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住友化学の決算が発表されましたが、不思議な内容になっています。
平成24年4月1日から9月30日
売上 961,383(百万円) −3.7%
営業利益 24,481(百万円) −54.7%
経常利益 18,948(百万円) −61.3%
純益 −13,114(百万円) 赤字
まさにガタガタになっている決算と言え、最終では赤字になっていますが、では通期はどうでしょうか?
売上 2,020,000(百万円) +3.7%
営業利益 65,000(百万円) +7.1% (会社四季報:80,000)
経常利益 62,000(百万円) +22.3% (会社四季報:75,000)
純益 10,000(百万円) +79.0% (会社四季報:30,000)
恐ろしいまでもの「強気」決算となっていますが、会社四季報予想からは大幅に減額しています。
住友化学は、前期半年は景気は悪かったものの、後期の世界経済はバラ色になり、上記の通りの数字に
なるとしているのです。
ところが、配当は未定としており、数字だけ強気を打ち出している姿があります。
いまどき、このようなバラ色決算を打ち出す会社は世界でもそうあるものではなく、今回あえて指摘させて
頂きましたが、この住友化学の会長は経団連の米倉氏であり、先日、中国との領土問題で物議をかもした人物です。
有利子負債が1兆円を越えており、剰余金は4,800億円しかなく、絶対に赤字には出来ないという事なのかも知れませんが、投資家からすれば、とても危なくて近寄れない会社となります。
また、前期は一株利益3.4円で9円配当をして、「たこ足配当」を行っていましたが、今期も今のところ、一株利益は6.12円ですから同じ9円配当を行えば、「たこ足配当」となり、更に資金の社外流出を招きます。
住友化学は決算を終えれば、半期の131億円の赤字の何倍、何十倍もの赤字に転落し、剰余金を食いつぶす事態になるかも知れません。
今から危機的な予想を立てて対処するようであれば、赤字もそれほど拡大することはないでしょうが、今の世界経済を見て、バラ色の数字を出すようであれば、経済の認識が実態と違ったとして想像を絶する赤字になる可能性もあるのです。
どのような決算を出すか、またアナリストがどのような分析をするか、見ていきたいと思っております。
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