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2013年3月20日 神州の泉
NHKの次世代を担う期待の若手として注目されていた堀潤アナがNHKの退局を決めた。庶民から眺めれば、局のエリートアナウンサーとして順風満帆の出世コースを歩んでいたということなのだろうが、どうやら、若干36歳の堀潤氏は、3・11以降の原発過酷事故に対するマスコミ報道にかなりの違和感(批判意識)を抱き、東電とは直接的な商業主義的利害関係を持たないNHKにあって、しかも、自分が所属するNHKが、原発既得権益勢力の一角を担い、民放にならって本質的な原発報道を忌避するばかりか、ある種の恣意的な偏向報道に終始していることに怒りと嫌気がさしていたものと忖度される。(写真は「現代ビジネス」記事から拝借)
公共放送局のエリートと目される36歳の潔癖な若者は、青雲の志を抱き、まともなジャーナリストであろうと夢見たが、自分が入ったNHKという、報道分野では腐海の温床のような局の体質に心底怒りを持ったようだ。昨年の暮れ、パロディストのマッド・アマノ氏が洞察したように、森本健成アナウンサーは福島第一原発のシビア・アクシデントを真摯に検証する番組、『NHKスペシャル“原発事故調最終報告”』(http://v.youku.com/v_show/id_XNDM1MjY4MzY4.html)の司会を務めただけで、他の大手マスコミに対する見せしめとして、経済学者の植草一秀氏や、週刊東洋経済編集長だった三上直行氏が濡れ衣を着せられたことと同様に国策逮捕の憂き目に遭っている。
植草氏、森本氏、三上氏、彼らの職業上あるいは人間としての信条は、巨悪の姿を浮き彫りにするという、いわば本物のジャーナリストの鑑(かがみ)というべき言論を貫いていることにある。植草氏は経済・政策上における小泉政権の巨悪を糾弾した。森本健成アナは、例の原発検証番組の司会役をまっとうしたことで原子力ムラの逆鱗を買い、象徴的に人身御供にされた。週刊東洋経済元編集の三上直行氏は、週刊東洋経済で東電批判の見事な記事を編集していた。彼らこそ本物中の本物である。
「現代ビジネス」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35189)によれば、堀潤氏は、NHKの誤報道≠ヨの謝罪や批判をtwitterで発信し続け、除染作業に従事していた男性の死についても、国が除染とは関係ないと言ったことを厳しく批判した。昨年の11月には、情報公開の徹底を呼び掛け、「国や組織に期待してはだめだ。もうだめだ。僕らで動こう。僕らで考えよう。僕らでこの国を変えよう。だって、僕らの国なんだからさ」('11年12月12日)とまで言っている。またUCLAで反原発映画を製作して公開したという。この根性を腐海NHKでも貫き通した。
既得権益勢力に対し、これだけの反骨精神を持つ堀潤氏は、長いものには巻かれろ式を否定し、自らの存念を正直に語っている。その結果、NHKは彼の政治言論を封じ込めようと人畜無害なNHKの料理番組に左遷するという、陰湿なイジメ人事を行った。堀潤氏が“ふざけるな、この野郎”と思うのも当然である。有意の堀潤アナがこのまま在局しても、いずれは“国策捜査に見舞われる”だけだから、飛び出して新しい境地を切り拓こうとすることは最も賢明な進退判断だ。今の日本は若い人々が覚醒して、既得権益勢力に怒りの行動を示さなければ駄目である。堀潤アナのような“折れない若者”が多く出ることを、憂国のジジイ“神州の泉”は強く期待するのだ。
(※「腐海」とはこの場合、宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」に出てくるイメージであり、有毒の瘴気(しょうき)を蒸散させる醜怪な世界である。現今のマスコミこそ、腐海の温床というべきグロテスクな既得権益複合体の一角であり、日本をその瘴気で腐食し始めている。)
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