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AC392年、テオドシウス帝の時代に、異教崇拝が全面的に禁止され、キリスト教はローマの国教となりました。
その後、約1600年間、キリスト教は「帝国の宗教」として惨憺たる暴挙を犯してきました。
その最たる例は、ヨーロッパ人のキリスト教徒によるアメリカ大陸の侵略・植民地化征服です。
コロンブスがアメリカ大陸を発見してから、200年間で、キリスト教徒は約9000万人(サバイバル・インターナショナルによる統計)の先住民を殺してしまいました。
このような惨劇をもたらしたのも、キリスト教の教義に問題があるからです。
「キリスト教唯一絶対主義」というものが、いかに危険であるかということを、世界中の人がそれを強く認識しなければいけないのです。
ローマ教皇 アレキサンデル六世の「贈与大勅令」 (一四九三年五月四日)
「全能なる神よりペトロに授与された権威と、地上において行使するイエス・キリストの代理人としての権威にもとづき、他のいかなるキリスト教を奉ずる国王もしくは君主によっても現実に所有されていないすべての島々と大陸、および、その一切の支配権を、汝ら、および汝らの相続人であるカスティリアならびにレオンの国王に永久に・・・・・贈与し、授与し、賦与するとともに、汝らと汝らの相続人を・・・・・完全無欠の領土に叙し、任命し、認証する。」
カトリック教会と奴隷貿易 P62〜63 著:西山俊彦
このように、ローマ教皇・アレキサンデル六世も、ヨーロッパ人のキリスト教徒によるアメリカ大陸の侵略・植民地化征服を推進していました。
私は、約1600年間、ヨーロッパ文明の宗教 宗教界のKINGとして君臨し続けてきたこのキリスト教を、「害の産物」と思っております。
旧約聖書では以下のように記されています。ある事件が起きました。
モアブ人の女性が、イスラエルの民に姦淫と偶像礼拝に引き込んだので、イスラエルの神「ヤハウェ」は怒り狂い、神罰としてイスラエルの民の24000人を殺しました。そして、この惨事が起きたことで、イスラエルの神「ヤハウェ」はモーセに命令をします。
主はモーセに告げて仰せられた。「ミデヤン人にイスラエル人の仇を報いよ。その後あなたは、あなたの民に加えられる。」
そこでモーセは民に告げて言った。「あなたがたのうち、男たちは、いくさのために武装しなさい。ミデヤン人を襲って、ミデヤン人に主の復讐をするためである。」
(民数記31章1節〜3節)
彼らは主がモーセに命じられたとおりに、ミデヤン人と戦って、その男子をすべて殺した。
彼らはその殺した者たちのほかに、ミデヤンの王たち、エビ、レケム、ツル、フル、レバの五人のミデヤンの王たちを殺した。彼らはベオルの子バラムを剣で殺した。
イスラエル人はミデヤン人の女、子どもをとりこにし、またその獣や、家畜や、その財産をことごとく奪い取り、彼らの住んでいた町々や陣営を全部火で焼いた。
(7節〜10節)
モーセは軍勢の指揮官たち、すなわち戦いの任務から帰って来た千人の長や百人の長たちに対して怒った。
モーセは彼らに言った。「あなたがたは、女たちをみな、生かしておいたのか。 ああ、この女たちはバラムの事件のおり、ペオルの事件に関連してイスラエル人をそそのかして、主に対する不実を行わせた。それで神罰が主の会衆の上に下ったのだ。
今、子どものうち男の子をみな殺せ。男と寝て、男を知っている女もみな殺せ。男と寝ることを知らない若い娘たちはみな、あなたがたのために生かしておけ。」
(14節〜18節)
狂気としか言いようがありません。
姦淫と偶像崇拝といった宗教的な道徳を破ったからといって、24000人もの自分の民を殺すヤハウェ。
その神罰が起きた原因は、偶像崇拝などを勧めた外国人にあるとして、わけのわからない筋違いの報復(なの?)を命じるヤハウェ。
そして、「女・子ども」を虐殺してしまうモーセ。
このモーセの愚行は、言語道断で、強く糾弾されるべきじゃないでしょうか。
なんたる狂気。
旧約聖書を見渡してみると、ユダヤの神は、わけのわからない魔物である。
人を殺せと命令したり 些細なことで激怒したり 誰が考えても罰せなければいけない人間を無罪放免にするし 気まぐれであり、よくわからない魔物である。
残虐性という意味では、ヒトラーや毛沢東やポルポトのような性質の持ち主である。
そして、このモーセが死んだ後、ヨシュアという男が、カナンの地(現在のイスラエル)を侵攻します。
侵略戦争をしかけるのです。
まぁ・・・、ヨシュアがやったこと。
それはそれは、侵略・虐殺・略奪の雨あられです。
このモーセとヨシュアの愚行こそが、後のキリスト教の暗黒史を作ってしまった原因の大きな一つなのです。
このことは、大航海時代のスペインとポルトガルのアメリカ大陸侵略や、現代の宗教戦争に直結します。
大航海時代のスペインとポルトガルは、野心と欲望の赴くまま、アメリカ大陸を侵略して、強欲に貪欲に、先住民の多大な土地や金(きん)や生命を奪いました。
先住民を虐殺したり、奴隷にして強制労働をさせて酷使しました。このことはラス・カサスが書き記した「インディアスの破壊についての簡潔な報告」を参照してください。
さらに、先住民の生命を奪ったことで奴隷が足りなくなり、ヨーロッパ人のキリスト教徒たちは、黒人をアフリカからアメリカ大陸に強制連行して、奴隷にしました。
キリスト教徒はアメリカ大陸で、惨憺たる暴挙を犯しました。
そして、このキリスト教徒による暴挙は過去形ではありません。現在進行形です。
21世紀に入って、ブッシュ共和党が、聖戦を掲げて、イラクを侵略しました。
前合衆国大統領のジョージ・ブッシュJrは、敬虔なクリスチャンであることは有名ですが、
そんな彼も、石油の利権と米国の軍産複合体の利益のために、聖戦を掲げて、イラクを侵略しました。
なんの罪のないイラクの民間人が、大量に殺されました。
ようするに、ヨーロッパ人のアメリカ大陸侵略にしても、ブッシュのイラク侵略にしても、モーセとヨシュアの愚行が大きく影響しているのです 。
モーセとヨシュアが、神の命令で、「侵略」「虐殺」「略奪」を働いたその愚行が、後のキリスト教徒にとって、大きな手本・見本になっているのです。
「モーセやヨシュアがやったことは『聖絶』として正しいことになってるんだから、我々キリスト教徒も同じことをやってもいいんだ。」
と、とらえるのです。
キリスト教徒による侵略戦争がなくならない理由は、ここにあるのです。
異端狩り 異教徒狩り 魔女狩り 布教という名の他国への侵略行為 黒人奴隷貿易 キリスト教は惨憺たる惨劇をもたらしてきました。
約1600年間、ヨーロッパ文明の宗教として、宗教界のKINGとして君臨し続けてきたキリスト教は、まぎれもなく「帝国の宗教」です。
この「帝国の宗教キリスト教」を潰さない限り、キリスト教による暴挙 悲劇 惨劇は、永遠に続いてしまうのです。
だから、私は、この危険性・毒性の強すぎるキリスト教を、撲滅させなければいけないと思っています。
戦争をしかけた人間 聖職者 信徒たちは、このことにまったく反省をしてないからです。
反省をしないどころか、この問題を堂々と正当化しているからです。
温厚そうな人でも、侵略戦争を「正当」と、させてしまうキリスト教。
宗教は「害の産物」です。
宗教は大変恐ろしいものです。
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