http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/837.html
Tweet |
IMF・世銀年次総会は、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」を止められず、お祭り騒ぎに終わる危険あり
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/74dfce87b64213cc1076994621eed4bc
2012年10月08日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「危険」「危機」「危難」などの「危」は、「あやうい、たかい」と読む。立命館大学の白川静名誉教授の名著「字通」には、「厃の下に、跪く人の形をそえたものが、危」であり、
「高フ上下に跪く人の形をそえて危うい意を示す」とある。
思えば、私たちは、様々な危険にさらされている。だが、大体は、危険にさらされているのに、それと気づかず暮らしている。また、危険を知らされていても、まともに受け止めないで、安閑と日々を送っているのが、常である。突然、危険に襲われて、ひどい目に遭っても、もはや遅い。
種々の危機のなかでも、いま世界を揺るがして、人類を危険に曝しているのが、欧州発の金融危機であり、対処を誤れば、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」へと人類を破滅に突き落としてしまう。これは決して絵空事ではない。
1929年10月24日、ニューヨーク・マンハッタン島のウォール街で始まった株式市場の大暴落「暗黒の木曜日」は、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」の始まりであった。あれから83年経ているけれど、再び、同じようなことが起こり得る危機状態にある。
今回は、欧州金融危機が直接引き金になりそうだが、この近因は、2008年9月15日、ニューヨーク・マンハッタン島のウォール街の「リーマン・ブラザーズの経営破綻」(サブプライム・ローンの破綻)にあった。
強欲資本主義にドップリ漬かった国際金融機関(米国最大財閥デイビッド・ロックフェラーがオーナーのシティグループ、ジョン・デビッドソン・ロックフェラー4世がオーナーのゴールドマン・サックス社など)とヘッジファンドなどによる「デリバティブ(金融派生商品)の空売り」が、世界の金融秩序を破壊し、混乱させた。
◆FNN(フジニュースネットワーク)は10月7日午後5時59分、「東京と仙台で開かれるIMF・世銀年次総会を直前取材しました」というヘッドラインをつけて、以下のように配信している。要点のみを引用しておこう。
「IMFについて、クレディ・スイス証券チーフ・マーケット・ストラテジストの市川眞一氏は『短く言えば、危機対応です。どこかの国が、国際収支が急激に悪化したりとか、財政危機がきて、金融的に非常に厳しい状況になった時に、お金を短期的に融資して、急激な変動に対して対応していく、これがIMFの仕事です』と話した。記憶に新しいものとしては、1997年のアジア経済危機の際、経済危機に陥った韓国を救済したのがIMF。また、今回の総会のポイントにもなっているヨーロッパの財政危機でも、ギリシャなどに支援を行っている」「今回のポイントについて、市川眞一氏は『ポイントは4つあると思っています。1つは、ヨーロッパの財政問題にどう対応していくのか。2つ目は、どうやって世界経済を押し上げていくか。3つ目は、世界的に食料の価格、穀物の価格が急騰していて、これにどう対応するか。4つ目は、IMFの機構改革をどうしていくかというところが、1つ大きな課題として挙がっている』と話した」
しかし、国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会が東京(メーン会場は、東京・有楽町の国際フォーラムと帝国ホテル)と宮城・仙台市で開催されても、「金融恐慌→世界大恐慌→世界大戦」へと人類を破滅に突き落として行っている「最悪シナリオ」を食い止めるための決定的手立ては、確立されてはいない。たとえばヘッジファンド禁止、空売り禁止などはいまのところ、実施されていない。従って、国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会ただのお祭り騒ぎに終わってしまいそうである。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。