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http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/604fcdb20212fad705d0a8eb42311a51
日本の金鉱山といえば、ここ。住友金属鉱山の菱刈鉱山(鹿児島県伊佐市)がそれ。本日のニュースリリースでは、「現在採掘中の鉱体の下部にも有望な鉱体が連続していることが確認されたため、今後この下部鉱体を新たに開発することを決定」ということらしい。「これまでの探鉱の結果から予想すると、この開発により金量約30 トンの獲得が期待されます」と。
「菱刈鉱山では、地下に温泉水が存在しており、この水位を下げる設備を海抜マイナス50メートルレベルに設置し、金鉱石の採掘を行っています。近年の探鉱の結果、現状の水位よりさらに下部にも有望な鉱体が連続していることが確認された」ということで、さらに下に掘ることに決めたということのようだ。
実は菱刈鉱山には過去に2度ほど切羽(きりは)と呼ばれる掘削の先端現場まで入れてもらったことがある。最初は今から21年前の1991年だった。トンネル状の斜坑を車で移動するというもので、当初イメージしていた“立て坑を下に降りる”というものではなかったので、それ自体が新鮮な驚きだった。地下に潜るのだから地熱で熱くなるのは想像がつくが、初めて潜ったときは(後の他の鉱山の経験などから)比較的浅い割には“暑い” と感じた。現場を案内してくれた人が切羽の近くの地面を触ってみなさいというので触ったら熱いので???この下に温泉が流れているんです・・・ということだった。本日のニュースリリースを読んで、その体験を思い出した。
菱刈鉱山は、最初に掘り始めた鉱脈に続き、新たな鉱脈が見つかり広がりを見せてきたが、今回さらに拡大ということになったということ。総額約32億円の投資となっているが、それで、純金量にして30トンの採掘が見込めるとのこと。30トンというと時価にして約1400億円になる。ムムムム・・・。
さて気を付けたいのは、こうした文字通り宝の山に便乗した鉱業権や鉱区に関連した偽の投資話すなわち詐欺の被害がこのところ伝えられていることだ。同社が、一般向けに投資案件を募っているということは一切なく、気を付けられたし。そもそも個人向けに採掘権やら、鉱山ビジネスへの直接投資案件などというのは、実態の確認しようがなく、すべて疑うべし。
◆住友鉱:菱刈鉱山で有望な金鉱体を確認、埋蔵量の2割相当
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MBLSJY6KLVR501.html
10月9日(ブルームバーグ):住友金属鉱山は9日、同社が操業する菱刈鉱山(鹿児島県)で現在の埋蔵量の約2割に相当すると見込まれる金の鉱体を新たに確認したと発表した。11月から2020年7月までに約32億円を投じて開発を行い、18年から金鉱石の採掘を行う予定。
住友鉱の発表によると、これまでの探鉱結果からの予測で今回の開発により、約30トンの金採掘が期待されるという。11年12月末時点での菱刈鉱山の埋蔵量は150トン。同鉱山は11年度に年間7.5トンの金を販売した。毎年同程度を生産しており、30トン新たに埋蔵量が増えれば鉱山の寿命が4年延びることになる。
住友鉱の株価は前週末の価格を下回って推移していたが、この発表をきっかけに上昇。一時、前週末比30円(2.9%)高の1081円まで上昇し、4月13日以来の高値を付けた。
クレディ・スイス証券の山田真也アナリストは「金30トンは現在の価格から試算すると、約1200億円の資産価値となりポジティブ」と指摘。今後年間の生産量を増やすかどうかが一つの注目点と述べた。
これまでも住友鉱は菱刈鉱山の運営で採掘した分は新たな鉱床を見つけるという方針で取り組んできたため、株価への影響については山田氏は「中立に若干のプラス」との見方を示した。
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