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NHKのFOX化
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/549.html
投稿者 sarabande 日時 2012 年 12 月 13 日 00:33:15: kYKXZZnG43LB6
 

 今日の夜7時のNHKニュースでは大々的に、北朝鮮の‘ミサイル’発射について報じていた。潜在的には弾道ミサイルに応用できるかもしれないが、今の時点では、機能的には何らかの衛星ロケットとして打ち上げているものを、殺傷能力を全面にだした「ミサイル」と表現して報道してしまうことの是非が一つある。その表現が、政府の破壊措置命令といった、実質は意味のない、仰々しい措置を正当化させ、あたかも、戦時下のような沖縄での幼稚園児があわてて裸足で避難する場面を映し出すことをも、視聴者に違和感なく受け入れさせることになる。
 ここまでは、きなくさいと思いつつも、前回もみられたような光景ではあるのだが、今回は、さらにロケット打ち上げ成功後に、北朝鮮がテレビで流したという、「北朝鮮はやるときはやる」という士気高揚のための軍歌を、映像入り、日本語字幕入りで、音楽とともに、流すということをNHKはやった。これはさすがに、異様な報道だったと思う。どこの国が、自分の国の国民を脅しにかかるような、相手国の軍歌、士気高揚歌を、ご丁寧に公共放送の電波にのせて流すことをするのだろうか。「ミサイル発射」という言葉に加えてあれを流せば、過剰に国民を不安感を植え付けるような効果があることは、わかりきっている。たぶん、7時代であれば、子供、高齢者もよくみる時間であろうが、そういうことも十分理解したうえで、むしろ、その効果を狙ってNHKは流していたのではないかと思われる。
 こういった報道は、9.11後のFOXニュースなどで、イスラム過激派のテロの危険性を煽り立てるときになされていたような報道ではないのだろうか。その後の、アメリカの批判精神を消失した右傾化と、「大量破壊兵器」を安保理ででっちあげたイラク戦争への突入、最終的な収支としての、ハリバートンなどの軍需関連企業の大儲けなどを、思い出させるものであった。今回の北朝鮮のロケット実験は、先代将軍の一周忌に合わせて強行したという国内事情もあるようだが、それが韓国大統領選、日本総選挙の直前になったということに、偶然とのみはいいきれない、なんらかの米国軍需産業もからんだ思惑が透けて見えなくもない。NHKの報道姿勢の国民の不安をいたずらに煽るような異常さから、それが感じられるのだ。特定勢力の利益のために国際政治メディアを巻き込んで演出されたイスラム過激派テロ対アメリカという構図が、悪のヒーロービンラディンなき今、今度は、新たな「武器需要」を求めて北朝鮮対韓国日本といった構図で、再現されつつあるのではないか。そんな、右傾化と、軍国化、結果としての武器需要の煽りを思わせるようなFOX化した異様な総選挙前のNHK報道だった。  

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コメント
 
01. 2012年12月13日 04:04:02 : FizrI8QgvE
「劇団・北朝鮮」

ピョンヤンは巨大なスタジオセット。スポンサーは“国際社会”。

・・・で、だいたい合ってる? 1qmOy4Hy0U


02. 2012年12月13日 23:54:20 : rXJ3aY2qVU
01です。訂正しておきます。

・・・で、だいたい合ってる? → ・・・で、だいたい合ってるな。


03. 2013年1月25日 12:46:41 : Fpf4Bn917Y
OutFoxed という映画があったというのは、掲示板コメントで初めて知った。
共和党系の「軍産メディア複合体ムラ」が、米国で本性を暴かれ、
ジャパンハンドラーズを介して、属国日本に「シマ」を求めつつあるので
はないか。

日々是映画
http://www.cinema-today.net/0907/27p.html

Outfoxed

アメリカのメディアの実態、興味深いがわかり安すぎるか。


2009/7/27
Outfoxed
2004年,アメリカ,75分

監督ロバート・グリーンウォルド撮影ジェームズ・カリーウィル・ミラーグレン・パーシーリチャード・ペレスルーク・リッフルボブ・サリヴァン音楽ニコラス・オトゥール出演ドキュメンタリー

 メディア王ルパート・マードックが所有するケーブルTV局FOX News、そこで放送されるニュースは共和党とブッシュ政権を支持し、民主党を攻撃する内容ばかり。メディアの中立をうたいながら、まったくそれを守ろうとしないFOXの実情を暴く!
 FOXによりゆがめられたアメリカのメディアを描いたドキュメンタリー。このドキュメンタリーが逆に一方的な視線となってもいるが、問題提起としてはよい。

 要はブッシュ政権と共和党のためにFOXが偏った報道をし、世論を操作しようとしているという話。見るとそれは本当にひどい話だ。偏った報道をするだけならまだしも、番組に人を呼んどいて自分の意見に会わない発言をすると話さないようにさせたり、突然終わりにしてしまったり、人間に対する敬意が感じられない。

 そしてそれは基本的に経営陣の支持によるものだというのだから驚きだ。しかし、いくら経営陣が人事権や金を握っているからと言ってまったく自分の意見にあわないことを出来るわけもなく、FOXに集まった人々の多くは共和党支持者であり、ブッシュ支持者であるのだろう。そしてその一部はFOXが育てたわけでもあるのだ。

 そんなFOXに操作されてしまうアメリカは不幸だが、その力のあるルパート・マードックというのはやはりすごいという感じも覚える。ただ豪腕と辣腕、力と金だけでこれだけの権力を手にすることは出来ない。やはり彼は魅力的な人物であり、人々を惹きつける何かがあるのだろうという気はする。しかしやり方が強引で強固な保守派だということだ。

 この作品を見て感じたことは主にふたつある。1つはこの作品のテーマそのものであるメディアのことであり、放送局や新聞社といった巨大な組織が一元的に大衆に向けて発信するメディアには限界があること、それが中立的で大衆の見方であり続けるのは非常に難しいということだ。日本にもワンマンオーナーが牛耳るメディアがあるが、そういったものはいつでも出現しうるし、その情報が偏っているかどうかは、そこだけを観ていたらわからない。

 メディアというのはあくまでも一つの視点から物事を眺めたその結果を大衆に向けて送っているだけであって、それが中立だとか公平だとかいうのはあくまでも理想でしかない。私たち大衆の側ではそのことを常に意識しながら情報を受け取らなければならない。そのためには常にその情報のソースを確認していく必要がある。複数のメディアによって報道されているからと言って、それが真実とは限らないのは、そのソースがもしかしたら一つのデマかもしれないからだ。

 現在はソーシャルメディアが発達し、個人と個人の間での情報交換が進んでいるから、そういうデマは広がるのも速ければ収まるのも速くなった。そこにはメディアの未来も見えてくる。

 もう一つ感じたのは、マードックも含めて人間というのは不思議なものだということだ。人間というのは人と人との関係の中で自分を変化させていく。それによって思想が固まったり、揺らいだり、そんなことを繰り返す。それは直接的な人との交流にとどまらず、映画やTVや本や新聞や雑誌でも起きる。FOX Newsでもそうだし、この映画でもそうだし、このメルマガでもそう。

 となると、あらゆるメディアには必ず少しは対話の相手に影響を与えようという意志が存在するということにもなる。

 ということを人はわかっていながらやはり影響される。

 うまく説明できないが、それはすごく不思議なことのように思える。

 私も公正は心がけていますが、中立には自信がない。


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