http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/360.html
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「当たり前のことを他のどの新聞も言わないのが、この国の新聞のダメなところ:長谷川幸洋氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/8483.html
2012/9/3 晴耕雨読
https://twitter.com/hasegawa24
これが東京新聞の基本的なスタンス→ 東京新聞:週のはじめに考える 「エネルギー選択」の虚構:社説・コラム(TOKYO Web)http://t.co/twoj2GlA
エネルギー・原発問題で昨日「TVタックル」収録。
放送日(9月10日)前にツィートするのは仁義に反すると思って黙っていたら、スタジオで同席した「池ノブ」が勝手に自分のブログに書いてツィートまでしている。
スタジオで騒々しいのはいつも同じだけど、こういうところもホントに行儀が悪い。
というわけで番組があるのはもう公になってしまったので、ご関心の向きは見てください。
9月10日夜9時、テレビ朝日「TVタックル」です。
MCの阿川佐和子さんが「コメンテーター」に代わり、素晴らしい熱弁を奮って「池ノブ」を追及したところが見所です。
阿川さん、すごかった。
阿川さんに追及されて、池ノブはかなり焦ってた。
「放射能で一人も死んでない」とか「福島の原発事故なんてマイナーな事故」とか、例によって暴言連発したせい。
たけしさんも驚いてた。
> 【脱原発】原発推進派、池田氏が、来週(10日)放送予定のテレ朝/TVタックルについて触れています。彼は常々、誰彼無しに馬鹿呼ばわりしますが、阿川氏は何故か「普通の人」のようです‥。所詮その程度なんですね‥(苦笑)。 http://bit.ly/S7ZWND
> ノビーのブログだけ読んだら、ノビーの独壇場(みんなノビーに論破されて黙りこむ)みたいな光景が思い浮かんで笑える。どれだけポジティブ思考なんだか。ノビー曰く「東京新聞のアルバイト論説委員」てのが長谷川さんですねw
「アルバイト論説委員」って論説委員がアルバイトと思ってるのかと思ってしまった。
本人も自分で言った意味がわからず使ってるんだな。
私はどの仕事もアルバイトと思ってない。
ぜんぶ私の仕事。
こういうレベルの話は彼の理解力では理解できませんね。
マスコミ関係者には「週刊現代」と「週刊ポスト」のゲラが出回っている。
今週は両誌の対談企画に登場しました。
それを見たテレ朝のプロデューサーから電話あり、あす3日昼の「ワイドスクランブル」で橋下維新など政局について解説します。
あと「日刊ゲンダイ」の取材も受けたので記事になるかも。
先週末から政局はものすごく早いテンポで動いてます。
ほぼ流れが固まってきたのではないかな。
おそらく今週中には固まる。
あすの「ワイドスクランブル」でどう話すか、思案中。
野田は最後のあがきに必死。
このあたりはあすの「日刊ゲンダイ」に私のコメントと一緒に記事が出るでしょう。
ここにある「政策の手順」問題。
官僚は一番、触れられたくない話。
なぜなら、それこそが官僚主導のキモだから。
→ 東京新聞:週のはじめに考える 「エネルギー選択」の虚構:社説・コラム(TOKYO Web) http://t.co/twoj2GlA
「政策の手順」問題が霞が関や永田町の外側で、メディアなんかで自由に議論されるようになると、自分たちが勝手にやりにくくなる。
新聞記者がダメなのは、手順問題こそがキモなのに、たいていスルーしてしまって、官僚がつくった土俵で物事を考えてしまうから。
原発も消費税問題もそう。
たいていの論者は官僚がつくった土俵の上で、それがいいとか悪いとか議論してる。
大新聞の社説が典型。
土俵を根本からぶち壊すようなことはしない。
でも、それじゃ根本的な批判にならない。
問題を一番の基本から考え直す作業が必要。
ちょっとカンが鋭い人は「どうも政府の議論はおかしい」とか、すぐ気づく。
それを整理して活字にするのは、ジャーナリストの大事な仕事。
逆によく勉強してるつもりでも、実は官僚の議論を勉強してるだけで、なにもオリジナルに考えてなかったり。
そういう人に限って「自分は政策通」なんて思ってる。
さっきの東京新聞社説。
「あたりまえのことが書いてあるだけで、どってことない」ってだれかのコメントをいただきました。
まったく、その通り。
当たり前のことを他のどの新聞も言わないのが、この国の新聞のダメなところ。
それくらい、官僚の作った土俵が根を張ってる。
たいていの論者は官僚がつくった土俵の上で、それがいいとか悪いとか議論してる。
大新聞の社説が典型。
土俵を根本からぶち壊すようなことはしない。
でも、それじゃ根本的な批判にならない。
問題を一番の基本から考え直す作業が必要。
> TV朝日モーニングバードのそもそも総研同じ。
当たり前のことを放送しているだけなのに凄いと人気。
玉川さんはいいですね〜。
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週のはじめに考える 「エネルギー選択」の虚構
2012年9月2日
ことしの夏は「原発ゼロ」でも大丈夫でした。政府は近く、二〇三〇年のエネルギー選択を提示する予定ですが、今夏の実績をどう受け止めるのか。
まるで拍子抜けするような結果です。政府や電力会社は夏を前に「原発が動かなければ大停電になる」とか「日本経済が大混乱する」と言い続けてきました。
野田佳彦首相が「仮に計画停電を余儀なくされ、突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます」とまで言い切って、関西電力大飯原発の再稼働を決めたのは六月八日です。
◆夏の電力は余っていた
ところが本紙報道(八月二十九日付一面)によれば、関電管内では二十六日までの八週間で事前の需要予測を10%も下回り、原発なしでも余力があったことが分かりました。関電の広報担当者は「節電効果があり、現時点では原発がなくても供給力は維持できた」と認めています。
これは予想とか分析ではなく、「はっきりした事実」です。政府の見通しは外れました。
さてそうなると、多くの人が次のように考えるのは当然です。「今年の夏が大丈夫だったなら、なにも無理して原発を動かさなくてもいいのでは?」
それほど原発事故の怖さは身に染みました。なにより故郷を追われた十六万人の「さまよう人々」が、いまも不安ややり場のない怒りと葛藤しているのです。
素朴な疑問こそ本質を突いている。政府は人々の問いに真正面から答える必要があります。
政府は六月末、三〇年の原発依存度を「0%にする」「15%にする」「20〜25%にする」という三つの選択肢を示しました。これを基に、近くエネルギー戦略をどうするか決める予定です。
◆倒錯している政策手順
どんな場合でも、将来の政策を考えるには、まず現状が前提になります。いまの時点で電力は足りているのかいないのか。原発の安全はきちんと担保されているのか。それが議論の出発点です。
関電の電力需給は「余力があった」と判明しました。それだけではありません。独自に問題を検証している大阪府市・エネルギー戦略会議の調査では、西日本の六電力合計で約一千万キロワット分も余剰電力があったことが分かっています。万が一、関電だけでは足りなくなっても、各社でやりくりすれば十分な数字です。
そうであるなら、三〇年を待たずに「いますぐゼロ」という選択肢だってあるはずです。少なくとも、議論のテーブルに上がっていなくてはおかしい。
そもそも安全を担保する体制を整えないまま、三〇年の原発依存度を数字で決めようという姿勢が根本的に間違っています。
原発を再稼働するなら安全を最優先にしなければなりません。ところが大飯原発を再稼働させた基準は泥縄式で決めた暫定措置でした。野田首相自身が記者会見で「これから三十項目の安全対策をやる」と言っています。
それ自体、とんでもない話なのですが、それに加えて十八年後の原発依存度まで決めてしまおうとしている。先に数字を決めてしまったら、目標達成が最優先になって肝心の安全基準作りや基準順守がなおざりになる懸念がある。それでは元のもくあみです。
原発を動かすなら、まず安全確保体制を整えて、それから国民の理解を得る。依存度が決まるのは結果にすぎません。つまり手順が完全に逆なのです。
15%などの数字を決めた政府の審議会も形ばかりでした。それは議論をしている最中に、野田首相が「原発は単に夏の電力確保のためだけでなく、社会全体の安定と発展のために引き続き重要だ」と発言した一件で明白です。「先に結論ありき」なのです。
こういう政策手順の倒錯は消費税引き上げの経過ともよく似ています。本来、増税しようというなら、まず政府の無駄や非効率を改め使途を明確にして、国民に理解を求めなければなりません。
ところが実際は公約破りに加えて、肝心の社会保障制度改革を後回しにした。その揚げ句、増税法案が成立したとたんに最初の話になかった公共事業拡大の大合唱です。だから国民は政府を信用しない。それが野田首相には分からないのでしょうか。
◆過小評価の原発コスト
「原発を止めたら電力料金の大幅値上げが避けられない」という話も「増税しないと国債が暴落する」話にそっくりです。大本の燃料コスト削減に傾注すべき政策努力を棚上げして、脅し文句を並べるのはやめていただきたい。
政府のコスト試算には被災者への賠償や除染、廃炉にかかる費用も極端に過小評価されています。議論の出直しが必要です。
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