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2013/03/06 11:47 日々雑感
昼食時に見るともなく食堂のテレビを見ていたら、情報番組で「米国が自動車を特例扱いにして欲しい」と言っているようだ、とMCがしたり顔で報じていた。だから日本も農業を特例扱いで「聖域なき関税撤廃」から外すように交渉できるということで、TPPに反対していた農業団体も参加せざるを得ないだろう、というものだった。
そうするとコメンテータの一人が「貿易の自由化は避けられない」と、トンチンカンな論評を加えているのには思わず箸を置いてのけぞった。
TPPの本質は「自由貿易」ではない。「非関税障壁の撤廃」こそがTPPの本質であり、26項目に及ぶ交渉内容をすべて検証して目的が何であるかが解るだろう。
自由貿易はガットなどで達成されている。ただ自国内の様々な政策から関税が各国で設けられていて、その関税が「自由競争」を疎外しているという批判が世界各国間で渦巻いている。
確かに行き過ぎた身勝手な関税は自由貿易のみならず、各国の国内産業の健全な発展をも阻害しかねない。しかしコト食糧に関しては「自由貿易大賛成」とばかりは言えないだろう。食糧は軍事力と並ぶ「戦略物資」に位置づけられている。
しかしTPPは自由貿易とは遥かに遠く乖離した交渉だ。その本質は貿易に名を借りた外国企業(多くの場合は米国の企業)による国家侵略であり、その国の文化と歴史を蔑ろにするものだ。その内容は米国の市民団体によりリークされ、ネットに掲載されているから個々人が詳しく知ることが出来る。
それでもTPPは自由貿易を促進するものだと言うのなら、そのコメンテータは大嘘をついていることになる。国民に大きな影響を与えるテレビの登場人物の見識がその程度では困るのだが、テレビ局はその程度の愚かなコメンテータを画面に並べて、異口同音にTPP促進を主張させる。この国のマスメディアは腐りきっていると言うしかない。
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