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http://biz-journal.jp/2013/01/post_1264_2.html
多い時は年間500以上の合コンをこなし、これまでの合コン回数は3000回以上の合コンプランナーとして、テレビ、雑誌などのメディアに多数出演している安藤京花氏。合コンサークル「カリテクラブ」運営会社のオフィスカリテ代表取締役を務める一方、定額制エステ『サロンドマシェリ』の代表でもある安藤氏が、合コンから垣間見えたアノ有名企業や人気業界の裏側に迫る!
あれはとある夜の20時頃、六本木の西麻布交差点で女友達と信号待ちをしていた。季節は12月で、信号を渡る足が早まるほどの寒さだった。
近くのレストランで食事をしようと友人と相談していたら、ふいに肩をたたかれ「あのー、もしかして今お時間空いてますか?」と、20代後半の高そうなスーツを着こなした男性2人組が話しかけてきた。
「なんで?」と聞き返すと、私たちの前で冷たい地面に土下座をして、こう言った。
「お願いします! 今そこのお店で先輩と取引先のお客さんと飲んでいるのですが、女性の人数が足りなくて、先輩から『ナンパしてこい!』と言われ、お姉さんに声を掛けさせてもらいました。なかなかナンパが成功しなくて困っているんです! 1時間でも30分でもよいので、人助けだと思って来てもらえませんか?」
友人は、「やだー、接待でしょ? それ」と断ったら、
「いえ! 別に、お客さんにお酌をしてほしいわけじゃないんです! 横に座って、笑って話を聞いていてもらえたら十分です! 女性を連れて帰らないと、先輩に何されるかわからないんです、本当に助けてください」
と言われ、「横に座って笑ってあげるのって、接待じゃないんだ……」とポカーンとしてしまいました。
涙目で男性が私たち2人に拝むので、「なんとなく暇だし美味しいものも食べられそうだし」ということで「わかったよ、じゃあ30分だけね」と答えたら、「本当にありがとうございます! 本当にありがとうございます!」と何回もお礼を言われた。
●できない部下には罰ゲーム
どうやら先輩はこの手のナンパをよく後輩にさせるらしく、できない部下には電柱に登らせ1時間反省をさせるという罰ゲームを強要するらしい。なんとも「おかしい会社だね」と歩きながら会社名を聞くと「GSです、ゴールドマン・サックス証券です。職場が、すぐそこなんです」とのこと。男性2名は先ほどの腰の低い申し訳なさそうな態度から一転して、「俺たちの先輩もお客さんも皆羽振りよくてかっこいいから、きっとお姉さんたちも楽しめますよ!」と自信満々で、その先輩とやらが集まるレストランに案内された。
扉を開けるなり、ものすごい人数に圧倒された。30人はいるだろうその集まりは、もはや食事会ではなくパーティーだった。しかも男性は皆高そうなスーツ、女性は結婚式の2次会のような素敵なドレスを着込んだ美人さんぞろいだったのだ。私たちは口をあんぐりしながら席へ案内されたが、正直ナンパさせるほどの男性たちだから、しょぼいんだろうとナメてたら「あ、こんばんは。すごい綺麗なコたちを連れて来てくれたね〜。お前たち偉いぞ、もういいから、あっち行っていいから」と部下はさっさと下げた。そしてその先輩らしき彼らは、高級時計を見ながら「何飲む? あ、君たち仕事は何かな?」と質問攻めしてきた。質問にある程度答えたら、
「いいね〜、君たち本当にいいね〜、来週の○日空いてる? 合コンするんだけど、よかったら来ないかな? 有名な大手の社長さんたちが来るよ、今まで味わったことがない最高の合コンだよ? 友達も呼んじゃう? 誘っていいよ、だけど可愛い子ね」
と熱心に合コンの誘いをしてきた。
ナンパされ、合コンのお誘いをされ、確かに部下くんの言うとおり「接待」はしないで済んだけど、「金融の仕事って、合コンセッティングがメインなのかな?」と疑わずにはいられない、軽いノリのGS諸君たちとの合コンでした。
<GSの合コン>
ライオンの群れに似ている(部下を泳がせて、先輩は連れてきた女性を口説くのみ!)。
関連:
■あのカリスマ歌手Gも乱入?超豪華「社長合コン」を実況中継!
http://biz-journal.jp/2012/12/post_1144.html
あれは確か、「経営者の宴会係」という肩書を誇らしげに自慢する、40代のIT社長からの依頼でした。「安藤さん、女性を20名ほど集められる? 経営者の親睦会があってね。女性を交えたほうが男性の食いつきが違うし、会も盛り上がるんだよね、もちろん紹介料金は支払うよ。どうかな、頼める?」
当時はまだリーマンショックなるものが起こる前だったからだろうか、宴会係の男性はかなりの金額を提示してきたこともあり、普段は計算機がないと掛け算ができない私でも躊躇することなく、「開催日は? いつ?」と前のめりに。この美味しい依頼に、合コンプランナー魂がメラメラと燃えてきたのでした。
参加する男性陣は多方面な業界の経営者たちで、月に1回程度、勉強会という名の宴会をしているとのこと。開催場所のお店は、メンバーのうち、飲食店を全国に持つ経営者が「VIPルーム」を用意していて、それはそれは広くてカラオケもあり、とにかく社長の集まりには十分すぎる豪華さ! 自家用ヘリも持っているという経営者が数人いたりする、とにかく豪華絢爛なメンバーでした。
大手企業の社長さんは、女性と会話をするより、仲間内の経営者と数年前の思い出話や競合会社の評判を熱心に討論している姿が、妙に女性の気を引きたいのが遠回しにわかって面白かった。逆にいわゆる聞いたことがないような会社の社長さんたちは、近くにいる女性たちに「成功持論」を披露するのが大半で、いかに普段仕事に追われて女性慣れしていないかがバレバレだったのも、面白いなと観察してみたりしました。
「女性から関心を持たれる男性、魅力的な男性」と「どうでもいい男性」とが真っ二つに分かれるこの合コンは、男性がいくら地位の高い立場や会社を経営してきたとしても、彼らの成功持論は女性にはまったく関係がなく、「だから何?」という数人の女性参加者の表情が正直で可愛かったです。
●豪華なサプライズゲスト
3時間の宴が終了に近づいてきた頃、宴会係の40代のIT社長が誰かに電話をして「あいつの歌を聞かせてやろう」と、女性たちの気を引こうとサプライズを準備しだしました。このサプライズにはさすがにわたしもビックリしました。なんと宴の場所に、あの大物カリスマ歌手Gさんが来たんです。しかも、急いで来たのかジャージで(もちろん高級なジャージでしょうが)。女性参加者は、もう絶叫。私は最初誰かわからなかったんですが、さすがにこの人脈使いにはアッパレでした。
すごいなと思ったのは「勘弁してください、歌えませんよ」と歌手Gが断ると、「じゃあ、お前なんで来たんだ! こら!」と歌手の首を絞めるようなじゃれ方をしだして責め始めたんです。これには私も含めて、女性陣も引いていました(笑)。
♥合コンの感想♥
この宴自体は、女性を口説くというロマンティックさはまったくなく、かといって女性を放置することもなく、普段自分たちがされている「接待」を社長たちはしたかっただけなのかな? と思わせる、何ら発展もない合コンでした。女性陣は、美味しい料理ともてなしに大満足でしたが。「経営者って遊んでばかりなのかな?」と当時は思いましたが、いえいえ今自分が経営者となってみると、彼らの“接待合コン”の意味もだいぶ理解できるようになってきました。たまには自分が接待したいのです。たぶん(笑)。(安藤京花/オフィスカリテ代表取締役)
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