★阿修羅♪ > 経世済民78 > 118.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
IMFの姿勢の変化・・財政か!景気か!旧くて新しいお題目を唱え始めたクラッシュ前夜の危機感!
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/118.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 10 月 15 日 08:56:21: EVQc6rJP..8E.
 

http://blog.livedoor.jp/mkubo1/archives/51364983.html

日経新聞にも出ていましたが、IMFが財政健全化路線から成長に配慮した路線へと転換したようです。ようやくですよ…

つまり、財政再建ばかりにフォーカスしていたら、景気が悪くなっちゃったので、「こりゃまずい」とばかりに、「成長ありきの財政健全化」となったわけです。
財政健全化は重要ですが、景気が悪くなれば、思うように財政が再建しないどころか、さらに悪化しますからね。

米国には、「財政の崖」を回避するように要請していますね。
欧州には、銀行同盟の発足、財政統合などなど更なる取り組みの必要性を指摘しています。
★日本にも、さっさと赤字国債法案を成立させるように言い、日銀の金融緩和に期待感を示しています。加えて、消費増税法の成立を評価していますね。でも、これって、ちょっと、矛盾しているかもしれませんね。

IMFは、今までの反省から、財政より景気優先という政策転換をしているのに、日本には、財政重視を評価しているといっているのですね。

★もし、IMFが、「日本の消費増税法は財政再建にむけて重要なステップではあるが、景気に配慮した運営をすべきだ」くらい言えば、筋が通るような気がするのですが…
どんな力が働いたのか、あまりにも、明らか過ぎて…

まあ、ともかく、IMFが景気を優先させることは、好ましい変化だと思います。
しかし、このIMFの姿勢の変化は、欧州でのIMFの立場が微妙なものになるかもしれません。

なんと言っても、欧州は、厳格な財政を好むドイツがいます。
IMFは、ギリシャやスペインには、時間が必要だと言いましたからね。
時間の猶予を与えるということは、ドイツなどの負担増を意味しますから、ドイツなどは受け入れがいたいでしょう。

また、このブログでも「ギリシャのニュースフローはいろいろあって面白いです(10月12日)」にかいているのですが、IMFは、公的部門の債務減免についても、提案していますよね。
当然、ドイツなど反対ですし、ECBも反対です。

一方、ECBのアムンセン理事は、OMTの条件設定に、IMFが関与することが必要だと主張しています。
ノボトニーオーストリア中銀総裁も条件設定ECBは関わらず、IMFの専門性を活用すべきだと言っています。
これらには、IMFは、何の表明もしていません。

このように、欧州においては、すでに、トロイカ調査団として、EU、ECBとIMFでタッグを組んで蜜月関係にあるのですが、やや亀裂が入りだしているようにも見えますね(特に景気と財政の優先順位)。

欧州の場合、ギリシャに課した2020年の財政赤字120%は、はっきり言えば、誰がどう考えても、達成不可能なわけですよ。
IMFは、「無理なものは無理」と言っており、(ドイツなど)ユーロ側は「もっと努力しろ」と言っており、ここのギャップを埋めない限り、問題の解決にはならないのです。

★だから、ユーロは、財政再建を全員で延長して、景気配慮型にすべきなのですよね。
そのためにも、まずは、ドイツが、景気後退もしくは大幅な景気減速になることが手っ取り早いのかもしれませんね。


[抜粋記事]
◆「成長重視」へ明確に方向転換したIMFと、大スポンサーである「変われない国、日本」
http://opinion21c.blog49.fc2.com/

ラガルド専務理事が、IMFの方針を無視するかのような主張をするホスト国の総理に、政策に対する発言を避け、「ホスト役への謝意とIMFへの協力に感謝」という差しさわりのないものにとどめたのは、日本が今回もIMFに多額の出資をすることを表明したからである。

欧州債務危機を受けて、今回IMFは4,560億ドル(約35兆6000億円)の資金基盤強化を実施した。その中で日本は600億ドル(約4兆7000億円)の拠出に応じ、最大の拠出国となっている。

ラガルド専務理事が、国際通貨金融委員会(IMFC)終了後の記者会見で、日本で消費増税法が成立したことに関して「正しい道を歩んでいる」と評価する発言をしたのも、大スポンサーに配慮したもの。「緊縮財政」自体は「経済重視」により「間接的財政再建」に舵を切ったIMFとは意見は異なるが、「財政再建」という目的自体は「正しい」という大人の対応と言える。(近藤駿介)
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年10月15日 12:30:10 : 3rDCxYtPxg
>欧州は、厳格な財政を好むドイツがいます。IMFは、ギリシャやスペインには、時間が必要だと言いましたからね。時間の猶予を与えるということは、ドイツなどの負担増を意味しますから、ドイツなどは受け入れがいたいでしょう。

ドイツが好調なのは、国民の勤勉性とか高い技術力とか、東ドイツとの統合でEU他国との賃金差・・・などといろいろ言われますが、ユーロの導入で一番の恩恵を受けたのだと思うのです。

ドイツは日本と同様に、高品質の製品を世界に売る輸出大国ですが、EU内では無関税、ユーロ建で為替変動なし、ユーロ圏外の国にはドルに対してユーロ安ですから日本と反対の立場です。なにせ、マルク高の影響がなくなったようなものです。

この状況でドイツの財政が悪くなりようがないと思うのです。EUの他国を助けるのは当然だと思うのですが。日本も東南アジアがもう少し発展すれば、民主化された国どうしで統一通貨がつくれれば凄いのですが。


02. 2012年10月15日 16:11:59 : ChExuJ4qNs
BBCでIMFのリガルド、米国、ドイツ、インドの訳知り人の経済情勢討論会が行われたが、結論的には、現状認識はほぼ一致しているが、政策としては全く方向がこれらの人たちでさえ判らないというのであった。なるようにしかならないと言うことである。
IMFのリガルドの発言もラテン的であり、IMFの存在感を強めるともとれる発言であり、お金をもっと増刷しようというものであった。それが正しいとは誰も思っていないが、「仕方がない」から「限定すべし」、「絶対に駄目だ」迄、各国の意見はまちまちなのである。「退くも地獄、進むも地獄」なのである。みんな我慢の水準はどの辺なのか探しているのである。
 まともな人ほど酔いつぶれた人の面倒を見なければならなくなっているのと同じ状況である。酔っぱらいは正体不明なのにもう「一杯くれ」と騒いでおり仕方なくもう一杯ということになっている。連れて帰る家もなく、放っておく訳にも行かない、「面倒見るからしっかりしろ」というだけ、といった状況なのである。このままでは座がしらけるのでもう一杯みんなで乾杯をしようということらしい。

03. 2012年10月15日 19:03:00 : 7AwUxrq5oU
>>02
座布団3枚進呈

04. 2012年10月15日 19:18:34 : B6zVyjmuwU
財政危機とか結局ヤラセでしょ。

ヤラセ危機を煽ってたIMFが次の作戦に入ったのじゃろうて。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民78掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民78掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧