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ETVの「格差社会を超えて僕らの新たな働き方」とかいうティーチインもどきはとてもひどかった。
格差社会と新しい雇用スタイルをリンクさせたところから間違っていたが、まずNHKの仕事の流儀プロフェッショナルや情熱大陸に出てきそうな完全勝ち組だけを出演させたのが大間違いだ。
これで下層見下し番組となったんだが、NHKだからしょうがないか。
大体、安藤未冬通称ミッフィーとか猪子 寿之、宇野 常寛等のおしゃべりくそ野郎、くそあまたち等のずるした要領のいい勝ち組を出す理由は正月だからおとそ気分を添えるってことかい。でもねえ、おまえさんたち勝ち組がいかにずるして勝ったか気分がいいかなんて意見は聞きたくないんじゃないかな、ほとんどの視聴者は。特に宇野、お前は肉体労働をしたことがあるのか。何か70年代の古本屋でガロを立ち読みしてる錯覚に陥るぞ、お前の2次元バーチャルな語り口は。あまりにおくれてきたお宅評論家で逆にフレッシュに受け止められたのかな。東なにがしみたいに数年後には大学で教えてるんだろう。
そしてほとんどのパネラーは完全に観覧の隔離されて須磨穂で参加してる大学生から浮き上がってたが、多分、彼らも格差問題の番組に出ちゃったのが居心地悪かったようであった。まあ、少しまともなのは学者の萱野 稔人と石井 光太ぐらいだった。
残りはもう崩壊寸前の日本大企業社会で食ってるのがあからさまだ。宇野とかミッフィーさんとか猪子とかはフリーランスっぽいが、企業のおこぼれで食ってるのが丸見えで、どえらくこっぱずかしいぞ。
というわけで一気に憤懣を吐露しましたが、格差社会と新しい労働スタイルという難しい連立方程式を解ける知識人も学者も一人も出てなかったが、それは当然だ。なぜなら新しい働き方ができないところに格差社会の原因があるからだ。
まず下層の分析が足りない。下層の諸君は終身雇用で雇ってもらえるような学歴もないしKYだからそのような雇用スタイルにも適応できず脱落しやすい。そしてましてや勝ち組プロフェッショナル(こいつらは大企業に適応できず独立した体を装っているが大半は超優秀社員であった)の企業間をすいすいと泳ぐ処世術とはさらさら無縁だ。
というわけで出演者の言う終身雇用労働者もフリーランスもどちらも実は上流なのだが、実際、今の高所得者層は大企業社員と弁護士や医師、中小企業経営者等のフリーランス型と大企業社員型から成っている。
確かに終身雇用制なんか高度成長期の幻影だったが、当時と違うのは帰る田舎の共同体や農業も完全に崩壊していることだ。これがかつては中流層になんとか吸収された失敗者が下層に陥る原因だ。親族地縁ももうかれらを救える経済的体力がないのだ。そして問題はそのような下層が豊かに働ける雇用口が減少し続けていることで、それを許さない経済社会構造にある。終身雇用を減らすか解雇の自由を認めるかではなく、非正規も正規もどちらも西欧並みに労働者を保護するべきなのだ。大企業の新卒採用中心のエリート主義など禁止すべきだが、中小企業の長期雇用こそ地域経済の安定に寄与することは明白だし、それは決して非正規やパートなどの多様な労働スタイルとは矛盾しないはずだ。それが多様な働き方の拡大にもつながるのだ。問題は終身雇用にしろ非正規にしろ日本企業の全般的な労働条件の悪さにある。
下層は大企業社員にも公務員にもかっこいいフリーランスにもなれなかった要領の悪い純情な人間たちだ。彼らを格差社会から救い上げ新たな働き方を認めるってのを同時にやるには結局、大企業社員や公務員中心のシステムを改め同時に中小企業労働者やアルバイトや非正規の労働条件を向上させるという簡単な答えに気づかないガラパゴス文化知識人パネラーたちこそ、とうに高度成長が終わった現在、真っ先に償却して絶対リサイクルさせてはいけない連中なのだ。
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