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池上氏と大越キャスターが対話をして、そこでテレビや新聞は多様性を持った報道ができているとしている。
ネット情報は「原発は危険だ」という記事を探せばどんどんそういった情報が出てきて、その形で情報が固まってしまうし、「原発は安全だ」というキーワードで検索するとやはりそういった情報が大量に出てきて意見が偏ると主張をこのお二人はしている。
しかし、次の二点がこのお二人の議論には決定的に欠落している。
1.NHKを含めたマスコミ報道の権威性。例えば、福島第一原発事故の事故調報告書に原発作業員のアンケートが載っていると報道すれば、大部分の市民はそれを信じてしまう。しかし、例えば国会事故調の報告書に載っているアンケートは事故後の東電の待遇がちゃんとしていたかどうかについてのみと言っていいものであり、事故当時の現場で何があったかについては全ての事故調においてアンケートと言えるようなものはとられていない。NHKを含めた日本のマスコミはその権威性を保ったまま、相当程度に世論をゆがめる報道をし続けているのだ。
2.実質的に日本の政治を支配しているアメリカ支配層の影響を全く指摘しようとしていない。少なくとも一部のインターネットを使ったミニメディアではアメリカ支配層の狙いをより正確に伝えようとしている。少なくとも日本以外の国の政治家が指摘してる危険性やアメリカ国内の反権力活動家の主張などだ。
背後にあるのは日本の頭脳と言うべき人々の大規模な劣化だと思う。
例えば、2010年、宮崎県で口蹄疫が大規模に流行し1000億円を超える被害を出したが、このことについて、行政が初期対応を誤っていて、ある意味故意に感染拡大をしたことについては一切報道がされていない。つまり、牛や豚での口蹄疫は感染翌日にはウィルスの吐き出しが感染動物から始まり、症状が出るのは1週間ほど経過した後であるので、まず感染が一例でも観察されたら、その農場を中心に半径50キロ程度の農場全てに立ち入り検査をして血液検査をし、症状が出る前の感染例を確認して、感染があれば即日処分しなければいけない。しかし、これを宮崎県は行わず、数か月間にわたり電話で各農場に症状が出ている家畜はいないかだけを聞いていたのだ。これでは潜伏期間の間、ウィルスの吐き出し放題であり、感染拡大がどんどん起こるのは当然だ。
同じようなことは福島第一原発事故についてもより大規模に行われていて、東電やIAEAの設置した監視カメラ映像や、アラームタイパーのデータ、地盤沈下の被害の程度など、本来検証が最も必要なものがまったく顧みられることなく隠されたままだ。こういった状態のまま、事故調査委員会が4つもできて、それぞれ事故調査報告書を出していろいろ議論をしているが、却って事故の本質を隠す役割だけを果たしていると言ってさえいい。
そして、もちろん、ネットも見事にアメリカのコントロールが効いていて、発せられているはずの情報が一部の人たちだけに伝わり、一般には公開されていないとか、または、全く異なった情報が一般に公開されていることもある。
マスコミ関係者はこういった事態をある程度は分かっているはずだ。それにもかかわらず、自分たちはまともだという顔をして、「アメリカの狙いは、、、」のような報道をすることはまさしく日本の将来を破壊していると言ってさえいいものだと思う。
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