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「政治とカネ」の次は「決められる政治」か、マスメディアは実態のない文言で真実を隠すな。
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2012/06/21 06:49 日々雑感
マスメディアは実態のない文言で事実を覆い隠す愚を繰り返している。「政治とカネ」の次は「決められる政治」のようだ。
小沢氏を根拠もなく政治的に「殺す」プロパガンダとして用いられたのが「政治とカネ」だった。ただただ小沢氏を「カネに汚い男だ」と貶めるためのイメージを国民に刷り込むためだけの、何ら実態がなかったことだけが明確になっているが、その名誉棄損に当たるのみならず人権侵害に当然問われる文言をマスメディアが特定の政治家攻撃として多用したことは決して許されることではない。軽々しくその言葉を口にしたテレビの愚劣なMCやコメンテータたちはシレッとして未だに画面に登場しているが、自分たちが何に貢献して何を破壊したか、解っているのだろうか。
今度は「決められる政治」だ。その実態は民・自・公で野合政治をドンドン進めろ、ということに他ならない。民・自の各党内にある批判勢力は一切顧みず、財務官僚たちの描いた絵の通りに政治を数の力で押し切って行けということだ。小沢氏が巨大勢力を築けば「政治は数だ」という田中角栄氏の言葉を「理念なきカネによる政治」であるかのように用いるマスメディアが、民・自・公の野合による巨大勢力を形成すると「決められる政治」だという。言葉とは便利なものだ、言い回しでイメージはどうにでもなる。
事の本質は「官僚支配による政治」か「国民と約束した政治の実現」か、という二者択一を野田氏とその政権は言葉遊びで国民の代表者たちに諮ることもなく「一任」に次ぐ「一任」で押し切っている。数の横暴そのもので、いい年をした大人たちが集まっては党内民主主義すら機能しない、小学低学年の学級委員会にすら劣る「議決」を繰り返しているのだ。それが「決められる政治」の実態でしかない。
つまり官僚主導による政治が行われれば了とし、政治家による国民のための政治が行われようとすれば轟々たる非難を浴びせる。既に財務官僚たちの宣伝する国債残高に含まれている高速道路の建設費50兆円をカタに「無料化」はバラマキだと批判して高速道路利権を温存している。無料化の方がどれほど大きな経済波及効果を全国各地に及ぼすかを無視して、ひたすら官僚利権と官僚OBたちの別荘造りに貢献している。地方の生活道路になっている国道を爆走する大型トラックの多くが通過するもので、高速道路が無料化されれば生活道路の事故が激減するだろう。
その反対に未来へ向かった議論は乏しい。象徴的なモノは子供手当だ。少子化対策こそが未来への投資だが、政治家たちは官僚とマスメディアに毒されて「直接支給」政策を排除する。特殊出生率1.39では人口はじり貧で、国力が削がれ続けるのは明らかだ。明らかだが、そのことを真剣に捉えるマスメディアは少ない。
年金改革も最低保障年金は否定するが上限が際限ないのは容認する。貧乏人はより貧乏に、富める者は老後も富めるように、というこの国の年金制度のありようにマスメディアは一切疑問を差し挟まない。子育てもない教育費負担もない老後の生活に月額20万円を超える年金が本当に必要なのだろうか。その反対に、月額4万数千円しかない国民年金を基礎年金として一切議論しようとしない『野合』政治家たちが描く年金制度が国民の望むものなのだろうか。
まだまだ取り上げればきりがないが、民主党が2009マニフェストを反故にしてゴミ箱へ放り投げた時から、この国の政治は国民から遊離した。もはや何も期待できない、速やかに解散して「決められる政治」で国民不在の決議を国会でしないで、まずは国民の代表に相応しい政治家かを決めさせてもらいたい。
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