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4年に一度のアメリカの最大の祭り。
アメリカ大統領選。
2008年の大統領選は、面白かった。
ヒラリー、オバマ、マケインといった個性的な候補者が揃い、
政治家があまりすきではない私でさえ、ワクワクしたものだ。
共和党のマケインは、共和党らしく懲りずに新自由主義を打ち出し、
民主党のオバマは、カーター政権以来のリベラル路線を打ち出した。
両者の政策の違いは鮮明だった。
60年代の末あたりまでのアメリカでは、まだ顕著に露骨な黒人差別が行われていて、
キング牧師やマルコムXが、黒人解放運動をしていた時代だったのに(二人とも暗殺されるが)、
それから40年も経てば、時代も大きく変わるもので、
そのアメリカに、ようやく黒人の大統領が誕生したことには、
私も喜んだものだ。
しかし、そんな喜びや期待も、オバマが大統領に就任した直後に、
見事に裏切られる。
経済政策の要である財務長官に、
オバマは、新自由主義派のガイトナーを任命したのだ。
オマバ政権は、金融危機を克服するために、8000億ドルの景気対策をしたが、
その3割を減税に回し、
公共事業費はそのわずか1割しか使わなかった。
オバマ政権のやり方には賛否が分かれると思うが、
4年経った今でも、アメリカの景気はよくない。
「オバマが9割以上の確立で再選する理由」というタイトルなのに、
ちょっと前置きが長くなってしまいましたね。
では、なぜオバマ大統領が高い確立で再選するのか。
説明したいと思います。
まあ、説明するといっても、簡単なんですよ。
それは、アメリカの大統領選に勝つには、なにが大事かということですが、
それは、接戦州の大票田を取れるかどうかなんです。
接戦州の大票田とは、
オハイオ州(18人)、ペンシルバニア州(20人)、ミシガン州(16人)、フロリダ州(29人)
この4つの接戦州のことを言います。
今回の大統領選だけじゃないんです。
毎回、この4つの州を制した候補が、大統領選に当選するのです。
で、ここ一ヶ月くらいの状勢をまとめて簡単に言うと、
オハイオ州 オバマ優勢
ペンシルバニア州 オバマ優勢
ミシガン州 オバマやや優勢
フロリダ州 オバマやや優勢
こういうことなんですよ。
全体的な支持率では、オバマもロムニーも接戦してるということが、
マスコミでも報道されてますが、
接戦州の大票田の4つとも、オバマが優勢なんです。
オバマが9割以上の確立で再選する理由は、現在、このような状勢だからなのです。
しかも、ミシガン州は、ロムニーの地元なのに、このありさまですよ(笑)。
この時点で、ロムニーは終わってるでしょう(笑)。
大統領選まで、あと約一週間。
この一週間のうち、よっぽど大きなことが起きない限り、
この状勢は変わらないと言えるでしょう。
私は、10日ほど前に、政治板で、
カンだけで、オバマが再選するのがわかる、と書きましたが、
まあ、さすがにカンだけってことはいかなく、こういうデータもあってのことです。
その記事を読まれた方も、これでなんとなく納得して頂けたと思いますが。
しかし、2004年の大統領選と、2012年の大統領選は、とても酷似している。
両方の選挙の共通点は、
「共和党・民主党の両候補とも、政策が似たりよったりで、選挙がつまらない」
「良い結果を出してない現職の大統領が、2期連続で再選する」
この2つです。
まあ、2004年の大統領選のときは、最悪のブッシュだけは再選させるな。
という気持ちがあったので、まだそっちのほうが若干マシだったか・・・と思いますけどね。
つまり、4年に一度のアメリカのビッグイベントなのに、
残念ですが、今回の大統領選が、一番つまらないということです。
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