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国債のリスク資産化はいつ実施されるか
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/885.html
投稿者 taked4700 日時 2012 年 10 月 11 日 17:44:47: 9XFNe/BiX575U
 

国債のリスク資産化はいつ実施されるか。

 東京でIMF・世銀の年次総会が開かれている。この数年間話題に上っていないが、各国国債のリスク資産化が話題に上がらなければいけない。リスク資産化とは、BIS規制にある自己資本比率の計算の時、今までは国債の保有残高を安全資産として分類してきたのを、それぞれの国の財政状況に応じてリスク資産として評価することだ。特に、国際会計基準の時価評価導入とか、オペレーショナルリスク(業務執行リスク)の導入などは全て国債のリスク資産化を目指して準備されていたはずで、国債のリスク資産化はいつ実施されるか分からない状況だった。

 特に、今回、仙台市でIMF・世銀の「防災と開発に関する会合」が開かれたことは、日本政府の復興をアッピールするという狙いとは別に、世界各国からの参加者に日本の抱えている問題の深刻さを印象付けることになったはずだ。

 今後、福島原発事故の影響が顕在化していけば、日本の国力は急激に弱体化していくだろう。おまけに次の大地震や原発事故の可能性もかなり高く、数年のうちに次の大地震が日本の都市部を襲うことはほぼ確実だ。

 そして、ここが問題だが、次の大地震に対して、または、次の原発震災を回避することに対して、ほとんど準備がされていない。

 国債がリスク資産化されたとき、どの程度のリスクを見積もるかは総合判断だ。そのとき、次の大地震に、次の原発震災に、どの程度の備えがされているかも評価されることになるはずだ。

 このまま行けば、いつ国債のリスク資産化が実施され、一気に日本の銀行が行き詰っても不思議ではない。それを回避するためには次の3点が重要だろう。

1.大地震が首都圏を直撃することに備えて、首都機能分散をしておくこと。

2.次の原発事故を回避できるように、原発の危険性を安全側に評価して早急に全原発の廃止を目指すこと。それだけではなく、なるべく早くすべての使用済み核燃料の乾式キャスクでの保存を実施すること。

3.化石燃料の輸入に年間25兆円ほどかけている現状からなるべく早く脱却し、地熱発電を中心にした安定した再生可能エネルギーへ移行すること。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1162>>TC:37965,BC:8862,PC:?、 Mc:?
 

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コメント
 
01. taked4700 2012年10月11日 17:59:29 : 9XFNe/BiX575U : mLtaRxFeDk
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20120711/ecn1207110755002-n1.htm

日本を直撃する“国債”のリスク資産化2012.07.11

 BIS(国際決済銀行)は6月24日に年次報告書を発表した。この中で、金融危機の震源地となっているユーロについて、金融機関の監督制度や破綻処理の枠組みを一元化するなど一段の経済面の統合を進める必要があると提言している。一方で、各国の中央銀行の紙幣増発や金融支援は限界に達しつつあり、大量の政府債を買い入れ、低利かつ長期の資金を供給した結果、世界の中央銀行のバランスシートはかつてない規模にまで膨張し、その副作用が懸念されると強調した。

 そして、最も注目されるのは、ソブリン債危機に伴い安全資産の需要が高まる中、「国債が驚くべき速さで無リスク資産としての地位を失いつつある」と指摘した点であろう。「持続可能な財政状況の回復には、有効な財政健全化策の実施と長期的な成長の促進、銀行とソブリンリスク間の負の連鎖の遮断が必要になる」と言及している。

 国債10+ 件は最も信用力の高い金融商品である。BISの銀行の自己資本比率規制上のリスクウエート(掛け目)が0%となっているのもこのためで、国債10+ 件はデフォルトする可能性がゼロ、つまりリスクフリーの商品と位置付けられてきた。

 しかし、ユーロ危機を契機に、この国債の信用に疑問符が付き始めている。ギリシャ国債がデフォルトする可能性は皆無ではなく、信用の裏付けとなる財政の悪化は目を覆うばかりだ。

 さらに、各国の中央銀行のバランスシートは膨張し続けており、昨年末時点で世界全体の中央銀行の資産は18兆ドルに及ぶ。2008年の金融危機前の2倍、世界の国内総生産(GDP)の3割に相当する規模である。中央銀行の資産膨張は限界に達しつつあると見るのは早計であろうか。少なくとも危機が収束に向かい、中央銀行がバランスシートの巻き戻しに転じる際の痛みは覚悟しなければならないだろう。

 すでに南欧の国債の格付けは、投資不適格(ジャンク)の一歩手前まできている。いわば国債がリスク債券に転落するふちに立たされているようなものだ。

 仮に国債がリスク資産に転じ、数%とはいえ実質的なリスクウエートが生じた際の“マグニチュード”は計り知れない。そして、国債がリスク資産化した場合、最も影響が大きいと予想されるのは日本国債に他ならない。

 日本国債10+ 件は、世界的な金融危機下にあって、相対的に安全な資産として海外投資家の購入ニーズが高い。「質への逃避」と呼ばれる現象で、海外投資家の日本国債10+ 件の保有率は今年3月末時点で過去最高の8・3%まで上昇している。その根幹にあるのは、日本の国債が国内で9割超が保有される他国に例をみない構造で、資金がいつまでも国内にとどまる「ホームバイアス」が強い国であることがある。

 そして、「日本は国債の償還財源を確保しうる増税余地は広く、政治的なコミットメントも確かなものがある」というのが、海外投資家が日本国債10+ 件を評価する理由となっている。

 野田政権が不退転で求める消費増税はまさにその試金石というわけだ。その消費増税が政治の混乱で不透明化することは皮肉としか言いようがない。

 ■森岡英樹(もりおか・ひでき) 1957年、福岡県出身。早大卒。経済紙記者、埼玉県芸術文化振興財団常務理事などを経て2004年4月、金融ジャーナリストとして独立。


02. taked4700 2012年10月11日 18:06:04 : 9XFNe/BiX575U : mLtaRxFeDk
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M655YY6JIJUP01.html

安全資産の確保困難に、国債は無リスク資産の地位喪失-BIS

  6月24日(ブルームバーグ):ソブリン債危機に伴い安全資産の需要が高まる中、国債が無リスク資産としての地位を失いつつあることで、投資家は資産保全の機会を奪われている。国際決済銀行(BIS)が24日公表した年次報告書で指摘した。

BISは、世界の安全資産のプールは「質への逃避に伴い需要が増加していた矢先に縮小し、世界の金融システム上で安全資産が大幅に不足する事態につながっている」と分析。「国家の信用力に対する評価の低下で、その国のほぼ全ての民間の借り手の資金調達コストが押し上げられている」と指摘した。

また、国債のリスクが高い国は金融システム悪化に歯止めをかけられる「信頼性のある措置を提供できず」、これが金融安定への脅威になると指摘。リスク回避志向の投資家は「緊張が強い時期にあって、安定を提供してくれる貴重な資産保全の選択肢を確保できないでいる」と分析した。

さらにBISは、国債は「驚くべき速さで無リスク資産としての地位を失っている」と指摘。「持続可能な財政状況の回復には、有効な財政健全化策の実施と長期的な成長の促進、銀行とソブリンリスク間の負の連鎖の遮断が必要になる」と強調した。

原題:Havens Harder to Find as Bonds Lose Risk-Free Status, BISSays(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:エディンバラ Lukanyo Mnyanda lmnyanda@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Daniel Tilles dtilles@bloomberg.net
更新日時: 2012/06/25 08:34 JST


03. taked4700 2012年10月11日 18:07:41 : 9XFNe/BiX575U : mLtaRxFeDk
http://blog.ilinkinvestment.com/archives/51998106.html

2012年07月30日

長期国債が売られる日はいつか?

長期国債が長期売り相場になるときの目安は、新BIS規制(バーゼル3)の自国建て国債をリスク資産として会計上評価しなさいというお達しが金融庁から出る時が、日本の金融機関が日本国債を買い支えできないリミットであると言われています。

BIS規制とは、国際業務を行なう銀行の自己資本比率を8%以上に高めておきなさい。という、国際会計上のルールであり、日本の銀行は現在この決まりを守るために企業への貸し出しを抑え、日本の国債を買い進めてきました。

自国建ての国債に関しては会計上、保有してもリスクゼロと考えられ、バランスシートが痛まないため、1994年以降日本の銀行は国債を買い進めてきたのですが、2007年に新BIS規制が制定され自国建ての国債も、金利が上昇すると国債の利回りと預金金利とが逆ざやになる恐れがあるとして、国債に関してもリスク評価を行って引当金を積まなければならないとされました。

※1994年以降長期上昇を続ける日本長期国債

現在、金融庁の裁量でリスクゼロで日本国債を保有できるため日本の金融機関の買いなどにより、日本国債はうまく償還できていますが、リスク資産として評価しないといけなくなると、日本国債の買い手が不在となる可能性があります。そのため、実は日本国債は瀬戸際にあると言えるのです。

金融庁、もしくは新BIS規制の動きに変化があるまでは、長期国債に関してはまだ安全と言えますが、はしごを外されたときは気をつけなければなりません。

そのため、日本の邦銀はXデーに備えていると言わざるをえないかもしれません。

現時点では、日本のトップ邦銀の三菱UFJは日本国債の保有残高が約49兆円に達し、企業への貸し出し 残高の約46兆円を上回っています。私達の預金が、経済の活性化のための企業融資に行なわれず、政府の借金である国債にまわっている。

この資金の流れのために、日本市場の活性化が損なわれてきたわけですが、
これらの動きが逆転、もしくは停止するのが、新BIS規制の適用となるときと言えます。

その時、日本はどうなってしまうのか?
また、BIS規制の動向は今後どうなってしまうのか?


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