09. 2012年12月27日 17:03:10
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補正予算は年明け早々に経済対策策定し早期編成=麻生財務相 2012年 12月 27日 14:57シャープの中国・南京工場の売却、鴻海が難色=関係筋 ドル85円後半、アベノミクス期待で2年4カ月ぶりの86円視野 麻生財務相が訓示、デフレ脱却へ「新たな試みを」 11月の中国鉱工業部門企業利益は前年比22.8%増、回復鮮明に [東京 27日 ロイター] 麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は27日の臨時閣議後の会見で、2012年度補正予算は年明け早々に経済対策を策定し早期編成、国会に提出するよう首相指示があったことを明らかにした。財源については、国債だけに頼るつもりはないと語った。 今年度国債発行は44兆円にこだわらず=麻生財務相 2012年 12月 27日 04:36 JST [東京 27日 ロイター] 麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は27日未明、初閣議後に記者会見し、今年度の国債発行について、民主党政権が定めた44兆円の発行枠に「こだわらない」との考えを示した。同時に財政健全化目標も、新政権下で策定し直す方針を明らかにした。 <補正予算、首相が「思い切った規模」を指示> 安倍晋三首相はこの日、財務相に対して「経済再生を実現するため緊急経済対策を早急に策定し、今年度補正予算は国債発行枠44兆円にこだわらず、思い切った規模とすること」と指示。財務相は補正予算の規模について「数字で言える段階ではない」と言及を避けたが「政権が代わり、経済対策、デフレ不況対策、雇用対策等々に、財政出動、金融緩和、経済成長戦略の3つをまとめてやる方向になったと思ってもらえる補正を組むのが大前提」だと指摘。「44兆円(の発行枠)にこだわらないことは間違いない」と表明した。財務相は「基本的に景気が良くなったと思ってもらうのが第一。優先順位の一番はそれだ」とも述べた。 財政健全化に関しては、国債の大半が国内で消化されている現状に触れ「ギリシャみたいになることはあり得ない」とし、健全化目標も「自民党政権で基本的なものを作らねばならない。民主党政権がやったものを、そのまま模倣することはない」と述べ、見直す考えを示した。 安倍首相は来年度の予算編成について「財政健全化目標を踏まえたものとすること」と指示した。 <脱「デフレ不況」> 財務相は日本経済の現況を「資産のデフレーションによる不況に遭遇している状況から、まだ脱却していない」と分析。デフレ対策の必要性を強調したが、同時に「デフレ対策をやっ(て解決し)た経験者は世界中でゼロ。それが事実。これまでの反省も踏まえ、デフレ不況からの脱却に全力を挙げる。それが国民の負託に対する答えだ」と話した。 <国家の通貨切り下げ、できないルール> 円高対策については、これまでのG20で「国家が介入して、通貨を一方的に切り下げるとか上げるということは、できないルールになっている」と指摘。G20が定期会合を開催し始めて以降、円高が進行しているとして「日本は間違いなく約定通りやっている数少ない国との自負がある。各国がめちゃめちゃにならないようにするには、我々はきちんとやってるとはっきり言うのが大事なことだ」と話した。 今回の総選挙で自民党の優勢が伝えられて以降、円安が進行したことには「為替は一概にこうなると言える話とは違う」としながらも、自公政権に対する「期待値のひとつであることは確か」として「口先介入でいい方向に行けばしめたもの」と述べた。 ただ、経済政策運営は「日銀、財務省、成長戦略を組む経産省等々が一緒になってやる」とも表明。「日銀がお金を刷っても、それを必要とする実需に回らなければ、お金は銀行で寝たことになる。そういう失敗が2000年代に入ってある。そういう轍は踏まないよう(金融と財政、成長戦略の)3つを合わせて一緒にやる政治力がないと、対応は難しい」と話した。 <日銀との連携、諮問会議でより密に> 日銀と政府との関係については、日銀総裁と首相が定期的に出席する経済財政諮問会議を休止させたことが「連絡が密でなくなった一番大きな理由」だと総括。「諮問会議がスタートするので、連絡・連携は今までに比べればかなり密になる」との見通しを示した。 日銀側にとっても、金融緩和を実施した以上は「財務省は財政出動、成長戦略はやってもらえるのかと言うのは当然。そのために諮問会議は重要なものだ」と述べた。 <消費増税、景気上向かねば引き上げず> 消費税率の引き上げについては「基本的に景気が上向かなければ上げないと(増税法の付則に)書いてある」として、過去の引き上げ時に税収が減少した経緯を説明。「これは経験則で、それほど昔の話ではない。安易に上げることにならないようにするため、きちんとした補正や本予算を編成し、景気が良くなったとの感じが出てこない限り、間違いなくまた同じことになる。そうならないような配慮が必要だ」と述べた。 (ロイターニュース 基太村真司:編集 石田仁志) *内容を追加して再送します。 関連ニュース 補正予算は年明け早々に経済対策策定し早期編成=麻生財務相 2012年12月27日 消費税、景気が上向かなければ引き上げない=麻生財務相 2012年12月27日 ドルが対円で約2年ぶり高値、補正めぐる麻生財務相発言で 2012年12月27日 円高はだいぶ是正されてきた=甘利経済再生相 2012年12月27日 日経平均は年初来高値更新、円安加速で輸出買い−新政権期待 12月27日(ブルームバーグ):東京株式相場は続伸。外国為替市場での円売り加速に伴い、円安メリットを受けやすい自動車など輸出関連株が上昇。新政権による脱デフレ政策への期待を背景に、証券や銀行、不動産は連日高で、幅広い業種、銘柄が買われている。 午後2時32分現在の日経平均株価 は前日比105円32銭(1.0%)高の1万335円68銭。午前は一時1万376円39銭と、3月27日に付けたこれまでの年初来高値(1万255円15銭)を超え、昨年3月11日(高値1万378円55銭)の水準に接近した。TOPIX は8.35ポイント(1.0%)高の856.06前後で推移している。 豪コロニアル・ファースト・ステート・グローバル・アセット・マネジメントの投資市場調査責任者、スティーブン・ハルマリック氏は、「安倍晋三首相は、日本銀行にインフレターゲットの設定や積極的な金融緩和に踏み込むことをしてもらいたがっている」と指摘。その上で、「日銀から新年に大きな政策が出てくることをマーケットは期待している」と話した。 第96代首相となった自民党の安倍総裁が大胆な金融緩和を推進する方針を示していることを受け、外国為替市場では円安が加速している。東京市場では、円が対ドルで一時1ドル=85円87銭と、2010年9月以来の安値を付けた。対ユーロでも1ユーロ =113円65銭まで円安が進行した。為替採算の改善期待から、トヨタ自動車、東芝、ホンダ、マツダ、日本板硝子など輸出関連株が買われている。 自民、公明両党の連立による第2次安倍内閣は26日夜に発足した。安倍首相は就任記者会見で、経済政策に関し「強い経済を取り戻すのは喫緊の課題だ」と指摘。その上で、「内閣の総力を挙げて大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略、この3本の矢で力強く進めて結果を出す」との決意を示した。デフレ脱却は「政権に課せられた使命」として大型補正予算を編成する方針を明らかにした。 岡三証券投資戦略部の石黒英之日本株式戦略グループ長は、「これまでの決められない政治が変わることで、長らく続いたデフレや円高も解消に向かうとの期待が強い」と指摘。補正予算が財政出動を伴う「真水」で10兆円に達するとの観測が流れており、「近年まれにみる規模の大きい経済対策として、海外勢は驚きを持って受け止めている」と言う。 東証1部33業種では午後2時34分現在、医薬品、建設、電気・ガスを除く全ての業種が高い。売買代金上位では野村ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、オリエントコーポレーション、アイフル、商船三井、三菱地所、新日鉄などが高い。半面、シャープや東京電力、アステラス製薬、三井住友建設が安い。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 河野敏 skawano1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net 更新日時: 2012/12/27 14:36 JST 2012年 12月 27日 10:39 JST 日本の新政権、速やかな行動を誓う―まずは大型補正予算 By GEORGE NISHIYAMA , ALEXANDER MARTIN AND PHRED DVORAK
Reuters 衆議院で首相指名を受けた安倍氏(26日)
【東京】自民党の安倍晋三総裁は26日、正式に首相に就任し、経済の立て直しと対外関係の見直しに向け、迅速で積極的な政策遂行を誓う新政権を始動させた。 安倍氏は首相就任前に、円相場の水準から「無制限の」金融緩和の重要性に至るまで、強い主張で既に金融市場を動揺させているが、就任後すぐさま行動を開始した。26日夜に開かれた最初の閣議では任命されたばかりの閣僚に対し、大型補正予算案を向こう数週間で編成するよう指示した。 安倍首相と閣僚はこれに加え、日銀にさらなる金融緩和圧力をかける見通し。また、かつて首相の強力な政策決定機関であった経済財政諮問会議を復活させ、施策の効果を監視させる。 官民の専門家から構成されるこの諮問会議は、小泉政権時代に経済政策を策定する上で中心的な役割を果たしていた。だが、自民党が3年前に政権を失って以降、活動が休止していた。 安倍首相は就任後初の記者会見で、「できるだけ早期に結果を出し、国民の信頼を取り戻したい」と述べた。 早急に結果を出すこと−−、それが安倍氏にとってカギとなる。同氏が首相の座に就くのは2度目。前回は1年間首相を務めたが、支持率の急低下を背景に2007年に辞任した。安倍氏の後に就任した首相で在任期間が14カ月を超えた人はいない。 安倍氏率いる自民党は依然として不人気だ。16日に行われた衆院選で過半数の議席を獲得できたのは、反対陣営である民主党が自民党以上に幅広い層から反発を受けたからだとみられている。安倍氏が次の国政選挙である参院選までに有権者の支持を取り戻せる時間は半年しかない。 日本経済は低迷しており、国内総生産(GDP)は現行の2012年第4四半期を含め、3四半期連続の減少となる公算が大きい。日本は過去15年間、何度もデフレに陥っており、かつて世界を席巻していた製造業は円高による打撃を受けている。安倍氏は、これら全ての問題を解決すると述べている。 また安倍氏は、沖縄の米軍基地をめぐる論争によって悪化した日米関係をより強固な基盤の上に戻すことを約束しており、来年1月にオバマ大統領と会見したい意向を示している。 ジャパン・ウォッチャーは、安倍氏が少なくとも一部の目標を達成できる可能性が高いとみている。まずは経済を成長軌道に乗せることだ。同氏は閣僚任命にあたり、重鎮政治家と親密な側近の両方を起用した。長年の盟友である麻生太郎元首相もその1人だ。麻生氏は大胆な景気刺激策の支持者だ。 安倍内閣で財務相を務める麻生氏は、08〜09年の金融危機期に首相を務めていた。麻生内閣は当時、財政規模にして14兆円の緊急経済支援策を打ち出したが、これは史上最大の規模だった。 三井住友フィナンシャルグループの調査部門、日本総合研究所の湯元健治副理事長は、財政規律を推進するポストであるはずの財務相に麻生氏を据えたことは、財務省官僚たちが何を主張しようとも、それが景気を抑制する恐れがある場合には、麻生氏が拒否権を発動することを意味するとみている。 麻生財務相は就任後初の記者会見で、円高に対する包括策を含めた一連の目標を掲げ、また民主党政権時代の44兆円の国債発行枠にはこだわらないと強調した。 |