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世の中、一寸先は闇ダワ。
ちょっと前までは日本を背負って立つ優良企業と言われたシャープですら、たいへんなことになってしまっている昨今、就活中の学生は、一体、何を基準に一生勤め続ける事の出来る、安心できる企業を選べばいいんですかね?
今日はこの問題について考えてみます。
世の中には、一世を風靡する、チャラチャラした会社は沢山あります。でも今伸びている会社、人気の高い会社が40年先もちゃんと生き残っているかと言えば、それはわからないと思うのです。
テクノロジーに関係するビジネスは、常にイノベーションの脅威に晒されるので、サバイバルするのは大変です。ハッキリ言って、読めない。
ファッションや流行に左右されるビジネスも消費者からチヤホヤされている間は良いですけど、それまで「Cool」だったものが「ダサくなる」のはあっと言う間なので、これも40年間勤め上げるには不安を残します。
そんなわけで、ながーく勤め上げようと思えば、ディフェンシブ(防御的)な業種を中心に就職先を選ばざるを得なくなります。
どんなビジネスがディフェンシブかと言えば、景気の良し悪しに左右されず、晴れの日も、雨の日も、安定的に需要があるような商品やサービスということになります。
具体的には食品、それも可処分所得の変動に左右されない、安上がりの食品などが良いでしょう。なお、穀物や水産業のように豊作・不作、大漁による価格暴落などの市況に左右されるビジネスは、いけません。
歯磨き粉のように、毎日使うものもディフェンシブなビジネスの例です。病気になったら、景気に関係なくお薬を飲まないといけないので、薬品などもディフェンシブなビジネスだと言われています。但し、その場合でも医療保険制度が変更されたりするリスクがあるので、なるべく地味な商品を扱っている企業が良いでしょう。
さて、どんなにディフェンシブな業種を選んでも、就職する企業の財務内容が不健全で、すぐ倒産しそうなら、一生勤め上げることはできません。
最も重要な尺度は潤沢なキャッシュフローを、安定的に生んでいる企業ということでしょう。
次に無借金か、限りなく無借金に近い企業を選ぶことが重要です。
高水準の設備投資を継続する必要が無いビジネスであることも重要です。
資本政策がブレない、もっと言えば新株の発行などのビジネスが殆ど無く、証券会社にとってウマ味の無い会社が理想です。
僕のマル秘スクリーニングに引っかかった企業のイメージで言えば……
4536参天製薬(株)
2540養命酒製造(株)
4523エーザイ(株)
2813和弘食品(株)
・・・てな感じ。
なお今日書いてきた話は、「いつまでも、ずっと、そこに居てくれるだろうと思われる会社」という基準のみでの話。だから、実際に皆さんがこのような企業を目指すべきかどうかは、また別の話です。
僕……ですか?
僕の場合、仕事にしろ、女にしろ「ただれたカンケー」でないと萌えないビョーキに罹っているので、上記のような、石橋を叩いて渡るような会社は、萎える。
むしろ『ハリー・ポッター』シリーズを書いたJKローリングが言うように:
It is impossible to live without failing at something
unless you live so cautiously that you might as well not lived at all.
In which case, you failed by default.
若しあなたが人生で一回も失敗しなかったのなら、それは臆病者の、生きるに足らない人生を過ごしてしまった事を意味するわけですから、そんな人生は、それ自体、失敗だといえるでしょう。
・・・という価値観の方が共感しますね。
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