http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/400.html
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http://japanese.ruvr.ru/2012_11_05/beikoku-keizai/
大型ハリケーン「サンディ」は、米国経済から何と200億ドル以上のお金を文字通り「吹き飛ばして」しまった。ニューヨークでは随所で電気の供給がストップし、あらゆる重要なビジネス活動や取引所の作業が数日間マヒしてしまった上に、大統領選挙もほとんど直撃した。世界中では、「サンディ」の影響が引き金となってグローバルな経済危機が深まるのではないかとの危惧が生じたが、これは全く根拠のある事だ。
米国経済の不具合の結果生じたものとして、まず挙げるべきは、ユーロ圏の危機だろう。そうした危機の原因をさかのぼって考えると、それは30年から40年前の米国指導部の決定に行き着く。すでにレーガン大統領時代、米国の連邦準備システムは、商品市場での価格安定化のため、経済に資金をつぎ込み始めた。当局は、最終需要に刺激を与えたが、マネーサプライと国家債務は、急激なテンポで増加した。ドルの蓄積は、飽食の平安をむさぼる20年を可能にしたが、借金を際限なくすることはできない。 それゆえ、国家でも又一家の主人のもとでも債務増加問題が溜まりにたまった時、世界全体は経済的な非常事態を迎え、米国の不動産危機は、欧州の債務問題に流れるように波及した。
それにもかかわらず、米国政府は、世界銀行とIMFの支援のもと、現在に至るまで、世界中に米ドルで支払いをさせる事に成功している。そして、どうにも止まらない米国の国家債務の増大は、他の国々の通貨準備高の価値を下げている。
*** VOR記者は、ロシアの経済学者セルゲイ・ヘスタノフ氏にマイクを向け、意見を聞いた―
「米国の経済的基盤が、かなり脆弱な借金体質である事、少なくとも1970年代の問題が繰り返される恐れがある事を、皆理解しています。
★ 残念ながら、米国経済にも又世界経済にも蓄積されてしまった矛盾をどう解決するか、現在、いかなる建設的で現実的な考えもないのが実状です。
それゆえ、ここ数年は、米国の金融当局が行っているような経済方針を続ける事になるでしょう。つまり、ここ2-3年、米国経済も世界経済も、その発展傾向は惰性で流れ、落ち込みが続くという事です。
この問題は、政治のサイクルが経済サイクルよりもはるかに短い事と関係しています。政治家達の大部分は、自分達の決定が結果をもたらす頃まで、自分達は権力の座にはいないだろうという事を非常によく理解しています。」
多くの分析専門家らは、米国による一極支配の時代が終わりに近づいていると考えている。もはや市場の拡大は不可能だ。現在の危機は、資本主義そのものの危機であり、資本主義には、もう発展の余力はないのだ。 ニキータ・ソローキン
◆経済成長が終わる日
http://ameblo.jp/englandyy/entry-11353159917.html
経済成長をするのは当たり前だ。だから、今の日本の状態はおかしい。本当はもっと日本経済は実力があるのに・・・。という主張は多い。経済成長することは本当に当たり前なのだろうか?
VOXから引用したい。
Is US economic growth over? Faltering innovation confronts the six より引用したい。
青の部分がイギリス。赤の部分がアメリカなのだが一人当たりのGDPの成長率である。経済が成長し始めるのはようやく1700年になってから。産業革命が始まって以降である。その後、経済はドンドン成長を遂げるが、グラフを見ればわかるように1960年以降は徐々に成長が落ち込んでいる。
タイラーコーエンはその著書大停滞 の中でその理由を多く述べているが、そのひとつにイノヴェーションの多くが新しい知識ではなく既存の知識の使いまわしになってきていることを大きな原因のひとつにあげている。
それ以上に重要なのは1700年以前は経済はほとんど成長しなかったと言う事実である。経済が成長するのは実は普通のことではないのかもしれない。むしろここ200年、300年の特殊な出来事であった可能性があるということだ。実際、我々の身の回りでさらにほしいものというのは意外と少ないのではないだろうか?もちろん、人間の欲には限りはないとは言え、実際には何かを犠牲にしてまで手に入れたいと思うものが減ってきていることも需要の減退。そして、それ以上に新しいイノベーションが生まれにくい原因かもしれない。
経済成長が当たり前という時代は終わるのかもしれないということを我々はもっと深く心に刻むべきだと僕は思っている。
(参考記事)
中間搾取の悪役? 「商人」は今の時代も必要か
http://president.jp/articles/-/7751
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