http://www.j-cast.com/2012/11/12153605.html?p=all
2012/11/12 21:12 　J-CASTニュース

日本維新の会代表の橋下徹・大阪市長の出自をテーマにした週刊「朝日」の連載問題をめぐり、発行元の朝日新聞出版は2012年11月12日の臨時取締役会で、神徳英雄社長の辞任を決めた。またこの日午後、同社の篠崎充社長代行らが大阪市役所を訪問し、橋下市長に第三者機関「報道と人権委員会」による検証結果を報告するとともに、謝罪した。

橋下市長は「すべて理解でき、納得できました」と述べたが、第三者機関の検証は記事掲載に至るまでの真相にどこまで切り込んだのか。

■第三者機関「人間の主体的尊厳性を見失った記事」

橋下市長に報告した朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」の見解は、週刊朝日編集部の編集長、デスク、記者、雑誌統括兼コンプライアンス担当（以下、雑誌統括）、筆者の佐野眞一氏らへの聞き取り調査などを経てまとめた。

その内容はまず要旨として、連載第1回目（10月26日号）について

「見出しを含め、記事及び記事作成過程を通して橋下氏の出自を根拠にその人格を否定するという誤った考えを基調としている。人間の主体的尊厳性を見失っているというべきである」

と厳しく追及し、

「部落差別を助長する表現が複数個所あり、差別されている人々をさらに苦しめる内容になっている。各所に橋下氏を直接侮辱する表現も見られる。さらに記事の主要部分が信憑性の疑わしい噂話で構成されており、事実の正確性に関しても問題がある」

と指摘している。

続いて企画段階の問題点として、「本企画は15回ほどの連載予定で、差別や偏見を助長する危険の伴う極めてセンシティブな内容ながら、企画書やレジュメもコンテもなく慎重な検討作業を欠いていた」と記した。

　記事チェック段階の問題点として挙げたのは、記事を読んだ朝日新聞出版の雑誌統括が

「「こんなことを書いていいのか」「完全な差別表現でありダメだ」」

と編集長に意見したにもかかわらず、被差別部落の地区の特定などが削除や訂正されなかったことだ。表紙がすでに校了しており、この時点で掲載中止は不可能な状況だったため、最後は編集長が「これは佐野さんの原稿です。これで行かせてください」と押し切ったという。

編集部内ではセンシティブな記事を掲載する際は顧問弁護士に助言を求めていたが、こうしたチェックを受けることなく最後は「時間切れ」の状況で掲載された、と指摘する。

掲載後の対応についても、当初は記事の正当化とも取れるコメントを出したうえ、週刊朝日11月2日号に掲載した編集長名のおわび記事でも「タイトルや複数の不適切な記述のおわびにとどまり、問題の本質に気づいていなかった」としている。

■朝日新聞出版「チェック体制の欠如が最大の問題」

第三者機関の見解を受け、朝日新聞出版が作成した経過報告書は「企画書もないまま取材をスタートさせ、編集長、複数のデスクでの企画内容の検討が致命的に不足していた」と、チェック体制の欠陥を最大の問題としてとらえている。

雑誌統括が修正を提案したにもかかわらず、編集部は作家のオリジナリティーを尊重することに気をとられ、「人格攻撃の差別記事という自覚がなかった」と省みたうえで、「結果的に掲載を止められなかったことは社としてチェック体制が機能しなかったためです」としている。

再発防止策として、記者の人権研修、コンプライアンス担当の専任化、デスク（副編集長）の原稿相互チェック体制の強化をあげ、「読者への誓い」として「創刊90年の長い歴史を持つ週刊朝日は今回の記事で社会からの信頼を失い、読者を裏切りました。（中略）私たちは編集部のみならず、全社員が危機感を共有し、社をあげて失墜した信頼の回復に全力で努めていく所存です」と記した。

■佐野氏、第三者機関の指摘は「真摯に受け止めます」

第三者機関の見解を受けて、佐野氏も11月12日、コメントを発表した。

佐野氏は

「人権や差別に対する配慮が足らなかったというご指摘は真摯に受け止めます。記述や表現に慎重さを欠いていた点は認めざるを得ません」

とし、

「私の至らなかった最大の点は、現実に差別に苦しんでいる方々に寄り添う深い思いと配慮を欠いたことです。（中略）今後は慎重なうえにも慎重な記述を心がけます。ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします」

としている。

コメント
01. okonomono 2012年11月13日 19:37:47 : ufgCmUGS6CG6M : G1hECLBIDc ＞第三者機関「報道と人権委員会」による検証結果 週刊朝日の橋下徹・大阪市長についての連載記事に関する、朝日新聞社報道と人権委員会の見解 （2012年11月9日　朝日新聞社報道と人権委員会　委員　長谷部恭男　藤田博司　宮川光治） http://publications2.asahi.com/index.html ＞第三者機関の見解を受けて、佐野氏も11月12日、コメントを発表した。 見解とお詫び （2012年11月12日　佐野眞一） http://publications2.asahi.com/3.html 参考：部落解放同盟の声明 『週刊朝日』（2012年10月26日号）掲載記事「ハシシタ　奴の本性」に関する抗議文 （2012年10月22日　部落解放同盟中央本部　執行委員長　組坂繁之） http://www.bll.gr.jp/guide-seimei20121022.html
02. 2012年11月13日 19:38:30 : 7uPtGleutM 朝日は廃刊するべきだよ。散々反日やってきたろ。人権で専制支配だろ。
03. 2012年11月13日 19:57:45 : 6c4FQSpRCw こんなお粗末な人権意識・プロ意識レベルの編集長やデスクの担当した小沢擁護や原発記事なんて読者を小馬鹿にした欺瞞臭を禁じ得ない。こんな人間が出世する人事を行った責任者が然るべき処置を受けるのは当然だ。原発にかこつけて河畠と奥さん子供が多摩川の土手で仲睦まじく放射能を心配する記事を腰巾着（デスクか？）が書いていた。被災者を出汁に家族自慢・出世自慢、こんなセンスには反吐の出る異常性を感じて当然だろう。
04. 2012年11月13日 22:06:27 : FdAhOFgg6v あのね。 週刊朝日も橋下氏もプロレスなんですよ。 ジャイアント馬場とブッチャーのプロレスみたいなもんですよ。 人権擁護委員会法を推進するための 部落差別はいけませんよキャンペーンをはるためのプロレスバトルなんです。 こういうだまくらかしのごまかしを平然としこみ続けるのが、この国のお偉いさんたちの昔からのスタンスなんです。 この国お偉いさんたちはみんなみんなグルですよ。 なぜなら↓こういう出鱈目変態リンチが http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/2803.html　 17年にわたり江東区亀戸で繰り広げられているのに、 それらを知っているのに偉い人たちは全然全然誰もが やめさせようとはしないんですから。 彼らにしたら庶民なんてものはクソ扱いそのものですよ。 庶民をクソ扱いして自分たちは特権階級なんだと思い込んでいる連中の 集まりですから、 だからこの国は何一つまともなことが発展していかないのですよ。 昨日だって私は、いずれこの国は放射能まみれになってだれも 日本には住めなくなると↓批判したのですが、 http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/369.html　（コメント５参照） http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/507.html　（コメント５参照） どちらも私のコメントですが、 連中は怒り狂って、私に対し電磁波攻撃をやりまくるばかりであり、 全く反省などはしないといった状況です（こんなんじゃ放射能まみれになるのも時間の問題です）。 電磁波で体をブルブル痛めつける嫌がらせや電磁波でキリキリ胃袋を 痛めつける嫌がらせは、そのターゲットの 居場所さえわかれば（盗撮などで）、建物の中にいる人物でも 建物の外からの電磁波でやりたい放題ですよ。 その電磁波リンチが今年の3月20日から 江東区亀戸の健常者（私のことです）に対し、毎日やりまくりです。 今も徹底的にやられて、とりあえず15分買い物で外に一時逃げて、 それで現在40分たっていますが、まだそのブルブルの痛みが 体に残っているといった状況です（もちろん外出した時は、玄関を出ると同時の黒の普通車の発進目前通過といういつもの待ち伏せ待機ストーカーもやられております）。 ともかくみんなが知らないでポヤーンとしている一方で、偉いやつらはだまくらかしや出鱈目のやりたい放題ですから、彼らが反省するなんていうのは現在の所ありえないです。 せいぜいガス抜き程度で、ちょろちょろと庶民の目くらましを毎回毎回続けるのみといったところです。 ともかく、この統合失調症誤診と膀胱癌にまでさせられた江東区の被害者のことを一人でも多くの人に広めてください。 そうしないと良質な意見を述べる人は、そのすべてが 私が述べたような ●集団ストーカーリンチや ●電磁波リンチや ●隙あらばの家宅侵入＆薬物の一服盛りリンチや ●統合失調症誤診の就業させないリンチ ●膀胱癌を発症させての医療リンチ をやられまくりますから（嘘じゃないです。そういうリンチを開発しているし、実験もしているのですから）、徹底的に広めて下さい。 そしてこんな電磁波リンチをやらせないような環境づくりを作り上げて下さい。 もちろんこんなコメントをしたのは、 苦しい電磁波リンチを今日もしこたまやられたからです。 庶民派である私は何一つ悪いことはしていないのに、しこたまやられたからです。 何度もいいますが、電磁波リンチをやられれば、私は告発するのみです。 それは私の尊厳ですから。 てめえらの出鱈目を一人でも多くの人に広めて、 てめえらの存在が引っ込みがつかない状態にするのみです。 ともかく、この江東区亀戸で17年にわたり行われている迫害を、 みんなが真剣になって広めてください。 それが偉いやつらの出鱈目の防止につながりますので、お願いいたします。 以上
05. 2012年11月13日 23:32:52 : 2Is1s50pWY >こんなことを書いていいのか 佐野さんの記事は内容的にはまったく問題ありません 社内かた声が出たというのは 内容ではなく単純に苦情や批判を怖れたというだけ 某団体からの圧力が怖かった ようするに意気地がなかったんですな 批判があろうがバッシングされようが ジャーナリズムなら言論の自由の為に踏ん張らなければいけなかった
06. 2012年11月14日 02:40:01 : NvXTPnT1k2 つまり、朝日とハシシタのプロレス確定って事だろ 維新が下火になってきたので、盛大にやったってわけだ
07. 2012年11月14日 13:34:53 : jXaTmXcG3s 　いかにも真っ当な内容のようだが、なら、今回の裁判で再び無罪を獲得した小沢氏を貶めた、忌まわしい「捏造記事」に対してどう謝罪するのかと聞きたい。 　橋下のことは本当である。在日・同和ヤクザ・コスプレイ・詐欺師男で良い。
08. 2012年11月16日 00:05:00 : W4KU6CRtVI こんなの人権法案通すためのヤラセだろ！
09. 2012年11月16日 16:59:43 : KxsQEgFVF2 第三者委員会は朝日の内部機関でしょう？。 編集長だけに責任負わせる筋書きを作ったのでは？。
10. 2012年11月16日 22:11:38 : 8monBNlqFc 小沢一郎を中傷する記事ならどんな記事でも捏造映像でも許容される。 橋下も週刊朝日が折れることを見越して攻撃したのだろう。背後にシナリオはあった。 もともと出来ていたストーリーと見られる。

11. 2012年11月18日 00:28:05 : w18f1GkoJs 佐野氏はともかく、有名週刊誌の編集者なら書いていい範囲はわかっていたはず。 でも書かせた。やっぱ、おかしいな。
12. 2012年11月18日 00:59:16 : BIgfJMRMNE ＞「こんなことを書いて良いのか？」 小沢の時はなりふり構わず書きまくっていたくせに。 ハシゲは許されなくて小沢は許されるのか？ とんだご都合主義だな。
13. 2012年11月18日 12:14:10 : 6kuobrWeYc 人権といえば「差別」問題だけが取り上げられるのは偏っている。 ハシシタはそれほど他人の人権に配慮してきたのか？
14. 2012年11月19日 00:18:34 : EYHTwT0u8w １３様同意。 ついでに言うと、橋下は、よりにもよって、公職にありながら公然と差別しまくりの慎太郎はコトバをつくして絶賛する理由を説明しなさい。 出自ってんなら国籍だって自分のせいでも何でもない出自だ。アンタの大好きなその爺は、(隣国人の)犯罪遺伝子ってほざいた輝かしい経歴をお持ちだぞ。 （遺伝子で国籍ってわかるのか？） 障害者に人格なんかあるのか？なんてのもあったよね。 己がジジイなのをタナにあげて、『ババアが生きてるのは無駄だ』とかね。 右寄り雑誌なら何故差別しても橋下の出自を書きたててもいいのかも、説明しなさい。

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