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時事寸評 「ねじれ国会」というNHK解説委員
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平成24年9月7日 武田邦彦(中部大学)
【440】 時事寸評 : 「ねじれ国会」というNHK解説委員 / 武田 邦彦
NHKの解説委員は、衆議院と参議院の与野党が逆転している現状を「ねじれ国会」という表現を使い、盛んに批判している。他局でも見られないことはないが、あまりにも不見識なのでブログで取り上げなければならない。
日本の政治制度は、衆議院と参議院があって、それぞれ別の時期に投票される。まれには「同時選挙」もあるけれど、任期も違い、解散のある衆議院と任期が決まっている参議院だから選挙の時期が違うのは当然のことだ。
だから、自民党の勢力が強かった時代、衆議院と参議院が同じで「参議院はそえもの」などと言われたよりも「正常」な状態だ。それを「ねじれ」とあたかも「異常」なように解説するNHKというのはあまりにもレベルが低い。
アメリカでも大統領は民主党、議会は共和党とか、議会でも上院と下院の勢力が違うなどは普通のことで、他の先進国も珍しいことではない。それなのに、なぜ日本の衆議院と参議院の勢力が違うだけで「ねじれ」という表現を使い、なんとなく「悪いこと」のように表現する「文化人」が多いのか不思議だ。
もともと「ねじれ」が悪いのではなく、党議拘束が強く、議員が単なる投票機械にほかならない。憲法の精神から言えば、衆議院と参議院の考えが違っても良いし、それは議員一人一人が国民の代表として正しく行動することが大切なのである。
もしNHKの解説委員が批判するとしたら、まず「ねじれ」という「異常事態」と思われる用語を使わないように呼び掛け、その上で「せっかく、日本も衆議院と参議院が別々の考えを持てるようになり、二院制の意義がでてきたのだから、議員一人一人が党議に拘束されることなく議論をするべきだ」と言って欲しいものである。
そのぐらいの判断力に基づいてNHKが言わないと、なんで強制的にお金を取る放送局があるのか、その意義を認めることはできない。
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