減なことでは何も解決しないだろう。むしろ隠れてもっとひどいことを続けるだろう。日本選手のメダル獲得数は、他国と比較して決して少ないことはなく、むしろかなり頑張ってたくさんとっている方だ。だが、柔道など、一部の競技種目では不振が続いている。しかし、だからといって、卑劣な暴力行為とか、いじめや嫌がらせでメダルを獲得できるというものでもない。また、そういうやり方で獲得したとしても、選手はうれしくないはずだ。人間は機械ではない。あれこれ好き勝手なことを言うなら、その人本人が自分でメダルを獲得するべきである。オリンピック選手だけでなく、学校教育においても、いじめや体罰や嫌がらせが横行している。これを放置するなら、たとえどういう新記録を出したとしても、そんな記録は、悲しいだけである。
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