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日本:大規模公共事業と通貨印刷機の原版を持って、右派が帰って来た (AFP - France24)
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/796.html
投稿者 無段活用 日時 2012 年 12 月 29 日 19:27:38: 2iUYbJALJ4TtU
 

(Japon: la droite revient avec ses grands travaux et sa planche à billets: AFP - France24)
http://www.france24.com/fr/20121226-japon-droite-revient-grands-travaux-planche-a-billets


2012年12月26日 11:21

日本:大規模公共事業と通貨印刷機の原版を持って、右派が帰って来た


日本の新政権がつくった経済の旅程表には、日本右派の古典的な手段に戻る
ことが、大々的に示されている。つまり、経済活動を刺激するための大規模公共事業、
国債への更なる依存、そして、金融緩和政策だ。




AFP - 日本の新政権がつくった経済の旅程表には、日本右派の古典的な手段に戻ることが、大々的に示されている。つまり、経済活動を刺激するための大規模公共事業、国債への更なる依存、そして、金融緩和政策だ。

12月16日の総選挙で勝利するとすぐ、自由民主党(LPD、右派)の安倍晋三総裁−その後、首相に任命された−は、前任者である中道左派が設定した新規国債発行上限の撤廃回を約束した。

この象徴の意味は、安倍氏は3年間の民主党(DPJ)の支配と訣別するということだ。1950年から2009年まで続いた保守政権の終わりに、民主党はその「コンクリートの政治」に挑むことにより、政府債務の削減を試みてきた。

民主党による中断期(2009〜2012)にも終わりが来た。水曜日に就任した安倍氏の政権の最優先課題は、この世界3位の経済大国の成長を取り戻すこと…何としても。

2011年3月11日の津波により荒廃した東北地方の復興を加速させ、また、橋・トンネルなど老朽化が進む公共インフラを修復するなどのために、1,000億ユーロ規模の最初の補正予算が速やかに組まれる予定だ。

安倍氏は選挙期間中、今後10年間に1兆8000億ユーロの予算を公共事業に投資することを提案していた。

「この政策は、どこにも行けない橋が架けられ、この国特有の契約をめぐる賄賂が横行した時代に、日本を引き戻しかねない」と、研究機関キャピタル・エコノミクスのデビッド・レア氏は語る。不確実なものの悪影響を考慮すれば、これは「高くつくかも知れない」と、同氏は付け加える。

しかし、新政権が操作できる予算の範囲はかなり限られている。本年度国家予算の約40%が国債によって賄われ、政府債務は国民総生産の236%に達する。IMFによれば、これは先進国で最も高率だ。

新財務相・麻生太郎氏は、経済危機の真っ只中(2008〜2009)に、10カ月の首相としての短い道のりの中で、国民総生産の5%に相当する規模の4つの景気刺激策を開始したことにより、浪費家との評判がある。

確かに、日本国債の90%以上が日本人投資家によって保有されているので、国庫は躁鬱を繰り返す外国市場から守られている。

それでも、大規模な歳出カットか抜本的な財政改革を並行して実施しない限り、政府債務は次世代が支え切れないような、制御不可能な限界値に達する可能性があると、多くのエコノミストが警告している。

しかし、歳入面で政府が当てにしているのは、今のところ、現行5%の消費税を2014年4月に8%、2015年10月に10%へと引き上げることだけだ。さらに、自民党の公約では、法人税の減税も予定されている。

そのため、解決策として紙幣の大量発行を日本銀行に強く要請しているなど、政府が他の収入を模索していることを不安視する見方がある。

安倍氏は、3年以上のあいだ経済活動を阻害していたデフレに決着を付けると決意しており、日銀に対して、1%のインフレターゲットを見直し、1月から2%に引き上げるよう強く求めた。これが実施されれば、日銀は1月以降の通貨政策を一層柔軟にしなければならなくなるかもしれない。

日銀がこれに従わない場合、首相は中央銀行の独立性を規定した法律を見直すつもりだ。

他の選択として、白川方明現総裁の任期が満了する4月に、安倍氏の考えに合う人を日銀の新総裁に任命することになるかもしれない。

そうは言っても、安倍氏の論法によって、円は既にいくらか下がった。この数年、大手家電メーカーなど輸出企業は、並はずれた円高の被害を受けていた。水曜日、ドルは2011年4月以来初めて、85円を上回る水準に戻った。



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(投稿者より)

AFP通信が配信し、フランス24サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。

欧州には「緊縮財政がいい」という考えが残っているのでしょう。安倍氏の経済政策に対して、厳しい見方が伺えます。

自民党の経済政策について、私はどう評価していいのか分かりません。元気な言葉が踊り、騙しがありそうです。「規制緩和」など、国民よりも米国が喜びそうな語句が並んでいます。輸出企業とゼネコンに効果があるだけで、物価と株価だけが上がり、国民生活は良くならないかもしれません。その一方で、積極的な財政出動を求める声は以前から根強くあったので、その立場からは、やっと評価できる政策を出してくれた、という声が上がるかも知れません。

「生活の党」について言わせていただければ、「未来の党」への合流前の政策では、中小零細企業の経営者や個人事業者や生活者などは安心できなかったかも知れません。具体的な数字を上げ、「いくら使い、いつまでにどうする。効果はこれだけ。原資はどこからいくら持ってくる」という具体的な話を詰めて、参議院選挙に臨んでいただければいいのかな、と思います。

結党の理念に立脚した、実現可能で緻密な騙しのない政策を、誰にでも分かるような言葉で作っていただければと、願っています。

安倍氏と日銀のバトルについては、12月20日、日銀が金融緩和の強化を発表しています。これについて、RFIが別の記事を発表していますので、下に付しておきます。


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(Japon: nouvel assouplissement de la politique monétaire : RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20121220-japon-nouvel-assouplissement-politique-monetaire-abe


日本/経済−記事発表:2012年12月20日木曜日−最終更新:2012年12月20日木曜日

日本:新たな金融緩和政策

記者 RFI


picture

日本円(左)、100米ドル札、100中国元札。
REUTERS/Truth Leem/Files



日本はこの4カ月で4度目の金融緩和政策を実施する。この決定は、安倍晋三次期首相によるあからさまな圧力の下で発表された。日本経済がデフレから脱却するために、この日本の中央銀行がよりはっきりした金融緩和政策をとることを、安倍氏は強く勧めている。


報告 RFI東京特約記者、フレデリック・シャルル

市場の流動性をさらに一層高めることにより、価格と名の付くもの全てが下がるデフレから日本を脱却させる、ということに日銀は納得していない。片や、個人も企業もすでに、デフレはもう十分だと考えているのだが。

今日、日銀は、投資家に流動性を供給するというやり方で、市場に流通している日本国債を買い戻すための資金総額を900億ドル増額しただけだった。

安倍晋三次期首相は、流動性を大幅に引き上げることにより、日本経済を15年間蝕んできた癌である、物価の下落は食い止められる。インフレを発生させることで、国民は物価はまた下がるからと買い控えに走るのではなく、消費に向かうだろう、と考えている。

日本銀行は、インフレを起こすのではなく、実体経済の成長を創り出すために経済を自由化することが、日本がデフレから脱却するための最善の方法と考えている。安倍晋三氏が率いる保守新政権は、さらに大規模公共事業の資金を調達したいと考えているが、これにより、日本の債務がより一層深刻になることは避けられないだろう。

 

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コメント
 
01. 2012年12月30日 13:53:29 : aW203tg1PI
大部分の緩和マネー、さらに財政出動マネーが流れ込む先は国内企業ではない
過去のバブル経済と同じく、ただの投機
バブルとその崩壊を繰り返しながら先進国は衰退していく

世界の緩和マネー、香港「バブル」演出  駐車場1台分に家1軒分?
2012/12/29 6:00
日本経済新聞 電子版
 香港では株式、通貨、不動産が同時に上昇する「トリプル高」が続いている。実体経済がいいからではなく、日米欧の中央銀行が相次いで打ち出す金融緩和策による「緩和マネー」が流れ込んでいるためだ。資金の出入りに規制を設けていないうえ、隣接する中国本土に様々な規制があり、その身代わりの投資先と見なされているからだ。行き場を失ったマネーが避難先として香港を選んでいる形だが、景気実態から離れた「バブル」の様相も呈している。

 駐車場1台分に数千万円――。香港の不動産仲介大手、美聯グループの美聯商業が17日発表した香港の繁華街、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の大型商業ビルの駐車スペース1台分の平均価格は197万香港ドル(約2200万円)だった。同社は家主から計33台分の駐車スペースを計6500万香港ドルで売る代理販売権を得た。車1台分のスペースに、家が1軒買えてしまうほどの値がついている。
 駐車場は10月末以降、香港での「カネ余り」の象徴となっている。高値での取引が相次ぎ、地元紙の報道では300万香港ドル(約3330万円)を超す案件もあったという。香港政府が歴史的な水準にある住宅価格の高騰を抑えるため、住宅取引にかかる特別印紙税の引き上げを柱とする緊急対策を実施したからだ。美聯物業の劉嘉輝・首席アナリストによると、12月の21日までに成立した不動産物件の取引のうち、駐車場が3535件だったのに対し、住宅は2649件。このままのペースが続けば、1997年7月の返還以降で初めて、月間ベースの取引物件数で駐車場が住宅を上回る。
 不動産だけでなく、代表的な株価指数のハンセン指数も年初から28日までで23%高く、同日に年初来高値を更新。1米ドル=7.75〜7.85香港ドルの範囲内でのみ取引される香港ドルも、10月末以降は「最高値」にあたる7.75香港ドルでほぼ張り付いている。
 「トリプル高」を演出するのは域外の投資マネー。これは香港の資本規制のハードルが低いためで、香港の経済状況にかかわらず資金は押し寄せる。米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和第3弾(QE3)や日銀の追加緩和などが直接の原因で、今回の緩和局面に限らず、世界的に資金がだぶつくと、香港にもそれが押し寄せてくるのが常だ。近年ではリーマン・ショック直後の08年秋から09年末にかけて、今回と同様に日米欧であふれた「緩和マネー」が香港にも流れ込んだ。

香港島側の高層ビルからみた九龍地区のビル群
 香港は資金の出入りが自由なことに加え、「香港ドルが米ドルと(事実上の)ペッグ制をとっていることからアジアで最初の資本の入り口となる」(みずほ証券の沈建光チーフエコノミスト)ことも大きい。世界で最も層が厚い米ドルベースの投資家は、為替リスクを意識せずに資金を振り向けられる。中東やロシアなど世界各地の様々なマネーの避難先ともなりやすい。
 ただし、この通貨制度を維持するため、中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)は香港ドルが買われすぎると市場介入する。今回は10月末に約3年ぶりの香港ドル売り・米ドル買い介入に踏み切ると、その後は断続的に30回近く介入。介入総額は約1070億香港ドル(約1兆1900億円)に達し、これが香港ドルの流通量増加に直結する。
 世界の投資家が香港を目指すもう1つの理由は、香港が中国の「代理(プロクシー)」でもあるからだ。人民元が自由交換通貨でないうえ、外国人投資家は上海や深センで上場する人民元建てのA株を自由に売買できない。中国本土の規制が、香港で買える中国本土系企業の株式や元建ての資産に向かう。
 今やハンセン指数採用49社のうち24社が中国本土系の企業。香港取引所に上場する全銘柄の時価総額に占める中国本土系企業の比率は11月末で57%、11月の売買高全体の70%弱に達した。
 さらに10月末には中国広東省で高速道路を運営する香港の合和公路基建が、中国本土以外で初の人民元建て株式を香港で上場した。それより一足先に人民元と香港ドルの両通貨建ての上場投資信託(ETF)を香港で上場した中国本土系の運用会社、嘉実国際資産管理の蔡秉華・最高経営責任者(CEO)は「世界の投資家に直接、中国市場に投資する機会を提供できる」と話す。
 中国本土マネーの流入も見逃せない。中国政府は域外への資金移動に規制をかけてはいるが、昨年1年間だけで中国本土から2810万人が香港を訪れている。その消費だけで2兆円以上を使ったとみられるうえ、多額の現金をかばんに忍ばせて持ち込んでは、不動産物件から紙おむつといった日用品の有力な買い手になっている。今年も11月までで昨年1年間を超える3143万人が香港を訪れており、その流れは変わらない。
 もっとも、香港は資金流出のハードルも低い。何らかのきっかけで資金が一気に逃げ出す可能性もある。香港政府で金融・財政政策を統括する曽俊華(ジョン・ツァン)財政官はことあるごとに「資金の流れが突然逆流するリスク」に警告を発する。HKMAの陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁も10日、記者団に対し「資産価格上昇は経済のファンダメンタルズに支えられていない」と改めて投機的な行動をけん制した。
 もっとも「世界にマネーがあふれている時に、香港(の政府)にできることは少ない」(クレディ・スイスの陶冬チーフエコノミスト)のが実情。香港は世界中でだぶつく投資マネーの待機先としての姿を映し出し、今後のマネーの流れを判断するヒントを与えてくれるが、香港経済にとってはバブル膨張の危険性と隣り合わせの状況が続く。(香港=川瀬憲司) 


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