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中高年のリストラにうつ病が利用される!
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2012/10/24 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆「メタボ健診」に続き「メンタル健診」も義務化へ
チェック項目が「ひどく疲れた」「だるい」と曖昧
国が「メタボ健診」に続き、「メンタルヘルス健診」を義務付けようとしている。心の病を患う人の増加を食い止めるのが狙いだが、知らずにうつ病にさせられ、リストラの口実にされる可能性がある。
この狙いは、チェックされる側の労働者からもおおむね評判がいい。アイシェア調査(10年)によると、メンタルヘルス健診が企業の健康診断で行われることについて、全体の31%が「とても賛成」と回答。45%は「どちらかというと賛成」と答え、計76%の人がこの取り組みを評価している。
賛成の理由は、「自発的に病院に行きにくいから」「本人が自覚していないことが多いため」「周囲に兆候のある人が増えている」などだ。
しかし、精神科医の西村鋭介氏は、「メンタルヘルス健診は中年サラリーマンにとって、何ひとついいことはない」と異論を唱える。
「厚労省が標準例として示したメンタルヘルスチェックの項目が、実にユルい。真に受けて正直に答えたら、ほとんどの中高年が『うつ病予備軍』にされてしまいます」
確かに、そのチェック項目を見ると……。
[1]ひどく疲れた
[2]へとへとだ
[3]だるい
[4]気がはりつめている
[5]不安だ
[6]落ち着かない
[7]ゆううつだ
[8]何をするのも面倒だ
[9]気分が晴れない
普通に疲れた中高年なら全項目、最高得点の「ほとんどいつもあった」にマルをしてしまいかねないものばかり。
「これでは、本当は問題がないのに、うつ病扱いされてしまう〈偽陽性者〉が大量に発生しそうです」
偽陽性者が大量に出てしまえば、精神科、心療内科の現場は混乱を極め、本当に治療が必要な人へのケアがおざなりになるリスクも考えられる。
西村氏はそれ以上にこの健診が「労働者をリストラする揺さぶり材料に使われやしないか」と懸念している。
「これまでもキャリアカウンセラーが『うつの疑いあり』と判断した人が、産業医や精神科に回されて正式にうつ病と診断され、閑職に追いやられたケースが多々ありました。健診にひっかかった人たちを丸ごと“リストラ部屋”に異動させる悪質な会社が出てこないとも限りません」
メンタルヘルス健診の法律が施行されてしまったら……。
西村氏は「断固、嘘を書いたほうがいい」と言う。
「まだ会社に残りたい気があるなら、本当はクタクタに疲れていても、毎日不安でも、『ほとんどない』にチェックすること。それが、自分の身を守る唯一の方法です」
専門家が言うだけに説得力がある。すでに大企業の中には独自に健診を実施しているところもあるが、正直者はバカを見るのだ。
メンタルヘルス健診の実施で喜ぶのは、製薬会社くらいだ。
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