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渡邉:親が裕福であれば、家の心配はいらない。
藤原:そう。よく社会保障の議論で、昔は「胴上げ型(一人の高齢者を多くの現役世代で支える)」だったのが、今は「肩車型(一人の高齢者を一人の現役世代で支える)」になってしまっているという話があるけれど、あれはウソ。むしろ逆に、おじいちゃんとおばあちゃんが、2〜3人の若者を養う社会になろうとしているんですよ。
(中略)
藤原:住居費がタダなら、おカネはそんなにかからない。だから若い人たちは非常に合理的な選択をしている。私は、実家に寄生する、パラサイトすることは悪いと思わないの。むしろ当然だと思うんですよ。だって実家から外に出ただけで、6万円だ、8万円だ、と家賃がかかるのは日本ぐらいですから。
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「若い人たち」の一部である僕から見ても、これはかなり納得感がある話。僕のような「親が持ち家」の人間は、「本当に困ったら実家に頼る」という選択を常に持ちえます。
新作「年収150万円で僕らは自由に生きていく」でも言及していますが、「頼れる実家」は僕ら世代にとって重要なセーフティネットになるでしょう。記事にもありますが、家賃負担がなければ「バイトで月13万円ぐらい稼げば、普通にそこそこ暮らしていける」というのは事実だと思います(奇しくも月13万円だと、ちょうど年収150万円ぐらいですね)。
ゆえに、これから経済状況が厳しくなっていけば、「実家を頼る」という選択肢を取る若年層は増えていき、「サザエさん」のような「多世代でひとつの家に住む家族」が増加していくと考えられます。実際その機運は僕の周囲でも観察できています。
ねじれたいい方ですが、これは「シェアハウスの家族版」といえるでしょう。友だちと家をシェアする人が現れたように、家族と(もう一度)家をシェアする人も現れていくというわけです。
**** 貧困の再生産の懸念
少し考えれば分かりますが、これはいわゆる「貧困の再生産」にダイレクトにつながる話です。「頼れる実家」がない人は、それがある人に比べて、何かあった際に格段に不利な状況に陥りやすいということです。
今後の社会を考えると、生活保護のようなフロー型の支援だけでなく、公的住宅の充実のような「ストック型」の社会保障も重要視していく必要が出てくると思います。ベーシックインカムならぬ、ベーシック不動産、的な。家入さんの「リバ邸」は近いかもしれません。
日本は人口減少で土地は余っていくはずですし、何かうまい再分配の仕組みを考え、実現したいですね(このストックの再分配の仕組みは国に限らず、例えばNPOなど、民間発でもできると思います)=抜粋
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