http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/468.html
Tweet |
(回答先: 金が強気な背景・・ソロスが買った??? 投稿者 墨染 日時 2012 年 11 月 10 日 07:29:51)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/946.html
/オバマ再選で下落したNY株式市場
/「財政の崖」を乗り越えられるか
/共和党の仕掛けるチキンレース
■ きっと崖は小さな段差になるのだろう
共和党も米国経済の現状を理解しているので、きっと、直前になって妥協するはずです。
現状、「崖」と呼ばれているものは、実際には「段差」程度のものになるでしょう。
■ 小さな危機を繰り返して、大きな危機を隠す詐欺
私は「上限問題」も「財政の崖」問題も、
共和党と民主党のパフォーマンスだと思っています。
★世界経済の根本的問題は、世界はおよそ返済不能な額の負債を積み上げており、
その多くを、民間から政府に付け替えているという点にあります。
最早、政府や中央銀行が、民間のリスクを肩代わりしている状態です。
しかし、これらの問題の本質は、「ユーロ危機」の茶番劇や、「財政の崖」という茶番劇に隠されて、人々の目から遠ざけられています。
市場は、「ユーロ危機」のイベントや、米国財政危機のイベントをクリアする度に、危機に慣れさせられてゆきます。
「危機だ危機だと言うけれど、大した事無いじゃないか」と考える様になっているのです。
■リスクは増大している
リーマンショックで露呈した世界の負債は経ていません。
むしろ、デリバティブ残高は増えています。
もう一度、リーマンショック級の危機が発生すれば、世界経済は確実に破綻します。
既に、リスクを腹いっぱい詰め込んでしまった政府や中央銀行は、次なる危機で、民間から不良債権を買い上げれば、政府や中央銀行自信が、債務超過の状態に陥ります(既に陥っている?)
今度危機が発生するならば、その危機はソブリン危機(国債危機)に発展するはずです。
■ 有事のドル買い、米国債買い、円買い、日本国債買い
世間では、もし金融危機が再び発生したら、資金はドルや円に集中すると主張する方も多い事も事実です。
民間の株や債券が暴落し、コモディティー市場も暴落して、行き場を失った資金は、信用力の最も高い米国債に集まって来るはずと主張します。
確かにリーマンショック時にはドルと円が買われました。
■ 円高で儲ける人達
リーマンショック後、日本の株式相場は暴落しました。
売り抜けたのは、外国人投資家と言われる人達です。
買い支えたのは、年金資金やゆう貯資金や、個人の投資家の資金です。
この時円高が進行すれば、売り抜けた外国人投資家建ちは、為替差益で利益を拡大する事が出来ます。
■ ドルをファイナンスさせる為の円高
リーマンショック後に、円が対ドルで急上昇した為に、日本政府は為替介入を繰り返しました。
結果的には、相場はすぐに円高に戻ってしまうので、日本政府の手元に米国債が積みあがるだけの結果となりました。
日銀は、介入で放出した円を不胎化で回収してしまうので、円高から抜けられない事は当たり前の事です。
結局、円高によって米国債をより大量に購入できる為、日本は米国のATMの様な状態で、アメリカをファイナンスし続けています。
■ 既に世界経済はオワコン
結局世界経済の行く末は、米国債が消化し続けられるかに掛かっています。
しかし、中国は米国債保有を減らしてきており、その分を日本が買い支えています。
日本国債の消化が危ぶまれる中で、いつまで日本が米国債を買い支えられるのか?
多分、FRBはQE2同様に、米国債の購入をせざるを得ないでしょう。
ところが、今度は再び、「上限問題」がクローズアップされます。
米国債の大量発行は、国際発行上限への到達時間を早めます。
こんな事を繰り返していれば、いくら楽観的な金融界と言えども、米国債危機を意識せざるを得ません。米国債にもしもの事があれば・・・・・そう、世界経済は破綻します。
■ ★日本政府の資産は米国債に偏重している
米国債購入は外為特別会計で行われる為、非常に不透明ですが、ところで、日本政府はいざという時に米国債を売却できるのでしょうか?
近年の米国債は「帳簿記載方式」で発行され、「米国債」という券面を政府が保有している訳ではありません。多分、アメリカが管理する電子的な帳簿の上で、所有者が変わる事で売買が成立するのでしょう。
もし、日本の財政がひっ迫して米国債を売ろうとしたとします。
アメリカがダメ出ししたら、日本政府は米国債を売却出来ないのでは無いでしょうか?
それなら、券面が発行されていた古い時代の米国債を売れば良いという人もいるでしょう。
ところが、ネットの噂では、日本政府保有の米国債の券面は、連銀の地下倉庫に保管されていて、日本政府の手元には無いそうです。(ウワサですが)
もし、このウワサが本当であるならば、日本政府は、アメリカの許可なくして米国債を売却出来ない事になります。
ドルに次ぐ信用と流動性を持つ米国債ですが、日本政府保有分に関しては、流動性はゼロに等しいのかも知れません。
■ ★米連銀は日本やドイツの金を保管している
日本や中国は外貨準備の多くを米国債で保有しています。
この2国だけで、米国債保有額が突出しています。
韓国は、さらに怪しい債権で、外貨準備を運用しています。
ところが、欧米諸国の政府資産の7割近くは、金で保有されています。
しかし、その金の多くがアメリカの連銀の倉庫に保管されているのです。
NY連銀地下倉庫と、フォートノックスの倉庫にあると言われています。
ドイツは1536トンの金を米連銀に預けています。(強制的に預かられているのでしょう)
ドイツ国民はかねてより、この金をドイツ国内に取り戻そうと政府に働きかけています。
さらには、連銀が保有する金が本物かどうか、確認させろと主張しています。
この要求は、連銀に拒否され続けて来ましたが、とうとう連銀は50トンの金をドイツに3年掛けて返却します。
http://mainichi.jp/opinion/news/20121107ddm003070070000c.html
(毎日新聞)
しかし、1536トンの内の50トンを3年掛けて返却というのは、一気に返却出来ない訳があるのではと疑わざるを得ません。
★同様に日本政府の金(世界5位の量)も、連銀の倉庫の中です。
★日本国債の券面が連銀の倉庫に保管されていても、何ら不思議はありません。
■ ★クローズアップされる金
ニクソンショックでドルの金兌換が停止されてから、金に通貨的な価値はありません。
金の価格は、あくまでも需給バランスで決まります。
一方、金兌換停止後の通貨は、物理的制約を受けずに発行出来ます。
ニクソンショック以降、アメリカはドルを大量に発行し、経済を拡大します。
現在の通貨は、「信用通貨」です。
国家が通貨の信用を保証しています。
国家が消滅したりすれば、通貨の信用も消失します。
ソ連の崩壊で、ルーブルは紙くず同然に暴落しました。
又、通貨を大量に発行し過ぎても、通貨は信用を失います。
単純に、通貨を二倍発行すれば、通貨の価値は1/2になります。(経済成長が無い場合)
実際にドルの価値は、ニクソンショック後から、円に対して1/4に減価しています。
リーマンショック後、FRBもECBも大量に通貨を増刷しています。
当然、通貨の価値は下落するはずですが、為替レートは相対的な価値(量)で決まりますから、ドルとユーロが同じ比率で増えるならば、為替相場は変動しません。
実際にはドルの供給量が上回っていますが、ユーロ危機がクローズアップされる事で、ドルの価値が優位に保たれています。一方、日銀は量的緩和に消極的なので、円高の傾向が続いています。
しかし、世界の人々は増え続ける通貨に恐怖を感じています。
物の量が一定で、通貨だけが増え続ければ、物価が上昇するはずです。
ところが、世界はデフレで物価は下落傾向です。
では、大量に供給された通貨は何処へ行ってしまったのでしょう?
これらの通貨は、過剰流動性として、金融市場や商品市場を徘徊しています。
米経済は決して回復していませんが、ダウ平均はリーマンショック前の高値を更新しています。
これは、金融市場のインフレに他なりません。
もし、金融市場に危機が訪れた場合、金融機関は決済の為にドルを手元にため込みます。
ドルの流動性が一気に失われるのです。
当然FRBは大量のドルを供給し、金融機関は先を争うようにドルを求めます。
ここまでの筋書きは、リーマンショックの時と同じです。
リーマンショックの時は、この後にドルの暴落が心配されました。
大量に供給されたドルによって、ドルの希釈化が生じ、ドルが暴落するのではないかと思われたのです。サルコジ大統領や中国はIMFのSDRを基軸通貨にする動きを見せました。
ところが、先述した様に、あらゆる通貨が増えたので、結局ドルの暴落は防がれました。
★さて、世界はもう一度同じチャレンジを繰り返そうとしています。
今回も前回同様の結果となるならば、通貨の信用とは、意外にも強固なものなかも知れません。
しかし、リーマンショック時よりも危機は深化しています。
はたして、今回は大丈夫なのか、誰もが不安を抱えています。
そこで、不安を払しょくする為に、とりあえず金を手元に置いておきたい。
アメリカ共和党も、金兌換制度の検討会を設置しました。
世界は金を無視できない状況に置かれており、それは裏を返せば、通貨やドルの信用が、失われつつあり事を意味します。
さて、ドルの信用が失われ、米国債が暴落した時、日本の資産のどれだけが失われるでしょうか?
ドルは暴落すると言われて続けて暴落していません。
(ゆるやかに暴落続けていますが・・・)
これは、ドルに代わる基軸通貨が存在しない為、ドルを攻撃すれば、金融や貿易な成り立たない為にドルがも守られている状態です。
★皆なが持っているから大丈夫。他の通貨よりは、安全だ。ドルが無い世界は成り立たないから無くなる訳が無い。
だから、ドルは暴落しないと誰もが自己暗示を掛けているのが現在の世界の姿です。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。