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http://biz-journal.jp/2012/11/post_1080.html
政治の世界は、一寸先は闇といわれるが、経済界は早くも安倍晋三・総理誕生に向けて走り出した。
「誰かの受け売り、もっと言うなら素人」(自民党のベテラン議員)。
安倍・自民党総裁は、経済問題について確たる主張を持っているわけではない。安倍政権が発足すれば経済は専門家に任せることになる。そこで経済ブレーンとなるのが「四季の会」の面々と親しいといわれている学者たちだ。
「四季の会」は葛西敬之・東海旅客鉄道(JR東海)会長が幹事役を務める財界人の集まり。前回、安倍氏が政権を投げ出した後も元首相を励まし続け、「再登板」を働きかけてきた。
葛西氏が東大法学部で机を並べ親友だった与謝野馨氏に「若手の有望株を呼んで勉強会をやろう」と持ちかけ、与謝野氏が当時、官房副長官だった安倍氏を引き合わせたのが始まり。2000年に「四季の会」は発足した。
葛西氏が集めた人物は、次代の経済界を担う社長候補たち。東京電力の勝俣恒久氏、新日本製鐵(現・新日鐵住金)の三村明夫氏、三菱重工業の社長に就いたばかりの西岡喬氏など、財界本流の人々だった。
前回の安倍政権時には、この四季の会のメンバーが重用された。
当時、安倍首相の強い意向が働き、NHKの経営委員長には富士フィルムホールディングスの古森重隆社長(当時、現会長)が選ばれた。古森氏も四季の会の主要メンバーだ。
古森経営委員長がNHKの会長に任命したアサヒビール(現・アサヒグループホールディングス)の福地茂雄・相談役も四季の会のメンバー。その後、福地会長の後任として11年1月にNHK会長に就いた松本正之氏は、JR東海の元副会長で葛西氏の部下。松本氏を推薦したのは前経営委員長の古森氏だったといわれている。
これらのNHKトップ人事は、四季の会メンバーによるたらい回しだ、と酷評された。
そのほか、取材する側のテレビの女性記者との“ピンクスキャンダル”で写真週刊誌を賑わした齋藤宏・元みずほコーポレート銀行頭取も「四季の会」のメンバーだ。
安倍応援団はほかにもいる。葛西氏などが発起人となっている別の集まりには、三菱東京UFJ銀行の畔柳信雄・相談役や三菱商事の小島順彦・会長、日立製作所の中西宏明・社長らが参加している。
安倍氏の経済人人脈と言えば、ウシオ電機の牛尾治朗会長がよく上げられる。牛尾氏の長女が安倍氏の兄嫁だ。先の首相の在任時に、閣僚人事について相談したという逸話が残っている。ただ、牛尾氏と葛西氏は水と油。牛尾氏は小泉政権下で経済財政諮問会議の民間議員として、規制緩和を推進した改革派、一方の葛西氏は新自由主義が大嫌いな保守本流なのだが……。
最後に学者の顔ぶれを紹介しておく。国家理念に関しては中西輝政・京都大学名誉教授が古くからのブレーンだ。
安倍・自民党総裁が突然、「日本銀行(白川方明総裁)による建設国債の引き受け」を主張したことで高橋洋一・嘉悦大学教授が経済政策のブレーンであることが分かった。元財務官僚(大蔵省OB)で、前回の安倍内閣で06年から2年間、内閣参事官を務めた。インフレターゲット論者の伊藤隆敏・東大公共政策大学院院長も安倍政権ができれば、有力なブレーンになるだろう。
PHP研究所から『安倍晋三対論集―日本を語る』が出版されている。カルロス・ゴーン(日産自動車社長)、葛西敬之、中西輝政、佐々淳行、宮内義彦(オリックス会長兼CEO)の各氏などと対談している。これも何かのヒントになるかもしれない。
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