http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/588.html
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http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2012/1302.html
相変わらず、日本はドル円中心に外為の動きを見るので「安倍円安」と言われる。
しかし、今、世界の通貨市場内ではユーロの売りエネルギーが最も強く、その売りエネルギーを吸収する受け皿として通貨としてドルと円が選択されている。
米国大統領選挙の週には、その受け皿としてドルより円の選好度が相対的に高く、円が三極通貨の中で最強通貨になった。筆者流の外為不等式では円>ドル>ユーロでなった。「財政の崖」が不安視されるドルより、円のほうがマシという判断であった。
しかし、安倍発言で円の「通貨の堕落」が連想され、一挙にドル>ユーロ>円と円が1位から3位へ最弱通貨に転落した。特に安倍氏の国債買い取りについての「無制限」という単語が効いた。
バーナンキFRB議長は「米国経済持続的回復が確認されるまで無期限QE∞」。ドラギECB(欧州中央銀行)総裁は「南欧国債を無制限で買い取る用意あり」。
この最新のキーワードを使った安倍発言により市場のスイッチが入ってしまった。「円よ、おまえもか」という反応である。
しかし、今、主にシカゴ通貨先物市場で円売り攻勢をかけているファンドの動きには、未だ極めて流動的なシナリオを囃し「噂で売って、ニュースで買う」手口が透けて見る。「安倍円安」の継続期間は、せいぜい選挙前の噂の段階までであろう。
12月に入れば、いよいよ財政の崖も瀬戸際。ユーロ売りエネルギーを吸収する通貨もドルから再び円にシフトしそうだ。
安倍発言は、外為市場に、不確定要素に基づく円の異常な下げ、というmisprice(ミスプライス=市場の本流から乖離した値動き)現象を産んだ。こういうミスプライス現象はいずれ是正されると読み、先行して動くのがヘッジファンドの得意技だ。
仮に安倍連立政権になっても、「無制限国債買い取り」「マイナス金利」「日銀法改正」実現へのハードルは極めて高い。
短期的には、この降ってわいたような円安はせいぜい選挙前までと見る。長期的には、基礎的円高圧力も依然強く残る。但し、安倍発言が日本国債への不安感を刺激して、円長期金利上昇を招くようなシナリオには注意したい。
それから、安倍円安がもたらした株高は、市場がくれた冬季臨時ボーナス程度として、市場の気が変わらないうちに有難く頂くことにしよう。
なお、先週は唐突な円安で、久し振りに欧米外為市場で「東京」の存在感が強まった。筆者のところにも欧米の市場関係者から「どうなっているのだ?」いう問い合わせメールが連日飛び込んだ。皮肉にも、円の動きで世界は日本の解散総選挙を知ることになったのだ。
ロンドンの某トレーダーの一言がきつかった。「今の日本を見ていると、沈みゆくタイタニック号の中で、『船長の責任だ、船長を変えろ』と乗客が騒いでいるように見える。」(以下略/豊島逸夫)
◆「内向き志向」の日本の政治家が分からない円相場
http://ameblo.jp/eiichiro44/entry-11409383250.html
NYタイムでのドル円上昇(81円後半)は、当然ながら安倍氏の口先介入でも、自民の日銀政策関連の公約化でも、日銀・白川会見でも、NYエコノミッククラブでのバーナンキ発言(21日)でもない。
基調的なドル円トレンドを形成する、米マクロ指標の結果によってドル円は一層の上昇を見せた。今夜のドル円値動き(81円台後半)は、要人たちの軽率発言によるインパクトより、より重要な値動きを見せた。NYタイムでのドル円の値動きを、(日本の)要人発言に結びつける報道が深夜に確認されたが、「ゼンゼン違う」、という単純な話。
基本的に、実行されるかどうか分からない(日本の)要人発言によって円相場が動いた時には一過性(の値動き)、というオチが待っている。日本の為替介入も同じようなもので、「基調的(中期的)なトレンド」の中においては、(彼らの)口先介入などは単なる雑音みたいなもの。 円相場には一過性のインパクトしか与える事はできない。 ただ、そこに(たまたま)米マクロの好結果が重なれば、ドル高(円安)のトレンドが発生する事もある。深夜に81円台後半にライドしたが、それは「安倍さんや自民党の公約が素晴らしいから」、というわけでは決してないという話。
ちなみにバーナンキのNYエコノミッククラブでの講演で、彼は準備預金金利の重要性について述べ、「引き下げ効果は極めて小さい」と言及している。その一方で、「ゼロに引き下げる事も除外しない」とも言及しているが、これは1つの選択の可能性の話であって、何年も前から言っている「お約束」といったところになる。
安倍総裁が「誤認」している「マイナス金利」がFRBで実現される事はあり得ない。
このような、安倍・自民の「思いつき公約」に今後も批判が集まりそうな事を考えれば、彼らの口先介入「のみ」によってドル円がこのまま長期トレンドを築くとは考えられない。 「内向き思考」である日本の政治家には、分からない現実かも知れないが。
(脇田栄一)
◆[人力でGO]
クリアルな動きが大事なのさ・・・相場という名のフィッシング
http://green.ap.teacup.com/pekepon/959.html
「ベン、だいぶ獲物が集まってきたね」
「そうだとも、ティム。さっき俺がコマセをヘリコプターから撒いたからな。」
「ベン、ルアーはどれを選らべばいいかな?」
「ダウがいいぞ。操作が簡単だ。」
「ベン、こんな動かし方でいいのかな?」
「ティム、だいぶ上達したじゃないか?」
「小刻みに上下させながら、時々大きなアクションを加えるのがテクニックさ!」
「じゃあ、ちょっと沈めてから、上昇させてみるよ」
「オ!!、イイね。ザコが集まって来たぞ」
「ベン、もう少し上を狙ってみたいんだけど」
「そいつぁーダメだ。あまり上だと獲物が警戒しちまう。見える魚は釣れないって言うだろう。」
「そうか、じゃあ、もっと深い所を狙ってみるよ」
「そいつは、最後にしておけ。」
「確かに大物は深い所に居るが、釣れた魚までガブリと一呑みにされちまう・・・」
*(付録のアニメ画像を見て思わず爆笑喝采でした!=投稿者)
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