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「財政の崖」上院案がまとまり、これから投票に付される・・下院の可決は無理?共和党は富裕層に反増税誓約文!
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/822.html
投稿者 墨染 日時 2013 年 1 月 01 日 14:59:57: EVQc6rJP..8E.
 

http://markethack.net/archives/51856593.html (2013年01月01日13:15)

「財政の崖」を回避するための上院案がまとまり、今夜、これから上院の投票に付されます。同案が上院で可決された後、下院の投票に移ります。
★この法案が下院で可決される保証はありません。
1月1日はニューヨーク証券取引所が休みなので、1日の遅延がマーケットに与える影響はほぼ無いと言えるでしょう。
(★ただしそれは下院で同法案が可決されればの話ですが)

現時点でわかっている、同法案に盛り込まれた内容は、以下の通り:
・年収40万ドル以上の個人、ならびに年収45万ドル以上のカップルに対する所得税 の引き上げ。
・キャピタルゲイン税を15%から20%程度に引き上げ。
・年収25万ドル以上の個人、ならびに年収30万ドル以上のカップルが確定申告する 際の税控除を一部制限。
・500万ドル以上の遺産相続の際は、相続税を現行の35%から40%に引き上げ。

などです。これらの事から、向こう10年間で6,000億ドルの増収になると試算されています。これは若し「財政の崖」を転がり落ちた際に適用される増収額の20%程度に相当します。

ソーシャル・セキュリティ(社会保障)制度の物価スライド制をやめることは今回の法案に盛り込まれていないので、上記の措置が米国の財政の根本的な立て直しに寄与する度合いは低いです。(なぜならソーシャル・セキュリティが国家の支出の最大の部分を占めるから)

また今回対象にならなかった項目で近く期限が来る問題としては米国連邦政府の債務上限引き上げ問題があります。2月後半か3月の第一週くらいのタイミングで現在の債務枠は全部使い果たしてしまいます。


参考記事:
★「財政の崖」+「債務上限超過」
http://www.y-asakawa.com/Message2012-2/12-message135.htm
 
世界経済への悪影響が懸念されるアメリカの「財政の崖」のタイムリミットが いよいよ1日後に迫って来た。「財政の崖」とは、 12月31日をもってブッシュ減税が打ち切られて事実上の増税となり、併せて強制的な歳出削減 が実施 されることによって、米国経済の成長率が一気にマイナスへと向かい、失業率も再び9%台から10台へと向かうことを意味している。
つまり、リーマンショックを上回る経済的危機の到来を意味しているわけであるが、実はこれとは別に国家の借入 金額が法的に決められた16兆3940億ドル(約1400兆円) という債務上限を超える日が、同じ12月31日(日本時間1月1日)となる ことが明らかとなったのである。

ガイトナー財務長官が米議会指導部に送った書簡の中で、年末の31日には、米国の債務が上限の16兆3940億ドルに達する見通し であることを伝えていたからである。それを受けて、ブログ「ロシアの声」(The Voice of Russia )は、ロシアの各紙が先週一斉に「米国、31日にデフォルトに達する見通し」と題 するニュースを流していることを報じている。

ガイトナー財務長官によると、財務省は財政赤字を賄うための「緊急措置」を開始しようとしており、政府はこれらの対策によっておよそ2000臆ドル(約18兆円)を得ることが可能となり、これにより、上限を引き上げるための期間として、議会に2ヶ月 の猶予を与えることができると述べている。

しかし、ロシア各紙の報道を見ると、ロシア政府はそうした処置は 頓挫するか、仮に実施されたとしても単なる2ヶ月の延命策過ぎないと考えているようである。

となると、議会の審議次第では年明け早々、1月1日には米国は「財政の崖」に転落するだけでなく、デフォルト (国家財政の破綻)にもなる可能性も大きいことになる。それにしても、「財政の崖」から足を踏み外すことになる日と「債務の上限超え」の日が同じタイミングになるというのは、なんとも奇妙なことである。さらに、当面の問題としては、国家破綻につながる「債務上限超え」の方が緊急度は高いはずなのに、なにゆえ今この段階で表面化したのかもおかしな点である。

私には、これまでの議会審議はいかにも作られたシナリオの上で行われている、茶番劇的に過ぎないように思えてならないい。ずれにしろ、もしも米国経済と国家財政の破綻が同時に起きることになるようなら、オバマ大統領は禁じ手の切り札を切らざるを得なくなって来 ることは間違いない。その禁じ手とは、12月20日のHP「CNNが伝える不可解なニュース(2)」で伝えた、ニュードル札発行とデノミの実施である。


昨日のテレビ朝日では、「財政の崖で熾烈な交渉」と題して、議会審議のリミット が間近に迫っていることを伝え、最後に斜めに傾いたワシントンの議事堂の姿を背景に、朱文字で「リミットは1日午後2時(日本時間) 」と書かれた字幕が映されていた。
ロシアだけでなく我が国も政府上層部やマスコミの一部はその事実をすでに知らされている可能性が強いように思われる。 ただ他国の財政問題だけにオバマ大統領が発言するまでは、口にすることが出来ない状況に置かれているのではないだろうか。
 
追記
テレビ朝日News(12月31日 07:21)
オバマ大統領と議会の与野党幹部は28日の会談で、まず与党・民主党が多数を占める上院で「妥協案」をまとめ、30日に審議することで一致していました。しかし、30日の午後になっても「妥協案」は示されていません。アメリカのメディアも「転落へのカウントダウンが始まった」と報じています。
オバマ大統領は、最終的に妥協案がまとまらなければ、「年収25万ドル」以下の中間所得者、低所得者に限って減税を延長し、高額所得者の税負担を増やすことを柱とする「最低限の案」を議会で採決するよう求めています。しかし、「あらゆる増税」に反対の野党・共和党が多数を占める下院の反発は避けられず、「崖」を回避できるか不透明な状況が続いています。
 
★ 共和党の超強行派は富裕層から「いかなる増税もしない」という誓約文を書かされていることから、下院での可決は無理と考えておいた方が良さそうである。
 
ロイター REUTERS
12月31日10:09)
@ 米上院は30日、「財政の崖」をめぐる審議をいったん打ち切り、米東部時間31日午前11時(日本時間1月1日午前1時)に審議を再開することを決めた。

12月31日 (08:39)
A 大統領はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」のインタービューで、「1月1日になっても問題が解決していないことがわかれば、金融市場に悪影響が出ることは明らかだ」と発言。
大統領は「万策が尽きた場合、1月4日から始まる(新議会で)最初に提出される法案は中間層の減税を実施するものとなる」と述べた。
 
大統領の口からこれだけはっきりと「金融市場への悪影響」が語られたとなると、妥協案が成立しなかった場合には、米国時間週明けの31日と、2日の債券市場、株式市場が大混乱になることは避けられそうにない。もしそうなったら、正月休暇でお休み中の日本の市場関係者は、ただ口を開けて見ているしかないことになる。
もしかすると、大統領の爆弾発言は、4日から再開される新議会で中間層への減税が承認されなかった後(8〜9日頃)になるかも知れない。

 

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コメント
 
01. 2013年1月01日 21:26:44 : w9LftpLhJY
2013年 1月 01日 16:14 JST
「財政の崖」回避も問題は山積

By JOHN D. MCKINNON

米国の税率と歳出に関して12月31日にまとまった与野党の合意案は議会の承認を得られると予想され、「財政の崖」は回避できることになるだろう。しかし米政府および議会は、2013年も険しく潜在的に危険を抱えた財政政策の道を歩み続けることになる。 

画像を拡大する

Bloomberg News
民主党指導者との協議に入るバイデン副大統領(12月31日)

 「財政の崖」をめぐる長引いた対立を考えると、財政赤字削減に関する大きな打開策が13年に打ち出される可能性は低い。

 所得税の面では、向こう10年間で6000億ドル(約52兆円)の歳入を確保できる可能性があるが、これはベイナー下院議長(共和党、オハイオ州)が先に、物別れに終わったホワイトハウスとの協議で提示した金額よりさらに少ない。

 オバマ大統領は31日、財政赤字削減に関して13年は「もっと多くのことをやる必要がある」と述べた。

 共和党は、メディケア(高齢者向け公的医療保険)やメディケイド(低所得者向け公的医療保険)といった規模の大きい歳出の大幅な見直しを再度、求めてくる公算が大きい。また共和党は31日、法人および個人を対象にした幅広い税制改革に取り組むことを約束した。

 一方、民主党は財政赤字削減策のいかなる合意でも、高所得世帯に対する所得税の引き上げを盛り込むよう求めていくことを示唆した。オバマ大統領は31日、将来の財政赤字削減策は「バランスのとれた」ものになるべきだと表明した。これは歳出削減と税収増の両方を含むことを意味している。

 オバマ大統領は「(給付制度の)見直しは税制の見直しと一緒に行われるべきだ。制度の抜け穴や、ほとんどの国民が享受できない控除といった恩恵を、裕福な個人や大企業が受けられないようにするためだ」と述べた。

 下院歳入委員会のデーブ・キャンプ委員長(共和党、ミシガン州)はインタビューで、オバマ氏の発言は現在提示されている増税幅を上回る増税の可能性を高める「助けにはならない」と述べた。キャンプ氏は増税なしの見直しで「幅広い超党派の合意」があると述べた。

 上院財政委員会のマックス・ボーカス委員長(民主党、モンタナ州)は雇用創出とイノベーションを奨励する一助とするため、13年も超党派による税制改革の協議が続けられることを期待すると述べた。

 ボーカス氏は声明の中で、「税制改革は米国経済の浮揚と雇用創出にとって重要だ」とした上で、「決して無駄にできないすばらしい機会だ。一緒に取り組むなら、やり遂げることができる」と述べた。

 しかし、広範な赤字削減策は、いかなる合意も困難が予想される。

 ただ金融や経済のメルトダウン(破綻)の可能性が政治の動きを後押しするかもしれない。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院のエコノミスト、サイモン・ジョンソン氏は、欧州の経済状況が改善する一方で、米議会の論争が続けば、最終的に米国債への投資の魅力が相対的に薄れ、政府の利払いが押し上げられる可能性があると指摘する。

 最初の試練は2月か3月に債務の上限をめぐる議論が浮上する際に訪れそうだ。財務省関係者は31日までに債務は法的上限の16兆3940億ドルに達すると予想している。政府が時間かせぎをし、上限超えを回避するための一助として、財務省は一連の財務措置をとるとみられている。最後に政府が上限に達した11年夏には、政治の停滞が長引き、米国をほとんどデフォルト(債務不履行)に陥れるところだった。

 債務の上限を巡る議会での議論は歳出削減の問題や、おそらく税制改革を含む議論へと発展しそうだ。

 インディアナ州の民主党元上院議員のエバン・バイ氏は「今現在、われわれが経験しているのは前章にすぎない」とし、「2カ月後、次の章を見ることになる」と述べた。


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