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破綻した日銀理論 ・・吉本隆明が存命なら「金融共同幻想論」を書いていたか?
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/895.html
投稿者 墨染 日時 2013 年 1 月 18 日 10:21:18: EVQc6rJP..8E.
 

http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/2979012/

■首相と白川総裁 正しいのは…
日銀は安倍晋三首相の強い要請を受けて、「2%のインフレ目標」導入について検討中だ。しかし、安倍首相と白川方明(まさあき)日銀総裁の間にはインフレ目標やそれを達成するための金融政策をめぐって重大な齟齬(そご)がある。安倍首相は日銀が脱デフレ、円高是正はもとより、雇用拡大にも責任があるとみているのに対し、白川総裁はひたすら金融政策の限界を強調し、インフレ目標達成に日銀が縛られるのを極度に警戒している。どちらが正しいのか。

白川氏は昨年12月28日、日経新聞とのインタビューで、脱デフレについて、「日銀の生活者調査では国民の8割以上が物価上昇をどちらかというと望ましくないと回答している。一方で同じ国民がデフレからの脱却を望んでいる。国民が求めるデフレ脱却とは景気を良くしてほしいということと同義で、雇用が確保されて賃金も上昇し、企業収益も増えてその結果として物価も上がっていくという経済成長を実現することだ」と述べている。

安倍首相は、今月(1月)9日に開かれた経済財政諮問会議で白川氏の目の前で、「10年以上デフレが続き、相当のことをしないとマインドが変えられない。これまでと次元の違う政策によってインフレ期待を起こし、成長を高めていかないと税収が上がらず財政再建もできない」と述べた。10日の日経とのインタビューでは、「日銀の金融政策で雇用の最大化に努めるべき」とも強調した。

■主婦感覚の置き換え
両者の違いは物価や実体経済に対する金融政策の役割の評価にある。
経済学上、デフレとは物価が全般的に下がり続けるという予想が経済社会に定着している状態であり、逆に物価が全般的に上がり続けるという予想が広がっている場合がインフレである。安倍首相はそれをきちんと踏まえているが、白川氏はそれを無視して、「物価が下がることはよいし、上がることを望まない」という主婦感覚の答えに置き換えている。主婦が値上がりを嫌がるのは当たり前である。

もっとも、国民はバカではない。「国民がデフレからの脱却を望んでいる」と答えるのは、デフレ下では収入が物価以上に下がるし、新卒の息子や娘が非正規の雇用の場しかないことを実感として知っているからである。

白川氏はそこで、論理を飛躍させる。まず景気をよくしろ、そうして需要が増えて物価が上がれば、めでたく「脱デフレ」だと。景気をよくするためには、金融よりも政府の政策が脱デフレ実現のためには大事ですよ、とささやくのである。

■自己否定の発言
★上記の通り、デフレやインフレとは「予想」によって決まる。
予想を決定づけるのは財政政策でも産業政策でもなく、規制緩和でもない。金融政策である。物価がマイナスで続くという予想が続く限り、消費者は消費を手控え、企業は新規や増産のための設備投資を見送り、手元の資金を現金、銀行預金や国債などで運用する。企業の手元の余剰資金(「内部留保」)は昨年9月末で約273兆円、10年間で5割も増えた。カネが実物経済に流れ込まないから、不況が慢性化する。物価は過去14年間で数%しか上がっていないが、GDPは1割、サラリーマン収入は15%も下がったのである。

インフレ目標とは、このデフレ予想を逆転して全般的に物価が上昇すると予想させるための手段で、最も効果的なのが金融政策である。まず中央銀行がお札を継続的に大量発行して、金融市場に流し込む。資金はまず不動産や株式市場に流れ、資産価格を引き上げる。円を大量発行するのだから、外国為替市場で円が売られて、円安となり、輸出企業をはじめとする企業収益の好転予想が広がって株価が上がる。現実に「安倍発言」を受けて市場はそう反応している。あとは、日銀がインフレ目標達成まで大胆な緩和策を続けるとコミットメントすることで、円安・株高が定着していく。そのプロセスの中で、消費者心理の好転や企業の設備投資意欲が回復し、徐々に実物経済が上向いていく。その前提になるのが「インフレ目標」で、実際にインフレ率が2%になるのではなく、★そう思わせることが目標のポイントである。

ところが白川氏は、「金融政策だけではデフレから脱出できない」という趣旨の発言を繰り返し、物価予想に対する金融政策の効力を認めようとしない。それは、中央銀行が金融政策の効果を否定するなら、日銀は不要、つまり自己否定に通じる。

筆者は、安倍氏が日銀総裁になったほうが適切だと思えるほどだ。安倍氏はだれを白川氏の後任に選ぶだろうか。 (田村秀男)
 

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コメント
 
01. 2013年1月18日 10:35:12 : JfFbs5hoTk
経済は素人だが、白川君にも一理あるやうにももふ。

自由市場に任せて、金をじゃぶじゃぶ流せ、ということだが、そもそも自由市場
に限界がきてると、ももわれる。

むしろ主体は財政出動ではないか、公共事業だ。これはある意味自由市場の否定
ともいえる。社会主義の一部導入、修正資本主義だ。

これをやらないといけない。

国家が嫌いな多国籍企業郡、これに左翼の反国家勢力が共振して、
公共事業反対の論陣を張っておる。



02. 2013年1月18日 11:02:11 : Pj82T22SRI

白川が正しい

金融政策だけで為替相場を自由に動かせるわけではない

それに日銀は日銀法により縛られ、通貨価値に責任があるから財政政策を勝手にやる現状にも本来は問題がある

結局、今回の安倍による巨額の財政支出や日銀法改正論が無く、
米金利の上昇やユーロ危機一服など海外情勢の変化、経常赤字転落、輸出激減がなければ、こんなに円安にはならなかった


03. 2013年1月18日 11:20:04 : JfFbs5hoTk

>金融政策だけで為替相場を自由に動かせるわけではない

こりゃ間違い、円を刷りまくれば円の価値は下がる、当たり前。


04. 2013年1月18日 11:27:54 : tc9BlcZSeQ
日銀が日本のものでない以上、日本の為の政策をとるわけがない。バブルの作成から崩壊、それから20年をみても明らかだ。昔はそれが、國を壊してる主犯は総理よりエライ日銀だというのが阿修羅の工作員などによりごまかされて判らなかったが金融ワンワールド円の支配者は正かったね。かれら犯罪者世界支配偽湯田帝国が収奪だけをおこなうのだから日本も貧乏するよね。重商主義による黒字と生産性の上昇による黒字分に寄生して、これを収奪できないとみたら現代民主社会の破壊に乗り出してきた。当に鬼畜だ。全てを、リフレというよりご破産にして古代奴隷制ローマ偽湯田貴族専制に戻そうとしている。中央銀行制度、銀行制度、信用創造、金利は全部禁止だ。通貨も禁止して労働力交換表だけだせ。株式市場も株式会社も禁止だ。戦後民主主義も偽自由選挙も禁止だ。

05. 2013年1月18日 11:45:13 : Pj82T22SRI

>円を刷りまくれば円の価値は下がる

配らなければ下がらないよ

配ったら金融政策ではない


06. 2013年1月18日 13:38:06 : sekAj4S9tQ
1さん
「金をじゃぶじゃぶ流」すということ自体、「自由」な市場への介入でしかないのです。財政出動も金融緩和も中央による介入であることに変わりはない。日本は、純粋な意味で自由な市場による資本主義体制であった事はありません。常に所謂「修正資本主義」であったというべきでしょう。

5さん
「配る」というのをどういう意味で仰っているのか不可解です。円を刷るというのは通貨供給を前提としてるのだから、その意味で供給されない=配られない円の増刷などというものが有り得るのでしょうか。是非ご教示願います。


07. 2013年1月18日 14:25:09 : JfFbs5hoTk
>「金をじゃぶじゃぶ流」すということ自体、「自由」な市場への介入でしかないのです。
--------

なにとぼけたことゆってんにょ

金はじゃぶじゃぶ出すから自由にやってくれ、これが自由市場だ。

国家事業はやらない、民に任せる、金は出す、これが自由市場だ。

金の量は国家が管理する。こりゃ自由市場に反することでもなんでもない。


08. 2013年1月18日 15:45:18 : sekAj4S9tQ
7さん
それはあなたが言う自由市場であっても、私の考える自由市場ではない、ということです。考え方の違いです。ただし、歴史的事実に照らし合わせれば、金融緩和による通貨の過剰な発行供給は通貨価値を破壊し、その購買力を低下させるだけでなく、バブルを発生崩壊させる重大な要因となってきたことが分かるでしょう。これが極度の国家財政赤字と結びついた時、ハイパーインフレーションのリスクが現実味を帯びて来るが、そこまでいかずとも、過度の金融緩和が国家社会に害をなすことに変わりはないでしょう。

09. 2013年1月18日 16:33:39 : vfLZZUKUiI
経済学では過去の経済史を学びます。
但し、事案に対して、過去はこれで解決したからこれでいこうと同じことをしても解決しないことが多々あります。

日銀の方針が正しかったから、もっと苦しいはずの経済が持ちこたえていると判断するか、間違っていたから今が苦しいんだと判断するかを比較することは、最初からやり直すことができないので、できません。

今に至る結果が間違いなく失敗だったと決めるのは、どのような比較対象のシュミレーションを基にし誰の判断で決めるのか。まさか安倍君の個人的見解ではないと思いますが。
その意味ではお粗末です。結果は国民が負担するというお決まりのパターンです。


10. 2013年1月18日 21:06:17 : Pj82T22SRI
>>06

金を刷る=日銀が国債など金融資産と日銀券を交換する=金融政策=日銀の管轄

金を配る=政府が国債を発行して、財政支出を行う(誰に配るかで不公平が発生する)=財政政策=国民が選んだ政府の仕事、国民の信任を得ていない勝手に日銀がやってはいけない

というのが本来の日銀法の趣旨(元々の中央銀行の役割)だと思って良いよ

ただし、最近は、失業率低下をミッションに入れるべきなど中銀への役割期待が変化しているから、それに合わせたいなら、日銀法を改正すべきだということ

しかし、それは日銀という政治のコントロール下にない組織に強大な財政権限を与えることになるから注意が必要


11. 2013年1月18日 21:13:18 : Pj82T22SRI

憲法にせよ日銀法にせよ、本来は、状況の変化にあわせて柔軟に変えていかねばならない

しかし、それができないから、官僚など実務者が解釈の変更で辻褄あわせをしている(それでも追い付かない)のが現状だ

政治家と国民に、最先端の問題に対応する能力や知識がないから仕方がないとは言えるが、そういう超法規的な措置は、本来は望ましくはない


12. 2013年1月18日 21:22:28 : Pj82T22SRI

>>08 金融緩和による通貨の過剰な発行供給は通貨価値を破壊

財政政策と独立に行う権限が日銀にあれば
金融緩和のみでは、通貨価値を破壊することはできない

しかし、安倍らが主張しているように、日銀に国債購入を義務付けるのであれば、それは実質的に、財政ファイナンスを行っていることになるので

財政支出への歯止めが失われれば、必ず高インフレになる

アベノミクスの影の立役者である浜田内閣官房参与自身、財政拡張には反対しているが、残念ながら、日銀を屈服させた後は政治家と癒着官僚を抑えることは難しいだろう

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MGT3W96TTDSL01.html
浜田氏は「日本の金融政策はこの15年間どちらかというと緊縮方向に向かっていた」と指摘。リーマンショック後の円高を放置したことで、「日銀がエルピーダを破たんさせたといってよい」と語った。また、「人口減がデフレの原因だというまともな学者はいないが、白川総裁はそう言っている」と述べた。
一方で、「あまり財政を大盤振る舞いすると、また増税が必要になり、経済にゆがみをもたらすことが心配」と言明。「自民党政権に一抹の不安があるとすると、財政政策がないと金融政策は効かないと思っている閣僚が存在することだ」と語り、財政拡張に懸念を示した。


13. 2013年1月18日 22:20:25 : bDJazxxDFY
白川を擁護する意見には、ネジが何本か抜ている。
何で日本の財政赤字が,こんなに膨らんだのか?
政府の無駄使いに責任を押し付けるのは容易い。
しかし、日銀が日本経済の成長(膨張)を押さえつけていたこと、
純粋なマネーの発行に異常な自虐感を持っている事も間違いない。
財政赤字の緩和に、マネーの発行は不可欠ということがわからない人たちが多すぎる。

14. 2013年1月18日 23:47:00 : IOzibbQO0w
>>何で日本の財政赤字が,こんなに膨らんだのか?

政府の無駄遣いも大きいが、バブル崩壊後の投資不足と企業や銀行のB/S毀損を政府が埋めたことが主因

構造改革が進まない状況では、財政赤字を増やさなければ、もっと日本の景気が悪くなっていたから仕方がない面もある

日銀と政府はバブルの発生にも責任があるが、その後のが緊縮気味の財政と引き締め金融政策は国民の声を反映したことも大きい

いずれにせよ、かなり過去の話だから、その後の巨額の緩和を行った日銀、白川を責めても意味はない

それを言うなら欧州危機にうろたえて、緊縮増税に切り替えた管・民主党や谷垣・自民らの責任の方が遥かに重い


ゼロ金利下で淡々とインフラ整備と失業対策など再分配政策を行っていれば、問題はなかったのアd



15. 2013年1月18日 23:54:04 : IOzibbQO0w

まあ、これも後知恵で、欧州危機当時は、日本もギリシャ化して、財政破たんするという声が日本中に満ちていたから、仕方がない面もある

結局、その時に、マスコミや評論家の声に従って、政治家や官僚は、やってきているのだが、現実のスピードは速いし、世間の声も多くの場合は間違っている

そして国民は過剰な期待をしているが、実際の日本は衰退の途中にあるから、必ず不満が膨らむというわけだ

この期待と現実の乖離という構図は多くの先進国、それに新興国でも暫く続くだろう


16. 2013年1月19日 21:15:08 : hU6FmxTD9Y
究極的にはインフレ率2%に達するまで
紙幣を印刷してそれを消費期限付きクーポンとして国民に配るということをした場合どうなるかだ

2%を上回れば止めると言っているのにハイパーインフレが発生するのか?

これは金本位制を辞めて管理通貨制度に移行するかどうかの話だ。


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