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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MELW7G0YHQ0X01.html
12月7日(ブルームバーグ):ソブリン債危機に対する国家の脆弱(ぜいじゃく)性を左右する鍵は、誰が国債を保有しているかだ。
国際通貨基金(IMF)のエコノミストらが策定した新しい指数からこれが分かる。この指数は投資の逃げ足の速さ、つまり突然の資本流出に見舞われるリスクの高さを先進国間で比較した。
今月の研究報告書で発表されたこの指数は各国にゼロから100の点数を付ける。点数が高いほど、投資家による突然のボイコットに見舞われやすいことを意味する。自国の中央銀行が国債の100%を保有している国の点数はゼロ。政府と銀行を除いた海外投資家(保険会社やヘッジファンド)が100%を保有している国は100になる。
この指数は主要先進国24カ国を対象に2004−11年のソブリン債務42兆ドル(約3460兆円)相当の保有に基づいて算出した。
ギリシャの点数はまだ市場からの借り入れが可能だった09年10−12月(第4四半期)の時点で75。11年末時点の点数はスペインが39、イタリアは44だった。国債の大きな部分を自国銀行が保有しているため、比較的リスクが低いと報告書は分析した。
11年末の点数が25未満のオーストラリアと日本、スイス、米国は安全な資金調達源を持つ国と定義されている。ドイツは40だった。
なぜ一部の高債務国が市場からの圧力を免れるかという「なぞ」を、この指数が解明するとエコノミストらは指摘している。
例えば、日本の公的債務残高は国内総生産(GDP)の200%を超えているが国債の大半を国内勢が保有しているため資本逃避のリスクは低い。英国とドイツ、米国も同じような状況だという。
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