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政府統計によると日本人の8割がサラリーマンだ。それなのに今、サラリーマンという雇用形態そのものがグローバル化によって危機に瀕している。
なぜ、グローバル化がサラリーマンを絶滅させるのか。
世界がグローバル化していくことによって、労働者は新興国の「安い人材」で間に合わせるようになってきたので、先進国の高い人材は要らなくなったからだ。
グローバル化で競争も世界的になったので、企業はどこもコスト削減に追われていて、ひとまず先進国の労働者、すなわち「サラリーマン」を会社から放り出す必要性が出て来ている。
こう考えて欲しい。
*****「もう、サラリーマンという職業はなくなる」
これから生き残れるのかどうかの4つの質問
それでも、完全にサラリーマンがなくなるわけではない。しかし、そのハードルは非常に高いものが要求されることになる。
あなたがサラリーマンなら、これから生き残れるのかどうかは、4つの質問で推し量ることができる。
(1)あなたは英語で交渉ができるだろうか。
それができないなら、今後はサラリーマンとして生き残れない。グローバル社会では、世界中にそんな人材が山ほどいるからだ。
(2)あなたは一日10時間以上、土日も休みなく働けるだろうか。
それができないなら、今後はサラリーマンとして生き残れない。グローバル社会では、世界中にそんな人材が山ほどいるからだ。
(3)あなたは、データベースを扱い、セキュリティの知識を持ち、ネットワーク全般の知識を持っているだろうか。
持っていないのであれば、今後はサラリーマンとして生き残れない。グローバル社会では、世界中にそんな人材が山ほどいるからだ。
(4)あなたは、月給10万円以下で猛烈に働くことができるだろうか。
それができないなら、今後はサラリーマンとして生き残れない。グローバル社会では、世界中にそんな人材が山ほどいるからだ。
つまり、これからサラリーマンとして生き残ろうと思えば、このような人材になる必要がある。
「高い専門知識を持ち、猛烈に働き、安い給料に文句を言わない人」
グローバル化が進む中で、全世界の企業がそれを求め出しているのだ。
*****「人件費」は無視できないのがリストラの要因
世界がグローバル化したというのは、つまり、そういうことができる人が雇われ、できない人が捨てられるということである。
グローバリズムが急激に世界に広まっていくと、企業は無国籍化の道を辿った。それは、よく指摘される事象だ。
なぜそうなるのかというと、企業は常にシビアな競争に晒されており、コスト削減を要求されているからだ。
コスト削減といえば、もっともコストの高い「人件費」は無視できないものとなる。
ただリストラするだけでは企業自体が縮小化していくので、リストラした分、もっと安い給料で働く人を探し求めることになる。
それが人材派遣の動きだったり、海外移転での低賃金者雇用の動きだったりする。
もちろん、グローバル化は日本でも無縁ではない。無縁どころかかなりの影響を及ぼしている。
たとえば、日本は人件費が高い国である。そんな人件費の高い国が安いものしか買わなくなると、企業は慌ててコスト削減を徹底することになる。
その結果として日本人をリストラして中国の安い労働力に頼るようになる。
100円ショップの製造は、ほとんどが中国国内の安い労働力で作られた代物だ。(100円ショップでの安物買いが、人生を破綻させる5つの理由)
しかし、日本人がそういうものしか買わないようになると、当然、質は良くても価格が高い製品を作っている会社は競争力で成り立たなくなってしまう。
そこで、自らも日本人をリストラし、会社を中国に移転して安くて競争力のある製品を作るようになる。
そうやって日本人はリストラされていき、次に働くところは派遣くらいしかなくなってしまうわけである。その時点で、給料は下がっている。
労働者は使い捨てになるのは当然のことで、それはすべて競争力をつけるためにコスト削減が企業に課された大きな使命になっているからである。
*****それがグローバル化の姿である。
*****サラリーマンの大虐殺がこれからも続く
グローバル化が進んでいくと、富は「無国籍企業」の内部に蓄積されていくことになり、労働者には還元されない。
ワーキングプアとは、労働力の価値が下がった結果生まれてきたものであり、グローバル化の流れがとまらない限り、世界中でワーキングプアが生まれていくのはとめられない。
インターネットの普及でもグローバル化は加速した。
現在の日本が空洞化してしまって立ち行かなくなっているのは、自民党の売国的な政策もあったからだ。
しかし、別の要因もある。
グローバル化の流れが日本に襲いかかっていた1990年代、日本人は誰ひとりその結果を想像せずに放置したままだった。それが、今になってボディーブローのように効いてきている。
工場がどんどん海外に移転しても、日本人は何ら危機感を持たなかった。
100円ショップのような劣悪な店がどんどん増殖しても、日本人はその背景を読み取れなかった。
もし想像力があれば、日本の労働力の8割を占めるサラリーマンは危機感を持ってグローバル化に反対しただろう。その元凶として100円ショップの不買運動なんかも起こっただろう。
いまだにそんな自覚すらもない。
というのは、これからも何が起きても気がつかないということだ。つまりサラリーマンは、このまま座して死滅していくということである。
日本の人口の8割に悪い影響が及んでいく
*****これから何が起きるのか。
いろんな人が警鐘を発しているが、分かりやすい言葉で言えば、これからは「サラリーマンの大虐殺」が見られるということだ。もうそれは始まっているのである。
景気の回復は当面難しいし、グローバリズムは暴走している。その結果デフレとなって、企業はコスト削減をさらに加速させる。
これはすべて「サラリーマンの大虐殺」につながるというのを、当のサラリーマンはもっと想像力を働かせて気づくべきだ。
景気の回復が難しければ企業はリストラに走る。誰をリストラするのか。それはサラリーマンだ。
グローバリズムが深化していくとどうなるか。企業は国際競争力に打ち勝つために、労働力の安いところを探して自国を捨てる。
その結果、自国の労働力は削減することになる。つまり、サラリーマンをリストラすることになる。
デフレはもちろん商品の価格が安くなることである。それに打ち勝つにはどうするか。
これも結論は同じだ。社員を……つまり、サラリーマンをリストラすることになる。
世界経済の流れを他人事のように思って考えている人がいる。それは決して他人事ではない。日本の人口の八割がサラリーマンだというのであれば、ほぼ日本人全員に影響が及ぶ。
悪い方への影響だ。
今、サラリーマンをやっているというのは、よほど優秀でもない限り、じり貧になっていくのが目に見えている。無理して住宅ローンなど組んだらそれが破滅の入口になる可能性もある。
どんなに身を粉にして働いても給料もボーナスも増えることはない。そして突然リストラされる可能性もあるし、突然会社が消えてなくなる危険性もとてつもなく高い。
路頭に迷う確率のほうが高い
この不景気に世界経済が舵取りを間違えてしまえば、たちまち恐慌となっていく。
*****働いている人のほとんどが貧困に落ちていく。
リーマン・ショックでアメリカは世界経済の不安定化の引き金を引いた。このツケがゆっくりと世界を苦しめている。
もう恐慌は始まっている可能性すら指摘されているのだ。
まして、金融緩和のためにドルを大量供給しているのだから、ドルはやがて価値を失って日本とヨーロッパを道づれにして崩壊していく可能性が限りなく高い。
日本はアメリカという市場で生きてきたが、アメリカの市場はもうとっくに消え失せている。溜め込んだドルも価値が毀損していく。どっちを見ても、日本は袋小路だ。
確率で考えてみたい。日本が再生する確率が高いだろうか。あるいは沈没していく可能性が高いだろうか。
今のままでは日本が無傷で生き残れるとは到底思えないし、それよりも壊滅的な打撃を受けてしまう確率のほうに賭ける人のほうが多いのではないだろうか。
もし、あなたがサラリーマンだったらどうなるのか。
もちろん、時代の大きな流れに巻き込まれてしまう。すでに、リストラされた人も多い。次の仕事が見つからない人も膨大にいる。
日本人の大半は、そろそろ生き方を考えるか、生き残りを考える時代になってきたということでもある。サラリーマンを滅ぼす絶望の未来は、すでに解き放たれている
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