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By KRISTINA PETERSON

最高経営責任者（CEO）が男性の会社に勤めている読者は、もしその奥さんが出産間近であれば、女の子が生まれるよう祈っておいた方がいいかもしれない。

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Associated Press
最近の調査で、男性CEOの子供、特に第1子の性別が従業員の賃金に大きく影響する可能性があることが明らかになった。調査はデンマーク・オールボルグ大学のミカエル・ダール教授（経済学）、米メリーランド大学スミス経営大学院のクリスティアン・デジュー教授、米コロンビア大学経営大学院のデビッド・ガディス・ロス教授が行ったもので、論文は4日に米経済学会の年次総会で発表された。

　まずは悪いニュースから。一般に、男性CEOに子供ができた場合、従業員の賃金は年間0.2%、約100ドル減少するという。

　1996年から2006年にかけて、デンマークの民間企業1万0655社の1万8000人を超える男性CEOに授かった約1600人の新生児を対象に行った調査によると、CEOが男児を授かった場合、賃金は0.4%下がった。その理由は、子供が生まれると自らの家族のためにリソースを蓄える必要があるとCEOが考えるためのようだ。というのも、男性CEOが子供を授かったとき、それが男児の場合は6.3%、女児の場合は3.5%自らの賃金がそれぞれ上昇していることも同調査で明らかになっているためだ。

　だが、従業員にとって喜ばしいニュースもある。男性CEO夫婦が女児を授かった場合、それが特に第1子であれば、従業員の賃金はむしろ上昇するようだ。しかも男性よりも女性従業員の賃金上昇率の方が高く、男性の伸び率が0.6%であるのに対して、女性は1.1%だ。

　概して、男性CEOに子供ができると、その性別にかかわらず、女性従業員の方が男性従業員よりも得なようだ。たとえ男児が生まれた場合であっても、男性従業員の賃金が0.5%減少するのに対して、女性従業員の賃金減少率は0.2%と控え目だ。しかも、それが第1子の場合、女性従業員の賃金はむしろ0.8%上昇する。

　その背景には、父親になることでCEOの考え方、特に女性に対する見方が変わることがあるようだ。過去の調査で、妻が母親になると夫の妻に対する敬意が高まることが明らかになっており、そうした妻の見方に対する変化がきっかけとなり、男性CEOは女性従業員の能力をより高く評価するようになるのではないか、と論文執筆者は指摘している。他の調査でも、男性は女児を授かると他者の幸福をより気にかけるようになる場合があることが明らかにされている。

　ロス教授は4日の発表の際、「私には娘が2人いる」とし、「子供を持つことで自らに影響があったと思うかって？それは、もちろんだ」と語った。