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http://president.jp/articles/-/8143
大手スーパーが右に倣えと食料品や日用品の値下げに動くなど、個人消費をめぐる現場は値下げのオンパレードだ。12月16日の衆院選で大勝した自民党が「政権公約」に掲げたインフレターゲット(物価目標)を「実需が伴わない空論」(経済団体幹部)とあざ笑うように、小売り・外食各社は「価格破壊」を飛び越え、「価格崩壊」に一直線に突き進んでいる。
国内家具最大手のニトリは11月末、867品目の価格を10〜40%の幅で引き下げた。同社がこれだけ大がかりな値下げに踏み切るのは、2010年10月以来、ほぼ2年ぶりだ。「国民の役に立っていればデフレは悪くない」。似鳥昭雄社長は、所得環境悪化に歯止めがかからない現状で、一方的に物価上昇目標を掲げる政策を疑問視する。
小売業の値下げは、ニトリに限らない。鈍い個人消費を刺激しようと、イオン、ダイエー、西友などの大手スーパーは、すでに値下げ競争の真っ只中だ。秋以降、景気後退局面入りが濃厚になってきたことから、価格競争は一段と激化している。大手スーパーで“孤高”の値下げ慎重派・イトーヨーカ堂も売り上げ低迷で背に腹は代えられず、12月1日に食料品、日用品約1000品目の価格を10〜40%引き下げ、値下げ合戦に参戦した。
値下げ競争が沈静化していた牛丼チェーンも、吉野家ホールディングスが運営する「吉野家」が牛丼並盛りを業界最安値250円で提供する新業態を出店したのを受け、最大手「すき家」を展開するゼンショーホールディングスは、12年4月以来の値下げキャンペーンを12月初めに実施し、値下げ競争が再燃しかねない。ファストファッションも、ユニクロが看板商品の発熱保温肌着「ヒートテック」の価格を、昨シーズンから1〜3割引き下げるなど、小売り・外食の現場はデフレモードに染まったままだ。
売り上げ低迷の中での値下げ合戦は、お互いの体力を消耗させる。しかし、冬のボーナスは前年を割り込み、企業の大量人員削減計画が相次ぎ、来春闘で賃金改善要求を見送る労組も出るなど、悪化する一方の所得環境に、小売りの現場は低価格を訴えるよりない。実需につなげ、消費を上向かせる保証もない金融政策に頼ったインフレターゲットに、小売りの現場からは「脱デフレはほど遠い」「安倍晋三・自民党総裁の一人芝居」と冷ややかな声も漏れ聞こえてくる。
◆正月返上の中高年が激増・・2013年 サラリーマンという生き方が崩壊する
http://www.eagle-hit.com/
・正月返上の中高年が激増
「今までが良過ぎたのです。日本は。2005年時点での日本の雇用者比率は85%。その50年前の1955年は41%ですから、50年間で倍以上がサラリーマンになった。サラリーマンという身分が、収入的にも、ライフスタイル的にも、魅力的な面もあった。しかし今では・・・」
と、現状を悲観するのは、ボランティアでサラリーマンなどの労働相談に乗っ
ているベテラン相談員氏。
非正規労働や「なんちゃって正社員」、ブラック企業の激増もあり、日本のサラ
リーマンの年収は下落傾向にあり、2013年は「タワーマンション族の没落
〜自己破産元年の年になる」と予測する経済通の有識者は少なくない。
人材紹介を行っているコンサルタントのベテランは言う。
「もう年収400万円の案件なんてほとんどありません。働き盛り、子育て世代の30代、40代でも、年収300万円もらえれば幸運な時代。おそらく2013年は年収300万円求人の奪い合いが熾烈を極め、ハロワあたりでは年収200万〜250万円案件が幅を利かせるようになるのでは。一部のゲーム業界のエンジニアあたりは新卒で年収1500万円という人たちもいますが、大多数のサラリーマンは今のうちから年収250万円以下の生活設計を考えておいたほうがいいでしょう」
実はこのコンサルタント氏自身、先日、会社から100万円以上の年収ダウン
を告げられ、住宅ローンが払えない状況に追い込まれている。今のところは外
回りを理由に早くに仕事を切り上げ、コンビニと居酒屋の深夜バイトで月5万
円の副収入を得て、住宅ローンの支払いに回しているが・・・。
「会社の業績が悪く、最近では歩合比率を高めるとの圧力も加わった。まだローンは10年ほど残っている。転職活動もしているが、バイトが忙しく、なかなか思うように時間も作れない。最近は体調も悪く、正直、このまま死ねたほうがどれだけ楽かとも思う・・・」
このコンサルタント氏は年末、友人、知人からの忘年会の誘いをすべて断った。
理由はほかでもない。
「最低でも2000円は飲み代がかかるでしょう。そんな金があれば、ローンの返済に回したい・・・。大晦日のバイトは自給が上がる。そして3000円の手当ても付く。今はそれが唯一の楽しみですよ」
紅白歌合戦どころではない。正月返上のアルバイトで新年を迎える中高年――
そんな人たちが日本で激増しているのである。(小出宏実)
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