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大越健介NHKキャスターの勘違い
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63335900.html
「天木直人氏の視点ー(2012/06/16)」 : 本音言いまっせー!
メディアの劣化が言われるようになって久しい。
私もそれを声高に叫んでいる一人だ。
劣化とは何か。それは無能化と偏向だ。
無能化については言うまでもないだろう。記者の質が低下している。
質が低下している上に偏向しているのだから救いがたい。
と、ここまで書いてきて、私は、メディアはそもそも偏向するものだ
という指摘に出くわして妙に納得した。
5月31日の朝日新聞に「広がる政治家のTV支配」という記事が
あった。
その記事の要旨は以下の通りだ。
すなわち大統領選挙まで2年となったインドネシアでは政治家たちが
テレビ局を傘下に置いて偏向報道が進んでいるという。
ユドヨノ大統領の基盤である民主党が民放局を「偏向報道であり放送
指針違反だ」といってインドネシア政権政党について放送協会に対して
不服申し立てを行なったという。
政権政党が民放局を偏向していると訴えているのである。これには驚く。
しかし私がもっと驚いたのはその記事の中でテレビオーナーが述べて
いる次の言葉だ。
彼はメディアは政治から独立した存在であるべきだという意見に対し
こう反論している。
そういう欧米的な高慢さは大嫌いだ。確固たる理想を持つ政治家なら、
使命を達成するためにメディアを所有し、メッセージを伝えるべきだと。
目からうろこだ。
実際のところ欧米のメディアでさえ不偏不党ではない。
むしろ米国のメディアなどは偏向に満ち満ちている。局によってその
偏向さを売り物にしている局ばかりだ。
視聴者もまた自らの偏向に沿ったチャネルを好んで選ぶのだ。
私自身が発するメッセージもみずからの考えに沿った偏向に満ちたものだ。
要するに民放や個人オーナーのメディアは偏向が当たり前なのだ。
メディアは正義の味方だなどと僭称して報じるから誤解をうみ、批判
されるのだ。
はじめから特定の思想、考えに偏向していると宣言して報じるなら腹も
立たない。
ところが国営放送は違う。
独裁国家ならいざ知らず、いやしくも民主主義国家を名乗る国の国営放送
や公共放送は偏向してはならないのだ。
特定の視聴者や特定の考えに偏向してはいけないのだ。
ましてや権力者の擁護などしてはメディアの資格はなくなる。
ここからがこのメルマガの言いたい事である。
このところNHKのキャスターや解説者の物言いがやけに権力寄りだ。
その両雄がニュースウォッチ9のキャスター大越健介氏と政治解説委員の
島田敏男氏だと私は思って聞いている。
特に大越健介氏は毎日9時のニュースで登場するから嫌でも気になる。
キャスターといえどもアナウンサーだろう。
ニュースを忠実に語るべきはずのアナウンサーが、やたらに自分の意見
を押しだす。それも常に権力側に立った意見を押しつける。
それが民放や個人オーナーのメディアなら理解できる。
しかしNHKは国民から視聴料を強制的にとっている公共放送局だ。
客観的な情報を一つでも多く国民に伝えるのが本来のあり方であるはずだ。
そのNHKのキャスターが自らの意見をここまで露骨に出すのは、
これまでにはなかった。それが大越健介キャスターだ。
そう思っていたら彼は確信犯である事がわかった。
PHPビジネス21の7月号に大越健介のインタビュー記事が掲載されて
いた。
その中で大越氏は得意顔で次のように述べているのだ。
「テレビを観ている方も、定型的なニュースにはもう飽きていると
思うんです。そう考えて、私が視聴者に問いかけるとか、自分自身の意見も
ときには言うといった新しいやり方を取り入れました・・・」
どうりで大越キャスターは毎晩、毎晩、NHKのニュース9で自らの意見
を押しつけているのだ。
しかしNHKのキャスターがそこまで開き直ってはいけない。
それをNHKが許してはいけない。
「キャスターとして、勇気を持って自分の言葉で語る」
などとうぬぼれる大越健介氏は明らかに勘違いしている。
そんなに自らの言葉で政権擁護をしたいのであればNHKを辞めて自らの
考えに沿った民放へ行けばいいのだ。
NHKがこのまま大越氏を放任するようでは、私が言わなくてもそのうち
必ず視聴者からクレームが出るだろう。
NHKは批判されることになるだろう。
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