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原発報道を歪めるメディアの電通支配は続いている(神保 哲生) 
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/507.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 11 月 11 日 00:45:01: igsppGRN/E9PQ
 

http://news-log.jp/archives/4740
2012年10月30日 神保 哲生


最近よく「スポンサーの圧力」という言葉が乱れ飛んでいる。今やそのようなものがあること自体は、誰もが薄々知るところとなったが、それが具体的にどのようなもので、その圧力がどのような形で行使されているについてはは、意外と知られていない。実態を知らなければ、問題を解消することができない。そこで今回は、スポンサー圧力なるものの実態に光を当ててみたい。

原発事故の後、マスメディアによる事故の報道がおかしいことに多くの人が気づいた。マスメディアはあれだけの大事故が起きた後も安全神話に依拠した報道を続け、後に御用学者と呼ばれるようになった原発安全論者や原発推進論者を起用し続けた。

また、原発報道に関しては、事故前の報道にも大きな問題があることも、われわれは後に痛いほど知ることとなった。安全神話は言うに及ばず、まったく現実味のない核燃料サイクル事業に兆円単位の税金を注ぎ込んでいた事実、電力会社社員の保養所維持費や広告宣伝費、御用学者を飼い慣らすための大学への寄付金まで電気料金として徴収することが認められていた総括原価方式と呼ばれる料金方式等々、なぜわれわれはこんなことも知らなかっただろうか。不思議なほど原発を巡る腐敗や癒着構造について、メディアは報じてこなかったことが明らかになった。

原発に関する重要な事実が報じられてこなかった背景には、それが国策であったことや記者クラブ制度と報道機関内部の縄張り争いなど多くの要素がある。しかし、その中でもスポンサー圧力の問題は大きな比重を占めていた。何せ東京電力一社だけで年間260億円、電事連加盟10社で合わせて1000億円が、広告宣伝費として使われてきたのだ。そのすべてを一般消費者が電気料金として負担していたのかと思うと腹立たしい限りだが、そのスポンサーとしてのメディアに対する影響力は群を抜いていた。

大半のマスメディアが広告宣伝費に依存した経営を行っている以上、この1000億円のパワーは、あらゆる批判や抵抗を無力化して余りあるだけの威力を持つ。

そして、そのエージェント(代理人)として、スポンサーに成り代わって実際にその影響力を行使しているのが電通を始めとする広告代理店である。

博報堂に17年間勤務した経験を持つ本間龍氏は、特に業界最大手の電通がクライアント(広告主)の意向を体現するためにいかにメディアに圧力をかけていくかを、実例をあげながら具体的に証言する。それは氏自身もかつて博報堂でやっていたことでもあった。

本間氏によると、マスメディア業界は電通の支配力が圧倒的で、特にテレビ、とりわけ地方局は電通なしにはやっていけない状態にある。そのため、放送局の営業は電通の担当者からの「要請」は聞かざるを得ない。その関係を利用して、電通の営業マンは自分のクライアントにとって不利益となる情報や報道が出ないように、常にメディアと連絡を密に取り合い、必要に応じて報道に介入できる体制を取っていると本間氏は言う。つまり広告代理店、とりわけ電通の仕事の大きな部分は、単にCMを制作したり、広告主を見つけてくることではなく、広告主を「代理」して広告主の意向をメディアに伝えそれを体現することにあると言うのだ。

実際、電通1社で4媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の広告市場のシェアは5割に及ぶ。博報堂を合わせて2社で7割を超えるという異常な業界だ。

本間氏は、広告主や広告代理店がメディアの報道内容に圧力をかけることが違法になっている国も多いと指摘する。また、通常は利害衝突や情報漏れを避けるために一業種一社ルール(広告代理店は一つの業界で1社しか代理できない)が徹底されているため、電通のようなガリバー代理店は生まれにくいという。その制度があれば、他に代わりのスポンサーを見つけてくることが容易になるので、メディア側も「報道内容に注文をつけるならスポンサーを降りて貰って結構だ」と圧力を突っぱねることができる。ベンツが文句を言うのなら、他の代理店を使ってアウディなりBMWなりを代わりのスポンサーに入れることができるということだ。しかし、力が極度に電通に集中している日本では、あくまで喩えだが「ベンツもアウディのBMWもすべて電通」といった状態にあるため、それがほとんど不可能に近いのだと本間氏は言う。

また、メディア側にも大いに問題がある。報道内容への代理店やスポンサーの介入を許している背景には、報道機関の中の報道部門と営業部門のズブズブの関係がある。スポンサーがメディアに介入するためには事前に報道内容を知る必要があるが、本来、報道前に報道内容を営業部門が知っていることはあってはならないことのはずだ。また、もし事前に報道内容を知らされているのであれば、営業部門はそれが報道されるまでは守秘義務に縛られていなければならない。これはインサイダー取引にもつながる重要な問題で、事前に報道内容を知り金融商品の取引をすると法に触れるが、報道前情報が代理店やスポンサーには筒抜けというのは明らかに報道倫理上問題がある。

要するに、代理店側は政治的な理念やら社会的な責務だのはほとんど全く考えることなく、単に億円単位で広告費を払ってくれるスポンサーの意向に忠実に動いているだけだし、メディア側はスポンサー圧力を受けにくいような工夫や努力を十分していないために、現在のような「スポンサー圧力はあって当たり前」の状態が続いているのだと本間氏は言う。

ずいぶん馬鹿馬鹿しい話だ。一業種一社という利益相反を避けるためには当然あって然るべきルールがあれば、電通のみにこれだけ力が集中することもなく、よって特定のスポンサーの意向(とそれを代言する電通の力)で報道内容が歪められるリスクは大幅に低減する。更に、メディアの側も、これまた当たり前すぎるくらい当たり前な「報道前情報に関する報道部門と他の部門間の壁」をしっかりと設ければ、少なくとも報道内容が報道前にスポンサーや代理店から介入されるリスクは回避できる。そうしたごくごく当たり前のことが行われていないために、日本は今もって「メディアへのスポンサー圧力があって当たり前の国」に成り下がっているというのだ。

しかし、そこでもまたメディア問題特有の「カギのかかった箱の中のカギ」問題が顔を覗かせる。そうした問題をメディアが報じることはほとんどないため、そもそもそのような問題が生じていることを一般社会は具体的にはほとんど知らない。知らされていないから、政治家や官僚も世論を後押しに制度変更を主張することができない。世論の理解ないところで、あえて電通やメディアを敵に回すような発言をする政治家や官僚、言論人がほとんどいない理由は、今更説明の必要もないだろう。記者クラブ問題やクロスオーナシップ問題、再版問題などと根っこは同じだ。実際、共産党議員などによって、独禁法との絡みで電通の一極集中問題が国会で取り上げられたことはあったが、いつの間にか立ち消えになっている。

こうなってくるとなんだか身も蓋もない話に見えるが、このような「終わっている」状況にもようやく変化の兆しが見える。インターネットの普及によって、新聞、テレビ対する抜群の支配力を誇っていた電通の力が相対的に落ちてきていると本間氏は言う。また、電通が新聞やテレビ報道を押さえ込んでも、ネット上に情報が出回ってしまい、マスメディアの報道を押さえたことが、かえって逆効果になるような事態も頻繁に起きている。そもそも戦前から活字媒体に強みをもっていた博報堂は、テレビ時代に乗り遅れて、その波に乗った電通の後塵を拝することとなったという。テレビ時代の支配者電通の権勢は、ネット時代にどう変わっていくのか。  自ら博報堂の営業マンとしてスポンサーの「代理」をしてきた本間氏と、スポンサー圧力によって報道が歪められる舞台裏を、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

【ブログ「マル激トーク・オン・ディマンド」10月27日より】
http://www.jimbo.tv/videonews/000860.php

<ゲスト プロフィール> 本間 龍(ほんま りゅう)著述家 1962年東京都生まれ。85年獨協大学法学部卒業。ぺんてる勤務を経て89年博報堂入社。2006年退職。06年詐欺罪で有罪判決を受け栃木県黒羽刑務所に1年間服役。07年より現職。著書に「「懲役」を知っていますか?」、「電通と原発報道」など。


 

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コメント
 
01. 2012年11月11日 09:52:20 : vmHWr3ZLAI
がれき処理に関する電通との契約書
今回の、復興予算で、環境省から博報堂には約9億6千万円、電通には計約30億円が支払われています。
下の支出決議書は、すでにネットで話題になっていますが、環境省と電通とが交わした平成24年4月2日付けのものです。

http://2.bp.blogspot.com/-Cquhc_AnvOQ/UJxrkCNY5FI/AAAAAAAAAvw/GQt-ZbRlNbg/s640/%E6%94%AF%E5%87%BA%E6%B1%BA%E8%AD%B0%E6%9B%B802.JPG

環境省と電通が交わした「広報業務仕様書」を読むと、「災害廃棄物の広域処理を円滑に進行するため」電通の社員を岩手県、宮城県などに配置するとあります。

岩手県には、内勤担当2名。外勤担当2名。及び管理責任者1名。
東京都も連携すべく、業務管理責任者を東京にも1名配置。
宮城県には内勤担当4名。外勤担当4名。管理責任者1名。

以上、電通関係者が行政機関に配置されているということです。

その他にも、各自治体住民説明会の催行支援、資料作成、HP作成、など、「震災がれき広域処理が必要」だという「普及・啓発・情報提供」が国民になされています。
私たちは、広告会社によってコントロールされているのです。
私たちは、自分の頭で考え、真実を見極めなくてはなりません。

広告会社に支払われた、約40億円の税金。
これは本当に必要なものだったでしょうか?
24年5月にがれきの量の見直しが行われ、震災直後の見込み量の半分以下に減ったのに、握った予算1兆円を使い切るべく、今も強引に広域化を推し進めている環境省。

この税金は本当に困っている人々に行き渡るべきものではないでしょうか?






投稿者 九州ひまわりプロジェクト(北九州市:市民検討会広域化調査チーム) 時刻: 12:12

http://hinanohanasi.blogspot.jp/2012/11/blog-post_9.html


02. 2012年11月11日 10:00:28 : OTOSIyOeKE
>本間 龍(ほんま りゅう)著述家 1962年東京都生まれ。85年獨協大学法学部卒業。ぺんてる勤務を経て89年博報堂入社。2006年退職。06年詐欺罪で有罪判決を受け栃木県黒羽刑務所に1年間服役

 権力に都合の悪いことを語るものは、全て前科者に仕立て上げられるのか?これでは、真面目に働く人が減る訳だ。社会の崩壊が始まっている!


03. 2012年11月11日 22:07:11 : 2kFFf1y7ew

電通には、官僚の天下りだけでなく、
政治家や官僚とマスコミの子息もたくさんいる。
マスコミにも、電通、政治家の子息。

中国共産党の状況に似ている。


04. 2012年11月11日 23:00:24 : K9hBYMVk82
ISO(アイエスオー)という国際規格がずいぶん熱心に導入された。

基本原則は顧客のために、よい品質のものを提供することだそうだ。

テレビの顧客はだれか・電通、電力会社、経済界。

この日本に自由な報道があるなどのメデタイ話は信じないように。


05. 2012年11月13日 17:04:24 : NiFpdtatEM
私は東京江東区亀戸に住む1996年1月からの集団ストーカー被害者です。
同じく1998年12月からほぼ毎日の電磁波嫌がらせ被害者です。
それらで統合失調症誤診された健常者です

特に今年の3月20日から始まった
●胃袋をキリキリ痛めつける電磁波の嫌がらせは、本当に苦しいし、リンチ
であり、やられた実感としては屈辱そのものです。

そういうキリキリといった痛みは、このような、
連中(既得権)にとって都合の悪い内容のサイトを、私が見ると、
必ずといっていいほど発生します。いや発症させられています。

現在も早速発症させられたといった状況です。

この胃袋をキリキリ痛めつける電磁波の嫌がらせについては、
「それは気のせいだ」、なんて思わないでください。

今回だけではないんです。ほば毎回に近いのです。
しかも私はこの17年間で、↓こんな迫害を食らっているのです。
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/2803.html

こんだけ出鱈目三昧やりたい放題し放題なのですから
既得権連中の出鱈目の内容を知っただけじゃ
まだまだ世の中はかわりませんよ。

連中はしこたま庶民を弾圧する手法を開発しまくっていますし、
それを全然公表させないで隠蔽状態ですし、
実際ににそれを活用悪用している状態なのですから、

連中はバカだから私に対し、そういう迫害を実行しますから、
私も堂々と、連中の電磁波暴力や集団ストーカーの実態を
公表させていただいた次第です。

本当に庶民は、既得権の嫌がることを今後ガンガンガンガンやって
いかないと、この国、この社会は良くならんのですよ。

そうでないと
私が↓ここで述べたように、
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/369.html (コメント5参照)
日本の大半が放射能まみれになるんですから、

今や庶民の暴動のみがこの国を救う唯一の方策なんだ、というところです。
そのくらいこの国の既得権益連中の横暴は暴走を極めているんだ、ということ
です。

それ以外では、連中はすべてにおいて、「屁の河童」なんだ、
ということです。


以上

私が


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