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中国は世界市場に進出していくための新たな跳躍台を準備しており、石油価格の形成への影響力を増大させることをもくろんでいる。上海先物取引所に石油先物取引を導入する意向の発表に対して、ロシアの専門家らはそのようにコメントした。
中国はWTI(West Texas Intermidiate)やBrentといったブランドの石油取引と競争し、そのオルタナティブになりうるような、取引におけるアジア標準を創造しようと試みている。たとえば経験の浅さや流動性の不十分さによって、これまでの試みはすべて失敗している。しかし現在、これらの障害は克服されたと、極東研究所の専門家アレクサンドル・ラーリン氏は述べている。そして石油の世界市場における中国の重みは絶えず増し続けている。
―中国は世界中で、またあらゆる方面で、経済的な伸張を実現させている。たとえば様々な産地における石油の生産割当てを獲得しつつ、また石油パイプラインを敷設しつつ。中国が石油先物を始めるということは、すなわち、石油市場における自身の活動を活発化させていくということを意味する。それが金融的なものを含むより広い計画における拡大を狙ったものであるということはまったくあり得ることだ。中国にとっての石油の意味については語るまでもない。中国が価格への影響力を高めていこうとすることはまったく自然であり、法に則っている。将来われわれは、金融部門および世界経済における特定の部門でより大きな役割を占めようとする中国の目論見と衝突することになる。この目論見は実現される。中国には全ての素地が整っている。これがわれわれ皆が他人ごとではいられないことである。
先物市場における自国の石油取引に関して、中国は英国、米国に続く世界第3位を占めると見られる。ロシア科学アカデミーの世界経済国際関係研究所研究員アレクサンドル・サリツキイ氏は、こうした観測は大胆に過ぎると見なしている。中国が購入者として興味を抱かではいられないような価格にまで世界全体の価格を下げることが出来るということは、ありそうにない。
―中国は資源が今より安価になることを望んでいる。しかし石油は政治的な商品である。そのため、安定的に供給されることのほうが、低価格の実現よりも大事なのだ。中国はこのことをよく知っている。先物取引の開始により、市場および供給を安定させられるのなら、まさに中国にとっては願わしい事態であろう。中国は価格の変動と戦っていく能力があることは、2007年から2008年の経験によって証明された。この期間を、中国は乗り越えることが出来た。その際、いくばくかの利益を得ることさえ出来た。
上海先物取引所ではドルによる売買が行われる。しかし外国と地元プレイヤーの取引では人民元が用いられることが提案されている。ドルの領分を狭め、人民元のポジションを高めること、それが中国の新しいプロジェクトの重要テーマである、とアレクサンドル・サリツキイ氏は力説する。
―元の国際化というアイデアは中国が外国経済および金融市場の変革において何を行っていくかということに大きく依存している。第18回党大会の成果文書で、通貨単位の恒常的な交換について言及された。通貨単位の交換は、明らかに、国際決算における元の役割の増大の後から、またはそれと並んでやってくるだろう。金融先物取引を人民元で行うような機構を操業することは、やはり中国にとって魅力的なことなのである。
石油とともに中国はガラスの国際先物を行う準備がある。また銀の先物取引は今年5月に始まっており、専門家の意見では、現在のところ非常に成功している。先物商品の多角化は世界市場における価格形成に際しての中国の立場を高めている。しかしこのことが同時に、外国のトレーダーがより自由に国内市場に参入してくるための条件を提供してしまってもいる。需要の低下を背景に、消費者をめぐる地球規模の戦いが激化しているが、中国はこのことに用意が出来ているのだろうか。今は疑問が残る。
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