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2013/4/8 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「うんうん、その通り。確かにホント、おっしゃる通りです」
こんな具合に持ち前の“聞く力”を披露したのは元NHKのイケメンアナウンサー、堀潤氏(35)。脱サラ初日のトークショー(2日)で田原総一朗氏(78)を相手に絶妙のタイミングで相槌を打ち、気持ちよ〜くしゃべらせること、しゃべらせること……。
NHKの次代のエースと期待されながらも、今月1日付で退職。3・11以降、自局の原発報道をツイッターで批判したり、留学先の米ロサンゼルス(LA)で反原発のドキュメンタリー映画を自主製作するなど、いわばNHKの“問題職員”だった。
この日、100人の聴衆を前に開口一番、語ったのは古巣のこと。「230万円の退職金で、留学費用260万円を返還しなければならず、赤字です」と笑いを誘い、さりげなく勤続年数12年、自己都合による退職金の額を“暴露”。「NHKにいると伝えられないものがある」「NHK上層部から『なぜ反原発映画を作ったのか』と“事情聴取”する国際電話がジャンジャンかかってきた」などと次々に内情を明かした。
NHKが封印したがった映画「変身」の一部も上映。福島、スリーマイル、LA郊外のメルトダウン事故を追った作品で、福島原発で働く下請け作業員の惨状や、現地を隠し撮りした内部告発など、かなり踏み込んだ映像が流れた。
4月からは畑違いの「きょうの料理」を担当する予定だったが、素顔は根っからの社会派だ。やっぱりエプロン姿で料理番組は抵抗があったのか!? 本人にズバリ、聞いてみると――。
「いえいえ、食生活も大事なテーマですから、出たかったです。昼はフライパンを振り、夜は硬派にニュースを読むとかいいなあと。ただそれはかなわなくて……。得意料理はカレーライス。番組で披露できなかったのは、残念ですね」
今後は社会問題をどう“料理”するか期待だ。
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