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尖閣問題を巡る 中国の海外偏向報道に 日本マスコミも応戦せよ!!   
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/408.html
投稿者 紺屋高尾 日時 2012 年 9 月 30 日 13:23:35: Iq11PNNDClMLE
 

中国系マスコミ・サーチナに尖閣問題を巡るスイスでの報道が掲載されていました。その記事の抜粋を紹介します。

(参考までに、スイスは主にドイツ語を使用する国民が64%、フランス語を使用する国民が19%、イタリア語を使用する国民が8%、その他が9%です。従って、話されている言語はドイツ語が圧倒的に多く、これにフランス語が続き、イタリア語になるとかなりの少数派になるわけですが、そのせいか、この記事で取り上げられているのは、ドイツ語の新聞とフランス語の新聞です。)

まず、ドイツ語圏の日刊紙ターゲス・アンツァイガー(Tages Anzeiger)の記事の抜粋です。

「自らを被害者と見なす日本人は、対立激化の原因は隣国の強硬な態度にあると考え、中・韓両国は日本の弱みにつけ込んでいると主張する。さらに、中韓両国を領土問題を使って(中韓両国自らの)国内問題から国民の目をそらさせようとしている国々だとみている。」「尖閣諸島周辺で水産資源やガス資源が豊富なことが判明して初めて、中国は領有権を主張したと日本は言う。だが、中国人にとってこの島は侮辱の象徴なのだ。」「ところが日本は戦争での残虐行為すべてに対し今まで誰も責任を取らず、『あれは戦争だったから』と過小評価する。」

次に、フランス語圏の日刊紙ル・タン(Le Temps)の記事の抜粋です。

「中国の外電は北京の日本大使館前でのデモを穏やかな模範的なデモで、日本による中国の名誉棄損と中国の領土主権を支持する行為だと評価している」。「結局、第2次大戦は終了していない。アジアでは、いつも、ある出来事が巨大な争いに発展する可能性が潜在的にある。それは、日本が全く戦争を反省せず、 日本の歴史の中で最も暗いページの部分を認めようとしないからだ。」

読んでみて、ショックを受けなかったでしょうか。私たち日本人からすれば、明らかに道理に反した暴力沙汰であり、テロと言ってもよい所業であるのに、スイスの報道ではそのような所業に対する憤りはほとんどありません。NATO には加盟していない永世中立国とはいえ、民主主義と市場経済を大切にしているはずのスイスにおいて、共産党独裁国家中国にむしろ共感する報道がなされているわけです。そしてこのような報道は、何もスイスだけに限った話でもないのです。

例えば、New York Times には Han-Yi Shaw という台湾国立政治大学教授の書いた、次のような英文を含む記事を掲載しています。

The Japanese government maintains that the Diaoyu/Senkaku Islands are Japanese territory under international law and historical point of view and has repeatedly insisted that no dispute exists. Despite that the rest of the world sees a major dispute, the Japanese government continues to evade important historical facts behind its unlawful incorporation of the islands in 1895. (尖閣諸島は国際法的にも歴史的にも我が国固有の領土であり、領土問題は存在しないと日本政府は主張している。日本以外の国が大きな論争点だと考えているにも関わらず、日本政府は1895年の尖閣諸島の不法な編入の背後にある、重大な歴史的事実を隠し続けている。)この記事の言う「重大な歴史的事実」とは、1895年の尖閣諸島の編入は、実際には日清戦争の結果だというものです。

また、イギリスの有力紙 Guardian にも、次のような英文を含む記事が掲載されています。

The sharpening dispute over the Senkaku islands, known as Diaoyu in China, is the most recent product of this old narrative of violence, hatred, fear and grief that continues, sporadically, to obstruct both nations in their efforts to forge a more stable, trusting relationship. (激しさを増す尖閣諸島を巡る論争とは、このような暴力と憎悪と恐怖と悲哀の長い物語の産物なのである。より安定的で信頼のできる両国関係を築いていこうと双方が努めていても、こうした物語がこれに水を差すことが突発的に起こるということが続いているのである。)

このガーディアンの言う「暴力と憎悪と恐怖と悲哀の長い物語」とは、日本は謀略によって満州事変を引き起こしたり、満州に傀儡政権を樹立したりしてきたのに、日本は戦後こうした行為に向き合って真剣に謝罪することはなかったというものです。そして、この日本の対応はドイツの対応とは際だった違いになっていることに、中国人はやりきれない感情を抱いているというのです。

こうした世界の報道ぶりから、私たちは何を学べるでしょうか。

中国の反日プロパガンダが大きな力を持っていることは、疑問の余地はありません。「真実は見ていればわかる」と高をくくっていると、とんでもないことになる可能性があり、日本の側からも積極的な広報を行っていく必要があります。尖閣諸島が国際法的にも歴史的にも我が国固有の領土だということを、わかりやすく世界に訴える動画を作るなどして、あらゆるチャンネルを通じて、日本政府は世界に向けて訴えなくてはなりません。

ですが、このような海外の報道を見て感じるのは、もはや問題はそういったレベルではすまないということです。世界において、特にヨーロッパ世界においては、戦前の日本を悪の帝国と単純にみなす見方が根強く残っていることが、このような報道を通して理解できます。従軍慰安婦や南京大虐殺の虚構に世界は気付いていません。

戦前の歴史に関する我が国に関する誤解を解く作業に着手しなければ実は問題解決には至らないことを、私たちは悟るべきなのです。自民党総裁選挙で安倍晋三候補は「戦後レジュームからの脱却」を訴えていますが、まさにこの「戦後レジュームからの脱却」こそが、日本に突きつけられている最大の課題であり、もはやここから逃げるわけにはいかないことでは腹をくくらなければならないのでしょう。

日本国憲法は前文で、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあり、我が国は、中国政府にも公正と信義を信頼する立場で臨んできました。しかしながら、中国はそのような公正と信義を持っているのでしょうか。

中国に限らず、韓国にせよ、北朝鮮にせよ、アメリカにせよ、ロシアにせよ、公正と信義に基づいて国際政治を動かしているのでしょうか。自国の冷徹な国益のためには、公正と信義に背くことをやってのけつつ、いかにも公正と信義に依拠しているかのように装うことばかりを行っているのではないでしょうか。

憲法前文の書かれている内容は一見大変美しいものですが、あくまでもファンタジーに過ぎず、現実の国際社会のリアリティーに基づくものではありません。ファンタジーに基づく対応がリアリティーに対しては効果をなかなか持ち得ないのは当たり前です。私たちはリアリティーに基づいた対応に、当然ながら踏み出していくべきです。

例えば、今回の反日暴動が中国政府内部の権力闘争から生まれたもので、動員も行われ、デモの主導者が地元の警察官や共産青年団の幹部たちであり、政府内部の一部の勢力によって組織されたものだという、中国政府にとっての不都合な真実も明らかにすべきです。日本の在中公館の被害のみならず、日本企業の受けた被害の総額がどのくらいであると推計されるのかも、明らかにすべきです。

日本が戦後の中国の建設にどれほどの貢献をなしてきたのかについても明らかにすべきです。天安門事件で世界中から孤立した中国に対して真っ先に救いの手を差しのべたのが日本だったことも明らかにすべきです。

過去の反日暴動によって日本の在中公館が受けた被害の補償を、中国政府は行うと世界に対して約束しながら、実は実行してこなかったことも明らかにすべきです。いかに公正と信義にもとる行動を中国が日本にとり続けてきたのかを、日本は繰り返し繰り返し、世界に向けて説明していかなくてはならないのです。

戦後レジュームからの脱却へと歩み出さなければ、私たちには未来もないことをよく自覚し、日本国民として決意を固めるときが来ていると思います。


http://hellow42.blog.fc2.com/blog-entry-90.html
 

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コメント
 
01. 2012年9月30日 21:48:44 : aT9tG7aYrY
日本政府の意見を海外に伝えるNHKの国際放送(NHKワールド)について、下の解説をリンクする。
http://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89

短波ラジオで聴けるNHKの国際放送、ラジオ日本についての解説は、こちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E6%97%A5%E6%9C%AC

この、短波による国際ラジオ放送の放送時間が2007年10月1日に大幅に削減された。一方、かつて北京放送の名称で知られた中国国際放送は、NHKとは比べものにならないほど放送時間が長く、使用言語も多い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%94%BE%E9%80%81

●中国国際放送局 略称:CRI)は、中国の共通語(標準中国語 通称 北京語)および4つの方言、その他38種類のの外国語を用いて、首都北京から約200ヶ国に向けて放送を行っている。

●これに対しNHKワールド・ラジオ日本は、僅か18ヶ国語でしか放送していない。放送時間も短く、しかも受信状態が悪い。特に欧州全域で全然使い物にならない。使用言語の削減は、特に欧州向けで顕著だ。電波戦争で完全に中国大陸に敗北している。

●しかも送信施設もNHKのものではない。茨城県のKDDI八俣(やまた)送信所を利用している。戦前、今のNTTもKDDIも郵便局の一部であった。GHQの郵政分割により、電電公社とKDDに分割された。国内通信が電電公社、国際通信がKDDに分割されたため、国際放送もKDDに移管された。このため、送信出力が低くて北米、欧州での受信状態が悪い。

●外国に行ったら、本国のラジオ放送が聴けるということが、どれだけ重要なことなのか、思い知らされる。社会インフラだと言ってもよい。また、自国の意見や主張を外国の人々に伝えるのに効果がある。マスゴミが意図的に伝えないニュースでも、ダイレクトに相手の国民に届けられる。日本のNHKが欧米で聴き取りにくい事実が、かつて1970年代から1980年代にかけての日米欧貿易摩擦問題において日本の意見が伝わらず、日本に不利な恰好で決着した前例がある。

●NHKワールド・ラジオ日本の受信状態の良い東南アジア各国(中華民国台湾、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアなど)は、実際に対日感情が良い。やはり日本からのラジオ放送を手持ちのラジオで聴けるということが、その国に対するイメージの向上に大きく貢献する。情報発信力を強化することが必要だ。

●テレビ三大ネットワーク全て民放のアメリカですら、国際放送(ボイス・オブ・アメリカ)は国営だ。このように、国際ラジオ放送は自国の政策を遂行する上で、極めて重要な位置を占めていると言える。あの中東諸国のリビアのカダフィ政権崩壊やシリアのアサド政権への揺さぶり、イランへの揺さぶりなど、アメリカは国際短波ラジオ放送に力を入れ、対象国の国民の政府に対する離反を狙っている。アメリカや中国の積極的な国際放送と比べ、日本のNHKはあまりにも弱すぎる。NHKは国際放送だけにして国内向けから撤退した上で、政府予算で運営する方式にしてはどうか。アメリカのボイス・オブ・アメリカも同じ方法で運営されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB


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