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2013/2/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
NHK職員のベラボーな給料にはあらためて驚かされた。昨年度の決算ベースで平均給与が1185万円もある。軽くサラリーマンの平均給与(409万円)の2倍以上だ。昨年3月の国会審議で「公務員や民間企業と比べて高すぎる」と批判されたため、今後5年間で約10%下げるという。
国家公務員に続き、これから地方公務員も給与が削られる。“みなさまの受信料”で運営されるNHKだって国民の税金で生活する公務員と似たような立場だ。NHKは「自分たちも身を削る」と言うつもりだろう。だが、騙されちゃいけない。彼らの年収ベースは本当はもっともっと高いのだ。
「昨年度のNHKの収支予算を見ると、『給与』として約1255億円が計上されています。この数字を全職員1万人強で割ると、平均給与が1185万円になります。ところが『給与』とは別に、『退職手当・厚生費』という支出があり、約615億円が計上されている。ここから退職金のほかに諸手当、残業代、福利厚生費などが支払われます。つまり、NHKには『本給』のほかに、もうひとつ財布があるようなもの。2つを合算した金額がNHK職員の本当の年収といえます」(元NHK職員でジャーナリストの立花孝志氏)
◆豪華社宅に保養所、諸手当…
そもそも、退職手当と福利厚生費をゴッチャにしていることが不可解なのだが、615億円の半分を厚生費として、全職員1万人で割ると308万円は裏給料。本給に合算すると年収1500万円になる計算だ。
この“裏給料”で手当てされる福利厚生の代表格が豪華社宅だ。例えば、地下鉄広尾駅から徒歩10分の社宅「羽沢寮」は広さが約60〜70平方メートル。条件によっては、月額3万円程度の家賃で住めるという。周辺の相場は、同じ条件で30万円というから、超破格だ。同じような社宅が渋谷、明治公園、目白など一等地の住宅街に点在している。
立派な保養所も多い。JR京都駅からタクシーで15分の「洛風荘」は素泊まりで約3000円。近隣のホテルは1泊1万円以上というから、やはり格安だ。こんな保養所が日光、箱根、熱海などにワンサカあるという。
NHKは人件費削減と並行して、福利厚生を減らして受信料を下げる努力をすべきじゃないか。本紙が「保養所と社宅を廃止する予定はないか?」とただしたところ、「労使交渉に関わることで、お答えできません」(広報局)と木で鼻をくくった回答が返ってきた。受信料を払うのがアホらしくなってくる。
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