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中高年を襲う「新しい肩たたき」の手口が巧妙になっている・・「人垣と組織」の自己防衛線を構築せよ!
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/639.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 11 月 26 日 10:23:01: EVQc6rJP..8E.
 

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1211/26/news026.html

インドの五つ星ホテルの料理長をやっていたという触れ込みのシェフがいる店でカレーランチを食べつつ、編集長の吉岡綾乃さんと打ち合わせをしたときのことです。「ここのレストランのシェフは、シッカリとした肩書きがあるから、日本でも十分働いていける。でもフツーに働いていると、どこでも通用する肩書きってなかなかないですよね」という話になりました。“って、あなたはまあ、編集長という立派な肩書きを持っているでしょう”と思っていたら、「編集長なんてうちの会社だけでもゴロゴロいるし、私の代わりなんていくらでもいますからね」なんて言い出すので、思っていたことを見透かされたのかと、ちょっとギョッとしたのでした。「とはいえ、肩書きは大事ですよ……」とつぶやきながら私が思い出したのは、肩書きはあるのに肩たたきされている悲惨な中高年のことだったのです。

■肩たたきが乱暴になってきている
「肩たたき」とは退職勧奨のこと。要は「あなたはこの会社に必要のない人になってしまったので、辞めてください。仕事はもうありません」と、いろんなカタチで伝えることです。

経営不振や事業縮小など、使用者側の事情による人員削減のために解雇することを「整理解雇」と言います。日本で雇用の流動化が起きにくい原因の1つは、正規雇用した人を整理解雇するのが難しいためだと長い間言われてきました。「解雇四要件」で検索してみるといいでしょう。整理解雇の四要件と呼ばれるものが存在し(長くなるので説明は省きますが)事業が思わしくないというだけで整理解雇してはならないのです。長い間、そのルールが厳密に運用されてきたので、景気が悪い時に人を切って乗り切る、ということができなかった、とされてきました。しかし最近は、このルールがどうやら守られなくなりつつあるという話が、漏れ聞こえてきます。

ネット上でも「こういう仕打ちを受けて辞めるように追い込まれた」という悲惨な事例が紹介されていますが、あれにしても「整理解雇は難しいので、普通解雇として処理したい」という思惑があってのことです。以前は企業側にも、丁寧に時間をかけて、退職後のことを視野に入れて解雇するという余裕があったのですが、残念ながらそういう牧歌的な時代は過ぎてしまい、グレーゾーンギリギリの方法で解雇する、というケースが最近は増えています。従業員は細かい知識も本来守られるべきルールも知らないし、増してや実際にそういう目に会った時には、どこに相談して良いのかも分からない状態なので、言われるままに追いつめられ、結果、職を失うということになるのです。

■就業規則、ちゃんと読んだことありますか
そこで質問です。現在、手元に「就業規則を持っています」という人はどのくらいいるでしょうか? 会社と従業員との間では、働くことに関してさまざまなルールが書面化され、それに則ってすべての人は勤務している……はずなのですが、現実的には「そんなものは見たことがない」「持っていないし、渡されてもいない」という人が少なくないでしょう。

でも、いざという時に「そんなはずはなかった」とか「それは知らなかった」では済みません。約束事は書面で交わされていて、それに沿って何事も行われていると言われれば、それであなたの負けなのです(もちろん、実際にはそれほど単純でないことは承知しています)。

ネットスラングで「情弱」という言葉があります。詐欺事件などがあった際に、しばしばネット上では「情弱だから騙されるのさ、馬鹿なほうが悪い」というコメントを見かけることがあります。そう、働くことに関しても、情弱になってしまわないように、皆さん自身が注意を払う必要があるのです。

■巧妙な肩たたきもある、その例を少しだけ
狭い部屋、白い壁に向かって何もさせないでジッと座らせておくという拷問のような肩たたきもあれば、もっと巧妙な肩たたきもあります。その一例をご紹介しましょう。

それは研修のスタイルを取られて行われます。2日間のケースが多いようです。1日目はファイナンシャルプランナーなど、お金の専門家がやってきて「これから生活していく上で必要な資金について」一緒に考えましょう、というワークショップのような講座が行われます。対象者は、30歳代後半から40歳代中盤くらいの人が多いでしょうか。育ち盛りの子どもがいる、さらに住宅ローンもキツイ時期という人も多いので、とてもためになる話が多い。これからの人生、お金がどの程度必要なのか自覚させられて、一日目は終了します。

2日目は、キャリアコンサルタントのような、キャリアの専門家が登場します。今までの自分の仕事の棚卸しをして(参照記事)、強みや弱みを整理し、セールスポイントなども書いたりする。場合によっては職務経歴書の書き方もレクチャーされ、実際に書いてみることもあるようです。これもワークショップスタイルで行われることが多く、和気あいあいと作業が進められます。ただ本来、このたぐいのワークには「未来予想図」を描かせるパートが付きものです。この会社で今後どのように働いていくのか、キャリアプランを整理させて「さあ、それに向かって頑張りましょう」となるはずなのですが、それがない。……察しの良い方はもうお分かりですね。これも一つの肩たたきの手法なのです。

やり方が乱暴なケースだと、最後の締めくくりに「あなたたちにはもう、してもらう仕事がない。なので、今後は自分で仕事を探してもらうことになる。今退職するなら有利な条件になる。そして、皆さんにはこんなにたくさんの能力があるじゃないですか。大丈夫です、転職できますよ、今なら」という話が会社からされたりします。1日目にはお金がいくらかかるか、現実を把握した。さらに2日目は「自分のセールスポイント」まで自分の手で楽しく整理した。けれどもその2日間は、自分の退職への道を自分で整備していた、という残酷なものになるのです。突然、ハシゴを外されたことに気がついた人たちは愕然とするそうです。が、企業にしてみれば「退職後の道筋を提示している」と、ある意味でいいことをしているつもりなのかもしれません。実際、そううそぶく人事担当者も少なくありません。

■肩たたきにあわない方法はない
こういう巧妙な肩たたきは、多くの場合「その手法を考えだした人たち」が企業のしかるべき部署に売り込みにきます。「解雇方法 セミナー」と検索してみれば、一目瞭然です。ここでは書きませんが、本来なら労働者の味方になっても良い、あるプロ筋の人たちが、実は率先してそういうノウハウを「プロの手口」として売り込んでいる実態が分かります。専門家である彼らに、素人であるただの従業員は勝てるわけがありません。そう、狙われたら最後。なかなかそこからは逃れられないのです。

では「肩たたきにあわなければいいじゃないか」という人もいるかもしれません。会社にとって自分はなくてはならない人物、十分に価値もあるので、そういう目にはあわないよ、そう思っている人もいるでしょう。が、それは過信です。会社にとって、なくてはならない人材というのは、そう多くは存在しません。ごく一握りです。よく考えてみてください。あなたが病気になって会社を休んだとします。仕事は滞って、同僚や部下はみんな往生するでしょう。でも、その状態が長く続いたらどうでしょう? あなたの代わりを見つけて、業務が正常に行えるように、会社は調整するはずです。そう、自分の代わりなんていくらでもいる、と考えておいて間違いはない。どんな理由で肩を叩かれるかなんて、誰も分からないのです。

肩たたきにあわない方法がない、としたら、自分自身でできることは1つです。肩たたきにあったとしても困らないように備えておくことです。人脈を作っておいて、いざという時に「うちに来い」といってくれる味方を作っておくのも、一つの手でしょう。本業に取って代わっても遜色のない副業を始めておいて(ここで忘れずに、副業していいのかどうかを就業規則で確認です!)いつ辞めてもいい状態を作っておくのも良いでしょう。自分の市場価値を客観的にアセスメントしてもらって、常に高いうちに「自分を売る」のもアリです。自分のことは自分で守るしかない。そのためには「備えよ常に」なのです。
 

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コメント
 
01. 2012年11月26日 16:19:12 : eAXCieOoQM

  【就業規則】は一般に入社後に提示されるが、本当は面接より前に【労働条件】として提示されるべきではないのか? 

  


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