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現在、東アジアにある尖閣諸島(中国名では釣魚島)と呼ばれている小さな島で、
中国と日本において、領有権で抗争が起きています。BBCでは背景を調べました。
■問題点
問題の島は、台湾の北東部、中国本土の東側、日本の最南端県、沖縄の南西に位置しています。
8つの無人島や岩から成り立っており、総面積は約7平方キロです。
海洋航路として重要な位置にあることや、石油や天然ガス、漁場などの天然資源が豊富です。
現在は、日本政府によって管理されています。
■日本の主張は?
日本政府の調査によると、元々この島は無人島だったとされています。 1895年1月14日に正式に、日本の領土として所有権マーカーを設置しました。
ちなみに、沖縄県では、尖閣諸島は琉球諸島の一部として一般的には知られていました。
日本は、第二次世界大戦後の1951年に調印されたサンフランシスコ条約において、台湾を含む地域と東アジアの地域の領有権を放棄しました。条約では南西諸島の島々は、米国統治下で行うとの取り決めでした。その制度は、1971年の沖縄返還により、日本に帰属されました。
日本の主張では、中国及び台湾が、サンフランシスコ条約の調印時に異議を提起しなかったことを指摘しています。さらに中国と台湾当局は、1970年代以降、アジア地域における石油資源の問題が浮上したときから、主張し始めたと指摘しています。
■中国の主張は?
中国は、古代以来、釣魚島は台湾省によって管理され、重要な漁場として領土の一部となっていたといいます。中国外務省はこれを "歴史によって完全に証明され、法的にも設立していた"と主張しています。
台湾省は、日清戦争後、1895年の下関条約で日本によって割譲されましたが、サンフランシスコ条約で台湾が返還されたとき、一緒に釣魚島も返還されたと述べています。しかし当時の台湾省は、親米の国民党の蒋介石が主導者として君臨していたため、沖縄返還後の契約で指定された際には、釣魚島問題を提起できなかったと言います。
現在中国政府とは別に、台湾もまた釣魚島の所有権を主張しています。
■抗争経緯
1996年、日本は島の一つに灯台を設置しました。それを受け中国の活動家は、島に繰り返し航海しました。香港の活動家デビッド·チャンは、海に飛び込んで溺死した事件がありました。 それ以降、中国や台湾の活動家により、定期的な島への上陸が行われています。
2004年には、中国の活動家7人が島に上陸しました。その時日本政府は彼らを逮捕しました。
日本の巡視船と中国や台湾の漁船の間にトラブルが頻繁にありました。
2005年には、台湾の50隻の漁船が現地で日本政府に抗議するアピール行動を行いました。
2010年9月、日本政府は警備船と衝突した2隻の中国の小型トロール船と乗組員を逮捕しました。
それを受け中国のいくつかの都市で反日デモが起きました。
その後、中国の学生の日本訪問や、日本バンドによるコンサートもキャンセルされる事態となりました。
数日後、日本政府は中国船乗組員14人の解放と、漁船船長のを釈放しました。
それにより、一時期、事態は沈着へ向かいました。
2012年4月、東京都石原慎太郎知事が、現在の民間所有者から島を買うために公的資金を導入すると発言したため、再度中国側を刺激する結果となりました。
同年8月には、香港からジャーナリストや乗組員を含めて14名の活動家が、島に上陸しました。
一時、上記14名は日本政府に拘留されましたが、現在中国に強制送還されています。
さらに、香港の活動家らが不法上陸したばかりの沖縄・尖閣諸島の魚釣島に、19日朝、日本人10人が上陸しました。
■今後の進捗は?
日本・中国両国は、尖閣諸島/釣魚問題を解決するよう努力していますが、複雑にしているのが、この地域に天然資源(石油・天然ガス)をめぐる紛争です。
それはまた、中国がここ数年間に進めてきた、東シナ海と南シナ海の領土問題に関して強硬な姿勢を崩していないことも起因していると思われます。
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-11341139
以下おまけ
●佐藤優 竹島・尖閣問題(2012/8/17・くにまるジャパン)
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