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外務省人事を絶賛するジャーナリスト歳川隆雄氏の正体
http://www.amakiblog.com/archives/2012/09/11/
2012年09月11日 天木直人のブログ
あまりにも見えすいた記事であったのでどうしても書きたくなった。
私にしか書けない事を書いてみる。
私は8月20日のメルマガ第626号「やっと決まった主要国大使
人事とその本当の意味」で書いた。
これは外務官僚による外務官僚のための人事だと。
政治主導の民主党政権が結局は官僚に屈服した、その象徴のような
人事だと書いた。
自慢をするわけではないがその後の報道はこの私の見立てを見事に
証明してくれた。
すなわち、野田首相が「了承した覚えはない」と不満を漏らしたと
報じられ、きのう(9月10日)発売の月刊文芸春秋「霞ヶ関コンフィ
デンシャル」では藤村修官房長官、斉藤つよし官房副長官が怒ったと
書いている。
つまりこの人事は事前情報をリークした外務官僚とそれに操られる
玄葉外相が大手メディアと仕組んだ外務省復権の人事だったのだ。
もちろん、そんな人事でも、それが適任人事であれば文句はない。
しかしもはや今の外務官僚には日本の外交を任せきることはできない。
彼等の一人一人を元同僚、先輩として見てきた私がそう言うのだから
間違いない。
彼らが無能だというつもりはない。
しかし保身と出生に汲々とする彼らには、もはや正しい外交をデザ
インするだけの構想力も余裕もないのだ。
ところが、この外務官僚による外務省人事の独占を手放しで評価する
記事を見つけた。
夕刊フジにジャーナリスト歳川隆雄の「永田町・霞ヶ関インサイド」
という連載コラムがある。
9月11日付の夕刊フジのそのコラムにおいて、歳川氏は今回の一連
の外務省幹部人事について、手放しで絶賛している。
歳川氏は、それぞれの幹部職員の入省年次とその経歴を詳しく書いた
上で、今度の人事を、よく練られた周到な人事であり、佐々江新駐米
大使と河相新事務次官の新体制で日米関係の修復が期待されると書いて
いる。
これは外務官僚のつくった作文をそのまま記事にしているのと同じだ。
まさか歳川氏は私が彼の書いたこの記事を読むとは思わなかったに
違いない。
何しろ私は歳川氏がそこで論評している一人一人を、身をもって知っ
ている。
35年間彼らと一緒に仕事をしてきた私が言うのである。
彼らが無能だというつもりはない。
しかしおよそすべての官僚と同様に凡庸な優秀さでしかない。
事なかれ主義の仕事を重ねるだけの官僚でしかない。
とてもじゃないが、彼らでは日米関係はおろか行き詰まった日本外交
を立て直すことなどできはしない。
それにも関わらず歳川氏はこの人事を絶賛している。
私は歳川氏というジャーナリストの評価を知らない。
しかし少なくともこの記事を読んで断言できる。
彼は外務官僚から情報を貰い、その見返りに官僚の都合のいいちょう
ちん記事を書く。
日本の悪しきジャーナリストの典型である。
外務省関係の記事に限っては私の眼をごまかすことはできない。
◇
外務省局長級人事の全容判明!大幅若返りで日米関係修復へ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120911/plt1209110734001-n1.htm
2012.09.11 夕刊フジ 永田町・霞が関インサイド
外務省の局長級人事の全容が分かった。大幅に若返る。
次期駐米大使が確定している佐々江賢一郎事務次官(1974年入省)の強い意向が反映した。
9月11日発令の同省人事は、事務次官に就任する河相周夫内閣官房副長官補(75年)以下、官房長に梅田邦夫アジア大洋州局南部アジア部長(78年)、総合外交政策局長が平松賢司国際極力局地球規模課題審議官(79年)、国際法局長は兼原信克内閣情報調査室次長(内閣審議官・81年)、経済局長に片上慶一経済局大使(経済外交担当・80年)、欧州局長は上月豊久同局審議官(82年)、地球規模課題審議官が石井政文総合外交政策局審議官(80年)である。
82年入省組から初の局長誕生である。ロシアンスクール出身の上月氏は、駐ロシア日本大使館参事官、欧州局ロシア課長を歴任するなど、同省切ってのロシア専門家である。
くしくも同氏は、9月8、9両日、ロシア極東のウラジオストクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した野田佳彦首相がプーチン大統領と会談した直後の人事で、ロシア政策を所管する局長を射止めたことになる。
同日発令人事で、既に報道されたように、斎木昭隆駐インド大使(76年)が外務審議官(政務担当)、鶴岡公二総合外交政策局長(76年)が外務審議官(経済担当)にそれぞれ就任する。
杉山晋輔アジア大洋州局長(77年)と伊原隆一北米局長(79年)は留任。そして、八木毅経済局長(77年)は駐インド大使、長嶺安政国際法局長(同)が欧州の大使に転出する。
「次の次の次官」が有力視される杉山氏は、香港の反日民間団体の尖閣諸島上陸、李明博韓国大統領の竹島強行上陸など対中、対韓政策で難題を抱える。一方で今月末から本格再開する日朝交渉を担当することから「余人をもって代え難い」として、留任が決まった。
一部新聞へのリークによって官邸サイドが激高したとされる主要国大使人事については、別所浩郎外務審議官(政務担当・75年)の駐韓大使のみが11日付で発令される。佐々江駐米大使と西宮伸一外務審議官(経済担当・76年)の駐中国大使の着任は10月中旬になる見通しだ。
いずれにしても、外務省新執行部の河相体制は大幅に若返り、強力な陣立てとなったといえる。佐々江・河相ラインによる日米関係修復が期待される。(ジャーナリスト・歳川隆雄)
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