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今日(10月9日)のニュースは山中伸弥/京都大教授のノーベル賞受賞に席巻されている。受賞のニュースは喜ばしい限りなのだが、今朝の大手メディアの報道の大半は意図的に、ある重要な問題を避けているとしか思えない。それはこの研究が「生命倫理学(Bioethics)」上の大きな問題を突き付けていることだ。以前にもこの手の問題は明らかに「人の生命」を「ビジネス」と割り切って報道している。NHKでも「生命倫理」にちょっと触れるだけである。
本来はその面も大きく取り上げ、生命、不老不死、癌とは「何ぞや」についての議論を広げるべきである筈だと思うのだが。同氏のエピソードやら挫折を繰り返した苦労話とかばかりだ。生命倫理学は人間社会をどのようなものするかの根源的な出発点であるべきである。人間社会の全部のテーマ(医学・生物学、哲学、文化人類学、政治学、法学、経済学、社会学、宗教学など)を包括している。
でもほとんどのメディアは「文化人」に「美容」の大革命になるとか、この研究成果を使ったビジネスは、日本国内でも50兆円規模なので、世界を考えると計り知れないビジネスチャンスであるとか。極め付きは、「若い人は彼らをみならってどんどん新しい分野に挑戦しなければならない。そうしなければ日本の復興はあり得ない。」ととあるMCが結んでいた。なんじゃそれは?と呆れてしまう。
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