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音を上げるのはどっちだ――究極のチキンレース 日中「経済断交」目前に迫った最も現実的な危機 (週刊現代) 
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/878.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 11 日 08:07:47: igsppGRN/E9PQ
 

音を上げるのはどっちだ――究極のチキンレース 日中「経済断交」目前に迫った最も現実的な危機
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33741
2012年10月11日(木)週刊現代 :現代ビジネス


「日本から中国に製品などを輸出する場合、税関の検査を受けなければいけません。いままでは製品の何%かを抜き取って検査するのが通常でしたが、ここへきて全量検査されるケースが出ています。すべての商品をコンテナから取り出して検査、それをまた梱包してつめなおすということが行われるため、製品が通関で足止めを食らっています。

 ジェトロでは経済産業省の指示で実態を調査していますが、『いままでは1日もかからなかったのに、2~3日も検査に時間がかかった』などという事例が出てきています。電子部品などの工業製品の場合、工場に届くのが遅れることで生産を一時ストップしなければいけない。そうなれば納品に遅れが出て違約金の支払いを迫られるケースも出てくるでしょう」(ジェトロ・アジア経済研究所新領域研究センター長の大西康雄氏)

 尖閣問題を契機に沸騰する日中関係が、ついに、経済戦争に発展する可能性が出てきた。国内でモノが売れない日本企業にとって、消費大国である中国市場はいまや「生命線」だが、それを見透かしたように中国側が揺さぶりをかけ始めているのだ。

■最初の攻撃は始まっている

 "通関規制"は中国側の攻撃第1弾。もちろん中国政府は「税関に指示した」とは明言しないが、タイミングから見てもこれが政府当局主導の経済制裁であることは間違いない。中国駐在経験の長い日系証券会社中国調査部門アナリストもこう指摘する。

「日中、日台の企業間の取引には支障は出ておらず、日本企業から日本企業への貨物だけ通関検査が厳しくなっているようなので、明らかに作為的です。最近は中国人の日本への旅行がキャンセルラッシュになっていますが、これも中国政府当局による措置と見ていいでしょう。私の友人の中国人が東京ディズニーランドに遊びに来る予定でしたが、『突然、旅行会社のツアー自体が中止になり行けなくなった』と言っていました。要するに個人が反日感情から旅行を取りやめているのではなく、旅行会社を統括している中国国家旅遊局が、旅行会社に日本ツアーのキャンセルを通達しているのが実態です」

 日本企業にとってきついのは、こうした措置に加えて「民間版」経済制裁というべき反日行動が同時並行で起きていることにある。すでに報じられているだけでも、「トヨタの現地販売所が放火で全焼した」「パナソニックの現地工場が破壊された」「小売店やネット通販が日本製品の取り扱いを中止した」といった破壊活動・略奪行為・不買運動などが連鎖的に多発しているのだ。

"ダブルパンチ"を浴びせられた格好の日本企業からは、さっそく悲鳴が漏れる。

「中国で販売する団体予約のキャンセルが発生しており、その数は9月21日までに約2万7000席になっています。また現地採用の中国人が空港で罵倒される、現地駐在や帯同家族が嫌がらせ(タクシー乗車拒否や降車時に領収書を投げつけられるなど)を受けた事例もあります」(全日本空輸)

「9月18~21日の間、一部工場で稼働停止しました。また9月26~29日の間、天津、広州の工場を非稼働とします。具体的な台数などはまだ把握できていませんが、(不買運動による)影響が出ていることは認識しています」(トヨタ自動車)

「一部のチェーン・店舗で日系商品の取り扱いが中止となり、当社製品にもその影響が出ています」(サントリーホールディングス)

 こうした事態の打開を図るため、財界トップ・経団連の米倉弘昌会長らが訪中、唐家璇前国務委員や中国の経済団体幹部らと相次いで会談したが"冷経状態"の雪解けとはならなかった。もはや状況が改善する見込みすらなく、中国側はさらに第2弾、第3弾の攻撃を打ってくる公算が大となっている。

「次に出てくる経済制裁的な処置として、たとえば補助金制度からの締め出しが考えられます。中国には日本のエコポイント制度やエコカー補助金のような補助金制度があり、対象リストから日本製品が排除される可能性がある。ほかにも中国で事業所を出すには政府の許可が必要ですが、その許認可をわざと遅らせるという手法も考えられます。

 きついのは公共事業の入札妨害でしょう。巨大なカネが動く鉄道、発電所などのインフラ建設から締め出されれば、業績への影響は甚大なものになってしまいます」(大手シンクタンクの中国担当研究員)

 日本にとって中国は最大の輸出国であり、その額は年間約12兆5000億円にものぼる。中国に進出している日系企業は2万社を超え、直接投資の額(今年1~7月)も50億ドルほどと地域別でトップ。まさに「主戦場」であり、ここから締め出されればバタバタと日本企業が倒れるシナリオも現実味を帯びてくる。前出・アナリストもこう言う。

「ここへきて日本企業が見本市から排除される事態も起きています。9月25日に開幕した国際見本市『西部国際博覧会』では開催側から通達を受け、日系企業が出展を断念せざるをえなかった。昨年は世界から3000社以上が参加、3兆円にものぼる投資契約が成立している中国最大級の見本市だけに、除外されるハンディキャップは大きい。オセロが次々とひっくり返るように、韓国や欧米系企業にシェアを奪われる危険性も出てきます」

■「禁じ手」もやってくる

 手の内に日本企業を怯えさせるカードをいくつも持って、小出しにしながら長期戦に持ち込み、日本が音を上げるのを待つ―これが尖閣諸島国有化でメンツを潰された中国流の"仕返し"の手口なのだ。

 それでも日本が頭を下げてこない場合は、国債カードという禁じ手を切ってくる可能性もあり、財務省も危機感を募らせている。

「中国はいま日本国債を18兆円ほど保有、海外勢の保有残高約82兆円のうち2割以上を占める最大保有国になっている。財務省は、これを切り札として使われることを恐れているのです。

 やり方は簡単で日本国債の購入をストップするか、あるいは保有国債を大量売却するポーズを見せるだけでいい。『やばいぞ』と世界のマーケットを一斉に追随させ、それだけで日本国債を暴落させることも不可能ではないからです。財務省は理財局が中心になって中国に国債を買ってもらう"営業回り"をしてきたが、これが裏目に出た格好です」(欧系投資銀行幹部)

 その他にも、日本経済に壊滅的な打撃を与える"劇薬"があるという。

「トヨタ、ホンダ、日立製作所、コマツ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、キヤノンなど日本を代表する大企業の大株主に名を連ねる『OD05オムニバス』なるファンドがあり、わかっているだけで172社の日本企業の株を大量保有、その投資額も3兆5811億円に達している。実はこの『OD05』は中国の政府系ファンドといわれており、隠し球の一つとして使われる可能性が否定できない。

 万が一、『OD05』が保有する日本株を一気に売り浴びせれば、日本の株式市場は雪崩を打つように暴落するでしょう。そうでなくても、売りを連想させる動きを見せることで、マーケットの警戒感を煽り、強力に日本売りを促すこともできます。日経平均株価が9000円割れをしているのも、こうしたシナリオをマーケットが警戒しているからでしょう。またそうした思惑から売られて安くなった株を買い増せば、さらに大量保有できる。そうなれば中国はさらに日本企業に対するプレゼンスを高めることになる。それは最強のカードになります」(ビジネス・ブレークスルー大学教授の田代秀敏氏)

■禁輸→経済制裁→戦争

 とはいえ中国にも「経済制裁」を続けることのリスクがあり、日本がこれを逆手に取って中国側を牽制することもできる。

「今年1~8月の海外から中国への直接投資の額を見ると、実はEU(欧州連合)、アメリカが前年同期比でマイナスで、すでに中国から資金を引きあげつつあることが明らかになっています。一方で日本は約16%も増やしている。今回の騒動がきっかけで日本からの投資が大幅減となれば、ただでさえ失速気味になっている中国経済には大打撃になるのです」(前出・大西氏)

 日本から「経済断交」を切り出す奥の手もある。

「たとえばiPhoneに使われている部品はシャープの液晶パネル、ソニーのカメラ、東芝の半導体などで、そうした部品が日本から中国の工場に輸出されて初めて製品が完成する。つまり、部品大国と言われる日本と世界の工場といわれる中国が経済断交すれば、日本の部品を使って中国で生産している世界中のメーカーにも影響が出るため、中国リスクを恐れた海外企業がほかの国に工場を移すことも考えられます。

 そうなれば、日系企業だけで1000万人規模の雇用を中国で生み出しているといわれるだけに、中国人の大量失業が起き、路頭に迷った中国人の怒りが今度は中国政府に向かう可能性もある。これは中国政府が最も恐れているシナリオです」(米系証券幹部)

 どちらが最初に音を上げるのか、チキンレースが始まったのだ。

「国際法的な解釈でいえば、中国が禁輸、銀行間の取引規制などの経済制裁をすることは可能です。一方で日本が対抗措置としてWTO(世界貿易機関)に提訴したり、あるいは中国側に経済制裁という報復措置をとることも許される。しかしそれが現実となれば、最悪の場合は戦争状態に入ってもおかしくないということは考えておかなければならない。いま日中関係は、そんな重大局面を迎えているのです」(早稲田大学教授の山本武彦氏)

 世界経済の歴史を紐解けば、不況を戦争特需で乗り切った例はいくつも見つかる。景気の息切れ感が出てきた中国が、よもやそこまで視野に入れているとは考えたくもないが。

「週刊現代」2012年10月13日号より


 

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コメント
 
01. 2012年10月11日 08:17:31 : FNqayTuxlM
少子化が進んだ現代のアジアで「一人息子」を戦争に取られる政策が支持されるとは
思えないなあ。

5人10人は当たり前、「産めよ増やせよ」が異常だったんだから。


02. 中川隆 2012年10月11日 08:43:52 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

日本は中国を必要としていない。

一日も早く国交断絶するのが両国の為である:


対中輸出はGDPの2.79%に過ぎない

まずは「日本経済は中国に依存している」という事が事実かどうか見て
みよう。「依存」の定義として、以下の3つが考えられる。

1) 中国への輸出がなくなったら、日本経済は大変なことになる。
2) 中国からの輸入がなくなったら、日本経済は大きな打撃を受ける。
3) 中国への膨大な投資がパーになると、大損害だ。

まず中国への輸出だが、平成21(2009)年度における中国・香港向けの輸
出額は約1415億ドル。これだけみるとずいぶん大きいようだが、同年の
日本のGDP(国内総生産)は約5兆ドルなので、そのわずか2・79%でし
かない。

本講座なりに例えれば、年に500万円の利益を上げている「日の本株式会
社」があるとする。その顧客の一つが倒産して、14万円の売上がなくなっ
たのと同じである。多少の痛手ではあるにしても、致命傷というほどの
ことはない。

しかも日本企業が中国に部品を輸出して、現地子会社で組立をし、完成
品を日本に逆輸入したり、欧米などに輸出したりする割合もかなりある
ので、これらは中国がなくなっても、ベトナムその他で十分、代替が効
く。とすると、実際の損失はもっと小さい。

また、2、3%のGDP減少は、それほど珍しいことではない。平成12
(2000)年を基点として、平成22(2010)年までの10年間で、GDP(名目
USドルベース)が対前年で4%以上下がった年が3度もあった。


■3.中国からの輸入は2.44%、しかも代替が効く品が多い。

輸入はどうか。中国・香港からの輸入は、同じく平成21(2009)年度で約
1236億ドル、GDPの比率にして2.44%である。

しかも中国からの輸入は、農産物や安価な工業製品が多い。農産物なら
多少値段が高くとも、高品質で安心できる国内産で代替できる。その分、
国内農家が潤う。

また安価な工業製品も、中国製でなければダメという製品はほどんどな
いだろう。国内産の高級品、あるいは東南アジア製などで代替可能であ
る。

尖閣諸島での中国漁船衝突事件で、レア・アースの輸出制限が大きな問
題となったが、三橋氏によれば、そもそも90年代にレア・アースはアメ
リカや南米、オーストラリアなどで普通に産出されていた。

その後、中国がダンピング攻勢をしかけたので、これらの国の鉱山が閉
鎖に追い込まれたという。中国がレア・アースを売らないというなら、
再び、これらの国から買えばよいだけだ。

ということで、中国が無くなっても、GDPへの影響は2.44%の数分
の一という規模であろう。「日の本株式会社」の例で言えば、これは年
12万円ほどの仕入れ先が一つなくなったが、その相当部分は他の仕入れ
先に振り替えればよい、という話である。


■4.対中投資はGDPの1%強

もう一つは対中投資である。「日本から中国への膨大な投資がパーとなっ
たら大損害だ」と言われるが、本当にそうか。

平成21(2009)年度末での対外直接投資残高で見ると、中国向けは550億ド
ル。GDPに対しては1%強。日本の対外投資残高は7404億ドルで、そ
のうちの7.4%に過ぎない。これは対米の4分の1、対西欧の3分の1
の規模である。

「日の本株式会社」で例えれば、町内のあちこちに74万円ほど貸し付
けているが、そのうち隣の「チャイナ株式会社」に貸していた5万円が
焦げついた、という事である。経営が傾くほどのことではない。

中国政府がもし日本の資産を接収するような暴挙をしたら、日本はGD
Pの1%強を失うだけだが、その瞬間にすべての外国からの対中投資は
ストップするだろう。

外国からの投資を接収してしまうような無法国家に投資しつづける愚か
な国や企業があるはずがない。すでに投資した分も回収にかかる。

中国が海外から受け入れている直接投資残高は、平成20(2008)年度末で
3781億ドル。日本の対中投資の6.8倍もの規模である。海外からの投資
がストップしたら困るのは「日の本株式会社」よりも「チャイナ株式会
社」なのである。


■5.外貨準備高世界一は「世界一の金持ち」?

中国の外貨準備高が204兆円(2009年末)となり、日本の89兆円の2倍以上
となった。ここから「中国は世界一の金持ちになった」と言う見方が喧
伝されている。これも真実にほど遠い誇大妄想的な見方でしかない。

三橋氏は、「国家の金持ち度」を計る指標としては、対外純資産か、せ
めて対外資産の総額で比較しなければならない、と指摘する。対外資産
は、外国への投資も含めて、その国が海外で所有している資産の総額で
あり、外貨準備高はその一部に過ぎない。

対外資産で見ると、日本の対外資産は562兆円で、中国の294兆円の2倍
近い。外貨は少ないが、アメリカや欧州などに投資している額が大きい。

純資産とは、その国が海外でもっている資産の総額から、他国が国内に
持っている資産を引いた額である。これがプラスだと、外部に貸したり、
出資したりしている額の方が多い金持ちである、ということになる。

この純資産で見ると、日本は249兆円で、中国の129兆円のやはり2倍近
い。日本の純資産は20年近く世界一を続けている。逆に中国は外貨準備
高は204兆円もあるのに、純資産が129兆円ということは、その差額、75
兆円は海外から投資を受けた分ということになる。

そもそも外貨準備高は多ければ良いというものではない。町内の会社間
での売り買いで考えれば、チャイナ株式会社は一方的に売ってばかりい
て、現金を貯め込んでいるが、町内には、その分赤字で困っている企業
がある。こういうアンバランスがあっては、狭い町内でうまくやってい
けるはずがない。

「日の本株式会社」は現金残高はそこそこだが、資産のかなりの部分を、
他社への貸し付けや出資に使っている。言わば、「日の本株式会社」は
資産家だが、他商店との売り買いのバランスをとり、貸し付けや出資で
よく他社を助けている。「チャイナ株式会社」が売るばかりで現金を貯
め込む守銭奴であるのに対し、「日の本株式会社」は町内で面倒見の良
い長者といった存在である。


■6.中国は「世界の貸し工場」

中国は外貨準備高こそ204兆円と世界一だが、それ以外の純資産ではマイ
ナス75兆円である。それに比べて、日本は外貨準備高こそ89兆円だが、
それ以外の資産がプラス473兆円もある。この数字に、両国の国際経済に
おける対照的な姿が現れている。

日本もかつては輸出一点張りで、膨大な外貨を貯め込んでいたが、海外
からの批判を受け、変動相場制に移行して大幅に円を切り上げ、また輸
出を現地生産に切り替えていった。

変動相場制により、円が高くなって、貿易のバランスがとれ、外貨準備
高が調整される。また海外生産が増えることによって、輸出が減り、現
地の雇用確保に貢献した。

海外での総資産が多いのは、こうした投資の結果である。こうしたこと
ができるのも、家電や自動車その他、独自の技術を持っていればこそで
ある。

中国は日本と同じ道を歩めるのだろうか? 外貨準備高以外の純資産が
マイナス75兆円というのは、先進国からの投資を多く受け入れているか
らである。

実際に中国の輸出に占める外資系の割合は2008年度で55.4%もある。中
国の輸出の過半は、日本企業や欧米企業が中国に投資して、工場を作り、
そこから日本や欧米に輸出しているのである。本講座なりに形容すれば、
中国は「世界の工場」というより、「世界の貸し工場」なのだ。

「貸し工場」としてやっていけるのは、人件費が安いからだ。それも、
人民元を安いレベルでドルに固定しているからで、変動相場制に移行し
て元が上がれば、「貸し工場」のコストが高くなり、日系・欧米系企業
はさっさと他の「貸し工場」に移ってしまうだろう。

中国が「貸し工場」を続けるには、欧米の非難を浴びつつも、元安を続
け、「外貨準備高世界一」の袋小路に留まっているしかない。これが
「世界一の金持ち国」の実像である。


■7.「中国は世界一の経済大国になる}!?

「中国は10年後にはGDPで米国を抜いて、世界一の経済大国になる」
という予測がある。過去10年の平均成長率(中国10.5%、米国1.7%)
をそのまま延長すると、2022年に米中のGDPは逆転するという。

しかし中国が今までと同様の経済成長を続けるには、大きな前提条件が
必要となる。まず前節で述べたように、中国はコストアップを避けるた
めに、元安政策を続けなくてはならないが、すでに現時点でも貿易赤字
を抱える米国が痛烈に批判をしている。あと10年も元安を続け、ドルを
さらに貯め続けることができるだろうか。

また外資系企業にも、今までと同様に対中投資を続けて貰わねばならな
い。そのためには低賃金を続け、また無尽蔵に労働力供給を続けなけれ
ばならない。

しかし、三橋氏は中国の労働力人口が2013年にもピークを迎え、その後
は減少していく点を指摘している。人口抑制のための一人っ子政策によ
り、中国は世界最速のペースで高齢化しているからである。

労働力供給が頭打ちになれば、かならず賃金は上昇する。その分、低コ
ストの貸し工場としての魅力は薄れ、海外からの投資は減り、従来ペー
スの成長はできなくなる。すなわち「貸し工場」で外資企業頼りの成長
モデルでは、このままあと10年も成長が続くはずがない。


■8.中国経済の実像

残された道は、国民が豊かになって、国内消費が伸び、それが投資と国
内生産を押し上げて、さらに国民を豊かにするという善循環を実現して
いくことである。

それこそが日本が高度成長を成し遂げたプロセスであった。三橋氏は
「日本経済は輸出依存で成長した」とする見方をデータで否定している。

高度成長期を通じて、輸出はGDPの1割程度であり、民間最終消費は
常に6割の水準にあった。池田内閣の「所得倍増政策」により、民間消
費と投資が両輪となって長期間の健全な成長が維持できたのである。

しかし、現在の中国経済は高度成長を迎える前の日本経済とは、似ても
似つかぬ実態となっている。

まず中国の輸出のDGP比率は、2009年で26%、ピークの2006年では39
%もあった。すなわち、輸出依存度で言えば、日本の2.5倍から4倍
という「超輸出依存型」である。

また個人消費は2000年まではGDPの45%ともともと低い段階であった
のが、2009年には35%まで下がってしまった。逆に投資は2000年が34%
で、2009年には46%にまで上昇した。政府の公共投資と不動産バブルの
影響である。

民間最終消費が異常に低いのは、社会に構造的な問題があるからだ。

まず年金制度が未成熟である。中国の年金は「養老保険」と呼ばれてい
るが、その加入率は、3億人を超える都市部労働者で半分強、4億7千
万人の農村労働者では1割程度しかない。老後のため、せっせと自分で
貯金するしかない。

医療保険も未整備である。中国で所得最高水準の上海での可処分所得は
月2万円程度だが、病院の平均医療費は診療1回当たり約6千円。一回、
医者にかかると、月収の3分の1近くがふっとぶ。

さらに中国国内の所得格差は凄まじい。人口の上位10%が国民全体の所
得の50%を占めている。日本では29%である。一部の突出した富裕層は、
ベンツを買い、海外旅行を楽しんでいるが、下層階級は毎日の生活で手
一杯である。

日本のように膨大な中間層が、カー、クーラー、カラーテレビを買い求
める、という国民全体で豊かになっていく、という健全な成長ではない。

こうした現在の状況を見れば、個人消費と投資が両輪となった健全な日
本型高度成長モデルに転換するのは、至難の業であろう。そして中国は
発展途上国のまま、史上最速で高齢化社会を迎える。

これが「日本を抜いて世界第2位の経済大国」「外貨準備世界一の金持
ち国」そして「いずれはアメリカを抜いて世界一の経済大国へ」と喧伝
されている中国の実像である。

http://11874.jugem.jp/?eid=2531

一刻も早く中国・韓国と縁を切ろう
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/437.html



03. 2012年10月11日 08:57:38 : ASoliZlDAM
企業工場の海外進出は、止めたがよい。
日本国内の経済が縮小することは、好ましくない。

日本で生産すればよいことだ。
技術は、教えない事だな。

日本に貢献しているシャープに頑張ってもらいたい。
シャープ製品購入することで応援してる。
シャープを安く買い取ろう、と攻撃掛けて来ているが、
許さない!
日本のマスコミは正しく報道しろ!
ホンハイなどは、格下企業で中身はない。アブラムシだ。

中国、韓国など文明国家と言えるか?
野蛮国だと、今回の騒ぎで証明したようなものだ。
工場、商店は海外進出撤退だ。
経済は、無限に拡大することは不可能だ。
ほどほどの中庸が良いのだ。
強欲資本主義は必ず崩壊する。
経団連も勉強したか?
米倉の鼻毛爺さんも、サウジアラビアのコンビナートプラント失敗で、
反省し賢くなったはずだ。性根いったか。
成長成長とわめいているが、どこまで成長すればよいのだ。
全体を見回す余裕もなくなっているようだ。
ええ加減にせい!!!


04. 2012年10月11日 16:44:45 : sgolhP60mA
>中国はいま日本国債を18兆円

たかだかその程度の国債を売られたからと慌てることはない。
日銀が買い支えれば終わり。円安になったら、「ありがとう」だ。


05. 2012年10月11日 20:19:55 : piS0HPXTJ6
>やり方は簡単で日本国債の購入をストップするか、あるいは保有国債を大量売却するポーズを見せるだけでいい。
>『やばいぞ』と世界のマーケットを一斉に追随させ、それだけで日本国債を暴落させることも不可能ではないからです。

その程度で騙される連中じゃないでしょ。
騙される連中なら無意味に格下げされる利回りの低い日本国債を買いに走るわけもない。


06. 2012年10月12日 07:34:47 : rfcCuFHQZE
私観.@アメリカの属国として「アメリかの核の威」を紋所に尖閣問題でも石原都知事ら戦争挑発者は[戦争で来るならいつでも来い」[尖閣で血を流せ][中国船を撃沈せよ」、強気なことを言つているが、中国軍は100%挑発には乗らないと見ている。A理由は日米の軍事専門家ガ[尖閣戦争」では自衛隊のみで中国軍を撃滅できる」と予想しており質量ともにすでに戦争準備して待ち構えている、自衛隊の陸軍、海軍、空軍、やミサイル戦力が中国軍の戦力を圧倒している現実。などである。中国軍は日本軍が平和主義の仮面の下で、すでにアメリカigaiの国とならどこと戦争しても通常戦争で勝てるほどの復活を遂げている日本軍国主義の実力に驚いていると思う。「天皇元首制」[国防軍創設」「現憲法の即時廃棄}[明治憲法復活」」「日本の核武装」[徴兵制」[原発。衛星。ロケツト。の軍事転用促進][日の丸、君が代強制の全国化」nadomo,rainennatari,jitugennsisurunodeha,nakarouka.

07. 2012年10月12日 10:31:49 : JP56IO0X3Y
税関検査をスローにする-大人のすることではない、子供の嫌がらせだ。IMF総会に場所が日本であると云うだけで出てこない、尻の穴の小さいことよ。まともに相手にする国ではない。

中国は自国の賃金が高くなつたため、エチオピアに工場を出している。中国はもはや世界の工場地ではない。


08. 2012年10月12日 15:28:00 : pLM1ATIzB6
>>06
煽るな!福島へのバズーカ1発wで日本は沈む。。。

09. 2012年10月12日 23:46:43 : 0ygxno0BxA

強気のようで、その実弱虫さんたちのコメントにはがっかり。

中国という宝の山の権益、商権を確保、拡大しるのが日本経済の生きる道。

相手はしたたかだが、その上を行くことが求められている。


10. 2012年10月13日 02:33:25 : ezqPTG9DzU
大局観のない政治屋と有権者
それを手玉に取る慎太郎らインテリ極右にしてやられたドジョウ
尖閣諸島買い取り宣言という時限爆弾をドジョウに投げた後涼しい顔して隠れてしまった
さすがと言うしかないね
息子が与党ならわざわざ中国にケンカ売ることなどしなかっただろう

11. 2012年10月13日 04:04:24 : i37fD8kRRc
先ずは石原慎太郎を、完全に潰し、石原ファミリーを吊るし上げないことには、和解も何もあったものではなかろう。

その上で、小沢さんにご登場頂く必要がある。

欲に目の霞ヶ関も、事と次第では小沢内閣の実現を希求することになるだろう。


12. 2012年10月13日 18:11:59 : Z8YH5RsX0k
前回のレアーメタルの輸出停止があって、今回の大々的な、しかも子供じみた中国の行動。
これらは石原慎太郎都知事ら米国親派が中国とはこんな国だということを引き出した。
そして全世界にこれを知らしめた。
中国の化けの皮が剥がれた格好だ。
慎太郎は米国の意向に沿ったかたちで中国の傲慢で信用できない国家である事を世間に
指し示した。
これによって益々、中国は法体制の未熟な国家であることが証明された。
世界の起業家は中国とは是々非々の付き合い方しかできないということがわかった。

日本はインドをはじめ東南アジアに軸足を移動させている。
》02さんの言うことは極めて適切な指摘である。
日本は「02さん」のいう方向に進めればいい。

中国は足元が非常に脆弱である。
契約という言葉をよく理解できていない。
つまり社会契約という社会を形成させる概念がない社会である。
これは中国の何千年もの間に人民が得た知恵である。
だからこの人民思想を改革するのは並大抵なことではない。

クリントン国務長官が
「早晩、中国は最貧国になる。」
と言ったのはむべなる事である。

国民の精神風土が貧しいからだ。


13. 2012年10月13日 20:17:27 : kejlwA5Rsw
なんか、中国の一人相撲ってな感しかし無いんだよな、

最初は内政の難題を外交問題で誤魔化す為だけかなって思ってたけど、
エスカレートしすぎたのかよくわからないけど歯止めが効かなくなっているのか、
トップがバカなのか、正気を失っているような感じですね。


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