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社員も「通販専門局」と揶揄 キー局BSは公共放送の「無駄遣い」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120805-00000003-sasahi-ent
週刊朝日 2012年8月10日号
公共電波の無駄遣いは、地上波だけではない。特にキー局のBS(衛星)放送では、唖然(あぜん)とする番組編成が行われている。
「ウチは通販番組が1日5時間を超す日はざらで、社内でもBSは『通販専門局』などと揶揄(やゆ)されています。自前の番組は、安上がりの『旅番組』や『紀行』ものくらい。後は韓流ドラマで何とかつないでいるのが実情です」(キー局社員)
放送に詳しいジャーナリストの坂本衛氏がこう指摘する。
「しっかりカネをかけているNHKや、スター・チャンネルやWOWOWといった有料放送は、それなりに視聴者をつかんでいます。一方でキー局のBSは、番組制作費が地上放送の10分の1程度と言われ、安っぽい番組しか作れないし、タレントもブレーク前か旬を過ぎた"2軍選手"しか起用できない。ろくなコンテンツがないのは当然です」
もとをただせば、1987年、小笠原諸島などテレビ電波が届かない地域を解消するために、NHKがBSlをスタートさせたのが衛星放送の始まりだ。だがいまや、難視聴地域の解消はほぼ達成された。テレビ局に期待されるのは、視聴者のニーズにきめ細かく応える、多様で質の高い番組作りのはずだ。
「例えば、この救いようのない政治状況の中、テレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』やNHKの『日曜討論』は、何年も同じスタイルのままなのだから、BSでは、それに代わる形態の討論番組を作るとか、地方局で埋もれている優れたドキュメンタリーを発掘して流すなど、新たなムーブメントを起こす努力が必要。それができなければ、キー局のBSは『失敗』という結論で終わるでしょう」(坂本氏)
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