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東京新聞2012年9月7日 ミラー発言
投稿 無職○○○○63才(横浜市港南区)
「中国のデモ 反日の連鎖を断ち切れ」
(八月二十九日付社説※下記)を読んで、久しぶりに現象の根っこを押さえた記事であると思うとともに、ジャーナリズムもまだまだ大丈夫、健在だと安堵を感じました。
中国関連の報道は表面的な現象のみを騒いで、いたずらに日本人を動揺させる構成のニュースがあふれています。
尖閣諸島の領有権問題に端を発した、最近の中国政府のレアメタル(希少金属)の輸出制限、フジタ社員の身柄拘束などで、日本の新聞記事の作り方には腹立たしい思いでした。中国政府=共産党独裁=の意図通りの記事の作り方をする新聞も多く、中国国内の取材を条件として日本の新聞が乗っ取られている怖さを感じていました。
もっと日本国民の真意、意識を正確に捉えた記事の作り方をすべきではないでしょうか。
先日の野田佳彦首相の領土の歴史的根拠に関しての発言も、中国政府にというよりは、中国国民に語りかけているように聞こえましたので、「野田首相 中国国民に尖閣
諸島の歴史的経過を説明」との視点で記事を作るべきです。
中国政府は一九九〇年代の江沢民政権時代の反日愛国教育を通して、国内での不満を日本に向け、政府の安泰を画策しようとしています。いわゆるマッチポンプの構造です。
こういう中国の洗脳教育ともいうべき教育体制惑わされず、民主主義国の主要な新聞として冷静かつ確かな情報を提供してくれることを国民は望んでおり、私は今後にも期待しています。
※八月二十九日付社説
【社説】中国のデモ 反日の連鎖を断ち切れ
東京新聞 2012年8月29日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012082902000124.html
中国で、尖閣諸島の領有権を主張する反日デモが続く。中国政府は沈静化に努めているが、駐中国大使の車が襲われる事件も起きた。反日につながる行きすぎた愛国教育の負の側面ではないか。
政府が、尖閣諸島に不法上陸した香港の活動家らを逮捕、強制送還して以降、二週連続で週末を中心に反日デモが起こった。
広東省深〓市では、日本料理店に投石し日本車を壊すような過激なデモもあった。
三十代ぐらいの中国人とみられる男に襲われた大使の公用車からは、日本国旗が奪われた。
中国政府は厳正な対処を約束した。捜査に全力を挙げ、在留邦人や企業の安全を守ってほしい。
領土問題としては、韓国大統領が竹島に上陸し、野田佳彦首相の親書を返送した日韓関係の方が深刻である。
そのうえで、中国政府には、反日デモや反発がこれほど激しくなった背景をよく考えてほしい。
デモの参加者には、若者が目立つ。一九九〇年代の江沢民政権時代に愛国教育を受けた世代だ。
愛国教育が悪いと言っているのではない。中国では古来、救国の英雄や憂国の詩人らは愛国者として自然に尊敬された。
問題は、日本の歴史教育を激しく批判した江氏が愛国と反日を結びつける動きを強めたことだ。
共産党統治の正統性を強調し社会不満から目をそらせるため、反日教育を徹底したとの見方がある。そんな、愛国教育の政治利用であったのなら大変危険である。
中国の若者は、狭き門の大学進学や就職に悩む。民衆もとめどない格差や腐敗に苦しんでいる。
「愛国無罪」を旗印にした反日行動が、社会矛盾の安易なはけ口にされているようだ。反日の沸点が異常に低くなっている。
反日デモが反政府運動に転化する懸念があるから、中国政府も必死で抑え込んでいるように映る。中国紙が「破壊と暴力は厳しく罰せよ」と訴えたのは冷静だ。
実は、中国の若者の間では「一休さん」など、日本の漫画やアニメは大人気だ。日中の若者の文化交流のすそ野は着実に広がっている。
政治的に波が高くなった時こそ、そうした民間の若い世代の文化的な絆の強さが、日中の安定を支えてほしい。
国交正常化から四十年。ことあるごとに若者の意識に反日が噴き出すような不幸な連鎖を断ち切る努力を、日中外交にも求めたい。 ※〓は土へんに川
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