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本誌ではなく執筆者を狙い撃ち――白川氏が「名誉毀損」訴え
「スクープ『最後の大物●●●●●』白川司郎氏/東電原発●●に食い込む」。遠くない将来、こんな墨塗りだらけの記事を目にする時代がくる――そんな予感を抱かせる事件が起きた。
本誌昨年一二月一六日号掲載の田中稔氏(ジャーナリスト・『社会新報』編集次長)執筆による記事が訴えられた。墨塗り部分には「フィクサー」「利権」という言葉が入る。これに白川司郎氏が「名誉毀損だ」とかみついてきたのだ。
白川氏は田中氏に対し、損害賠償金五〇〇〇万円と弁護士費用七五〇万円、および『朝日新聞』『毎日新聞』『読売新聞』の各朝刊に謝罪広告の掲載を要求。広告料金を含めて請求総額は実質六七〇〇万円に達する。
〈「フィクサー」とは(中略)「事件の調停やもみ消しをして報酬を得る黒幕的人物」とされ(中略)原告(白川氏)の社会的評価を低下させるものであり、原告に対する名誉毀損行為である〉
〈原告は、当該(原発)利権なるものに関与した事実はない〉
訴状で白川氏は主張する。
だが不思議なことに記事を掲載した『週刊金曜日』は被告にしていない。田中氏は富豪ではないので、かりに白川氏が全面勝訴したとしても支払う金はない。この奇妙な行動に裁判を起こした本当の意図が透けて見える。
「原発関連事業により巨額の利益を享受してきた者による、ジャーナリスト個人に対する明白な“原発スラップ(恫喝訴訟・SLAPP)”である」
五月七日、東京地裁(吉田徹裁判長)で開かれた第一回口頭弁論で田中氏はこう述べた。
田中氏の代理人は芳永克彦弁護士。武富士会長に盗聴され、同社から名誉毀損訴訟を起こされたジャーナリスト山岡俊介氏の弁護をして勝訴した経験を持つ。白川氏の代理人は元東京地検検事の土屋東一氏だ。当日の法廷に土屋氏の姿はなく、訴状に記載のない上松信雄弁護士がいた。しかも、その上松氏は健康問題で代理人を続けられるか不明だという。拍子抜けする幕開けだった。
あるいは土屋氏にとってはもう仕事が終わっているのか。真意を確かめるべく土屋氏に質問状を送った。なぜ裁判に出てこないのか。なぜ『週刊金曜日』を訴えなかったのか――。回答が待ち遠しい。
(三宅勝久・ジャーナリスト、5月11日号)
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マスコミ・電通批評13
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