http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/399.html
Tweet |
(回答先: 日経平均 忍者の里 11・5気になったニュース /NYダウ4.8%・・NYはNDXに追随して更に下げを大きくする 投稿者 墨染 日時 2012 年 11 月 06 日 07:32:53)
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/3e6e42e5e9566594a30ffd0d600bfe15
11月2日のNY市場の金価格は、株式を含め商品市況も全般に売られる中で大幅な下げとなった。NYコメックスの先物価格は前日比40.3ドル安の1675.2ドルで通常の取引を終了した。2日の金市場は、NY時間外となるアジアや欧州時間からやや売り優勢で米雇用統計の発表を前に様子見ながら今週波乱の可能性のあるギリシャ情勢などもありリスク回避傾向から売り優勢に推移していた。急落のきっかけは、午前の早い時間帯に発表された注目の米雇用統計だった。
10月の非農業部門の雇用数が予想の12万5000人を大きく上回る17万1000人の増加に。さらに8月は前月比14万2000人増から19万2000人増に、9月は11万4000人増から14万8000人増に、それぞれ改定されたこともあり市場ではドルが買われることに。このところ1700ドルを下値に推移していた金市場では、このドル高をきっかけに再びファンドの手仕舞い売りが活発化、一気に1700ドルを割れると、追随売りが誘発され下げの勢いが増すことになった。言うまでもなく、FRBの採る超緩和的政策が方向転換を迫られるのではとの憶測を呼ぶためだが、現実には当面は考えられないものの、ファンドはそうしたものとは無関係に目先の動き(モメンタム)につこうとする。
いずれにしても相場は、9月5日以来の1700ドル大台割れで8月30日以来の水準に落ち込むことになった。この時は翌31日にワイオミング州ジャクソンホールでの金融シンポジウムでバーナンキ議長が追加緩和実施に示唆的な講演を行い30ドル超上昇するという節目のタイミングでもあった。つまり、その後のFOMC(連邦公開市場委員会)でのQE3導入などからの上昇分を吐き出し、元の位置に戻って来たことになる。
元より1700ドルを明確に割れるとファンドのプログラムによる売り指令が発動し、下げに勢いがつくと(モメンタム相場)見られていたが、それが現実のものになった。オバマ、ロムニー両候補の支持率が拮抗し不透明感が増した米大統領選挙の結果によっては、リスク・オフ(リスク資産回避)の売りが予想されていたが、そうした動きが前倒しに発生したとの捉え方もできよう。一方で、雇用統計の結果が良かったにも関わらず株式市場まで広く売られ下げたのが印象的だった。11月はヘッジファンドの多くが決算を迎えていると見られるが、株などは金市場とは異なり当初プラスで反応したことを見ると、やはりファンドは総花的に手仕舞い売りすなわち資金回収に転じたものと見られる。
ドル建て金価格は、ちょうど当面の下げの下値と見られる200日移動平均線(1666ドル前後)の手前まで来たが、この水準は他のテクニカル分析などでも下値支持線と目されている水準といえる。したがって6日に選挙を控えていることから、結果によっては、この水準を試す可能性はある。まずはこのラインを維持できるか否かが注目される。内部要因からは、当面は1700ドル割れでアジアを中心とした実需の動向が注目される。前年比で減っているとはいえインドは最需要期に入っており、中国も春節需要の手当のタイミングでもある。
大統領選と議会選の結果が注目される。ロムニー支持率上昇で、様子見に回り手仕舞い売りの広がりは市場横断的に見られている現象。(亀井幸一郎)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。