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リーダーシップの欠如という点において、政権を投げ出して仮病で入院した安倍の過去は、日本の政治における恥知らずの記録であり、敵前逃亡の指揮官として汚辱に満ちている。ところが人材不足の自民党という奇妙な理由のために、こんな破廉恥男が自民党の代表者に再び就任して、次の選挙で首相として復活することを窺っており、世界に向けて再び恥知らずの醜態を演じようとしている。しかも自民党総裁になった安倍晋三は、陰湿な言論弾圧主義者として悪名が高いし、国民の思想の思想や報道の自由を力でねじ伏せた過去を持ち、統一教会と密着した半島勢力の傀儡政治家でもあるし、陰湿で危険な暴君の性格を持つ点においては、世襲政治家の中でも最低である。
無能な安倍は施政方針演説の直後に怖気づいて、病気を口実に政権を投げ出したのは知られており、地元の下関では利権汚職が山積みだ。野党の質問を前にして敵前逃亡をしたと批判され、マスコミは病気だと嘘を並び立てた男が、暴言と失言で世界で物笑いになった事実は、日本国内では報道されなかったので、それを知る国民は至って少ないとはいえ、外国での記録は本に書かれて残っており、それを抹殺することは不可能になっている
安倍に続いて福田や麻生というノータリンが首相になり、意味論もわからないノータリン男が日本の首相になり、暴政が横行した段階で出版されたのが、洛陽の紙価を高めた「さらば暴政」だったことで、自公体制は見事に崩壊して55年体制が終わりになった。衆議院議員選挙の前に出たこの本の出版で、自民党が惨敗して民主党が圧勝したのは素晴らしかったのに、野田による民主党のアメリカ従属政策で不信を高め、マニフェスト違反の増税により破綻したので、再び自民党が復活しようとしている。こんな浅ましい事態を前にして、国民はもう一度じっくりと安倍の正体について検討し、日本が置かれている危機的な状況について、国民はよく考える必要があるのではないか。
<貼り付け>
http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-1348.html#more
意味論オンチの醜悪政治の破綻
「さらば暴政 自民党政権 ─ 負の系譜」
藤原 肇 清流出版
意味論を理解する能力において卓越していることが、指導者に求められている基本条件であり、意味論オンチは前世紀までの頭目の属性に過ぎないのに、それも安倍にとっては理解の埒外であった。
…そんなことも分からない人間が情念の赴くままに、飾り言葉に陶酔して憲法をいじれば、美しいものも醜悪なものに成り果てるし、権力者による暴政になると歴史は教えている。
第五章 意味論オンチの醜悪政治の破綻 (部分)
日本批判の海外論調の津波
世界に通じを教養に不足した日本の首相が、慰安婦問題について十分に熟慮しないで、「強制した事実を裏付ける証拠は無い」と断言して、政治責任(アカウンタビリティ)の欠如を明白に露呈したために、それが世界から反発の嵐を巻き起こした。安倍にとって証拠は文書などのハードなもので、証拠を隠滅すれば事件も消えるという、幼稚で時代遅れの官僚発想が根底にあり、世界の理解とははるかにかけ離れていた。
幼稚で粗野な安倍晋三の思い込みに従い、その場逃れと嘘の上塗りを放置したので、安倍首相に向けた「恥知らず」という非難は、世界のメディアが書く責任論の洪水として、日本の悪名の形で世界を駆け巡ってしまった。二〇〇七年三月六日の『ロサンゼルス・タイムズ』のオピニオン欄には、ジョージ・ワシントン大学法学部のシェルトン教授が、「日本はこの恥知らずを隠蔽できない」と題して寄稿した。また、同日の『ニューヨ「ク・タイムズ』の社説は安倍発言について、「女性たちは強制徴用されたのに、日本は事実を捻じ曲げ恥を晒している」と書き、八日には一面を使った記事で「安倍は戦時中の過去を抑え込んで、成り上がった国家主義者だ」と糾弾した。
韓国と中国の非難は定番通りで激しかったが、東南アジアで侵略された国々も声を荒らげて、『マニラ・タイムズ』は「歴史の改寵だ」と日本政府の卑劣さを攻撃している。
だが、問題はいまだ「慰安婦」が中心になっており、戦時中の植民地人や捕虜の強制労働をはじめ、日本兵による戦場での残虐行為については、表立った形で取り上げられていない。だから、強制労働をさせた麻生炭鉱の御曹司が、靖国カルトであるのに外務大臣になっている点は見過ごされていた。
政治理念の欠如と裏工作担当の経歴
日本人なら誰でも知っていることだが、安倍は大臣になった経験がないだけでなく、政治家としての経験もいたってお粗末であり、世界に通用する常識や政治理念も持ち合わせていない。
だから、二〇〇七年三月十三日に岡山で記者会見した小沢一郎は、「首相というのは政治理念や哲学をきちんと勉強し、持っているのが普通の場合は要請されるが、そういう点が見られない。その時々に言葉を発しているだけだ」と安倍をけなしている。
大臣になって行政のプロセスの要諦を学び、統治のノウハウと実力を身につけるというのが、日本における政治の修業過程である。だから、自民党の幹事長などの三役は、党務経験が政局の手腕を育てるにしろ、国際社会で通用する理念や判断力において、低い棟度では指導者として使い物にならない。
現場での鍛錬と実務体験のない幹部候補生に、指揮官の職務を与えないのが組織原理だが、自民党の現状は人材枯渇のせいもあり、人気や闇取引で誰でも総裁経由で首相になれる。訓練度の劣る安倍でも首相になれた背景に、ドサクサ紛れの頭目選びのお祭り騒ぎが関与し、犬や馬並みの血統の良さが高く評価され、指導性や政治理念の崇高さが忘れられていたことが、日本の政治における貧困さを証明していた。
しかも、安倍が幹事長代理だった二〇〇一年の時点で、NHKの慰安婦問題の報道番組に対して、圧力をかけ映像の改寵を強要しており、東京高裁で違憲判決が下された時にも、安倍は開き直りに終始するだけだった。それだけではなくて安倍には暗い過去があり、教育問題についてのタウン、ミーティングにおいて、「ヤラセ」を演出したことが発覚して問題化している。小泉内閣が発足した二〇〇一年から、教育問題について国民の声を聞くと称して、全国的にタウンミーティングが始まったが、それが金を払って質問をさせた「ヤラセ」だったのである。
政府から請け負ったのが電通と朝日広告社で、一回の開催費に約一〇〇〇万円の税金を使い、総額で二〇億円を費やしたものであったが、質問者に五〇〇〇円の日当を払っていたのだし、電通の社員も一〇万円の手当てをもらっていた。政府に都合のいい発言をしてもらうためにカネを払い、世論操作の工作をしたのが首相官邸であり、裏工作を官房副長官の安倍が担当していたのである。
だから、安倍はアメリカの情報機関を手本にして、日本に国家安全保障会議(NSC)を作ると発言していたが、防諜法を作る工作に熱を上げたのであり、自分でも幼稚な世論操作に手を染め汚れ役を果たしたので、現代版の山県有朋の役割を演じている。この程度の情報感覚では首相の器には程遠いし、政治責任について安倍の意識水準では、二十一世紀の国際社会にはとても通用しないのだが、日本の政界の基準レベルが低かったせいで、情報時代の首相がインスタントに誕生したのである。
場の理論と結ぶエクリチュールの意味論、
「事実を裏付ける証拠は無い」と断言した安倍晋三は、この言葉で十分に説明を果たしたと思ったのだろうが、その未熟な情報感覚を見抜かれてしまい、世界から無責任さに対して非難を集めたのであり、安倍は言葉のすり換えしかできなかった。彼の理解力だと証拠は歴史の資料を指しており、それが存在しない主張するだけで済ませ、事実が存在しないと言い抜けられると思ったらしい。そして、日本人向けの粗雑なうえに幼稚な論法を使って、世界を相手に誤魔化せると油断したのである。
だが、そんな小手先の詭弁は国内用に過ぎず、世界はすでに構造主義をマスターし終わり、情報理論では脱構築の洗礼を済ませ、倫理観は直接には見えない次元において、自己の責任を取ることが常識になっている。それが分からずに鈍感な状態だった安倍だから、世界から非難されても当然であるが、彼のように閉鎖社会のエゴイズムに執着すれば、無知と錯覚を非難されてしまうのである。
「日本の常識は世界の非常識」という言葉がある。主観と感情に塗りこまれた日本的な常識は、普遍価値と結意識と通底しない限り、発した言葉は相手に共有され得ないし、コミュニケーションは成立しないことになる。英語を喋る程度の会話能力が評価されて、それが閣僚や首相の決め手になる国でも、見えない次元の意味を捉えられない限りは、学歴が高くても情報時代には文盲に属す。安倍晋三レベルの情報感覚を放置することにより、二十一世紀の日本は言葉が喋れても意味には無知な人間ばかりで、高学歴の文盲社会になってしまう。
生命活動を営む人間の生活空間の周辺には、文字化された歴史文書や遣物だけでなく、語り継がれた物語や文化現象の形をとった、「エクリチュール」と呼ばれる情報の場があるし、その意味を読み取る能力が評価される。意味論を理解する能力において卓越していることが、指導者に求められている基本条件であり、意味論オンチは前世紀までの頭目の属性に過ぎないのに、それも安倍にとっては理解の埒外であった。
情報理論の基盤を支えているものとして、言葉が示すイメージとシンボルを統合した時に、政治家に必要な意味論の理解が生まれ、そこで初めて理念や理想を語ることができ、その純化した結晶としての憲法がある。そんなことも分からない人間が情念の赴くままに、飾り言葉に陶酔して憲法をいじれば、美しいものも醜悪なものに成り果てるし、権力者による暴政になると歴史は教えている。p-207
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