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本文で紹介する「週刊文春」(文藝春秋/ 10月4日号)より
古舘、嫌いなキャスター1位でも『報道ステ』高視聴率のワケ
http://biz-journal.jp/2012/10/post_791.html
2012.10.04 ビジネスジャーナル
日々忙しいビジネスマン&ウーマンに代わり、世に溢れるメディアの中から、知れば“絶対に”人に話したくなる報道や記事を紹介。日常でなんとなく耳にするあのニュース・情報の裏側や、テレビなどでは報じられないタブーに迫ります!
【今回ピックアップする記事】
『古舘伊知郎「偽りの弱者目線」は見たくない!』
(「週刊文春」<文藝春秋/ 10月4日号>)
平日22時ちょっと前、多くのサラリーマンが帰宅するであろう時間帯にオンエアされているニュース番組が『報道ステーション』です。視聴率は13%〜15%と民放の報道番組ではダントツであり、今年上半期に初の視聴率三冠王となったテレビ朝日を代表すると言っても過言ではない番組です。この数字からすると、さぞメインキャスター・古舘伊知郎氏(57)の好感度は高いのでは、と思いきや週刊文春WEBのメルマガ読者に実施された「嫌いなキャスター」アンケートでは、159票で古舘氏がダントツの1位とのこと。2位のみのもんた氏(68)が58票、3位の小倉智昭氏(65)が57票なのを見ると突出しているのがわかります。
●なぜ、「視聴率」と「好感度」が反比例しているのか?
アンケートの回答から、その理由を推測すると、話し方や表情が暗いといったヴィジュアル面からそもそもニュースの内容が解っていないのではないかというキャスターとしての資質の問題など、多岐にわたり、総括すると「とにかく嫌い」という人が多いように思えます。
また、いかにも辛口という感じで嫌みと皮肉を連発するわりには、最後は解説員に丸投げで自分の意見は何ひとつ言わない点やゲストを呼んだ時に、意見を求めておいて自分の意に沿わない答えだと口をとがらせて反論するところなども好感が持ちにくいところではないでしょうか。結局、自分本位な感情論でオチをつけるから情報の精度も低く、胡散臭さ満点になるように思えます。「われわれ庶民」という表現を好んで使う彼の年収は5億と報じられたこともあり、「公務員の給与が高すぎる」と熱弁をふるっても全く響かない気も。
フジテレビでニュースキャスターとして活躍し、「こんばんは、俵孝太郎です」の挨拶でお馴染み、俵孝太郎氏(政治評論家)曰く、「彼はジャーナリストではなくニュース芸人。自分の後輩、同業者とは考えたことがない」と、これまた辛辣なお言葉。結局、放送作家の書いた台本通りのコメントしかできないので、ゲストが想定外の発言をすると「お言葉ですが」と無理矢理得意な感情論に持ち込もうとしてしまう。そんな、中身が無く薄っぺらい感じを視聴者は理解しているのかもしれません。どこまで行っても、プロレスとF1の実況をやっていた時と本質は変わらないということでしょうか!?
●そんなダントツで嫌われているキャスターの番組の視聴率がなぜ高いのか?
実は昨年、古館氏が夏休みを取った週の番組は、古館氏が出演していた週より視聴率が高かったという珍現象が見られたそうです。そして復帰すると、また元通りの数字となったと。つまり、もはや古館氏は不要だと言われているようなものです。
現在の平均高視聴率は、「同じ時間帯に他に見る番組がないので、報道ステーションを見てしまう自分が情けない」というアンケート結果もあるように強力な裏番組が存在しないという他局の番組編成によるものだと推測できます。
さらには、『報道ステーション』終了後に編成されているテレビ朝日が誇る屈指のバラエティー番組群(『アメトーーク!』や『マツコ&有吉の怒り新党』など)の存在も大きいのではないでしょうか。バラエティー番組見たさに、少し前からテレビ朝日にチャンネルをセットすると『報道ステーション』を見るハメになると。(もちろん『世界の車窓から』の根強いファンもいるでしょうし)
ちなみに、最近の『報道ステーション』(というか古舘氏)は「反原発」のスタンスを取っています。しかし、それもテレビ朝日関係者の証言によると、「古館氏が毎日購読しているのは東京新聞。反原発報道などもその受け売りなんですよ」とのこと。身内からこんな情報が出てくるということは、そろそろ古舘氏のキャスターとしての資質が改めて問われる時期だと思われます。(個人的には、久米宏氏の『ニュースステーション』の方が好きでした)
(文=アラキコウジ/ネタックス)
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